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マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

シベリウス:フィンランディア

2012-05-23 20:53:20 | ラ・プロムナード・ミュジカル
昨日は、連弾合わせ。
自分でアレンジすると、どうも自分のパートが難しくなってしまいます。
なので、前日に、シャカリキになって練習しました。
和声進行がとても気に入っているので、その良さを最大限表現したいのです。
まぁ何とか弾けるようになってホッとしていますが…油断は大敵…。

さて、フィンランディアについて。
原曲はオーケストラの曲です。
フィンランドの作曲家ジャン・シベリウス(1865~1957)によって作曲された交響詩で、シベリウスの作品中もっとも有名なものです。
この曲が作曲された1899年当時(1900年に改訂)、フィンランドは帝政ロシアの圧政に苦しめられており、独立運動が起こっていました。
当初は、新聞社主催の歴史劇の伴奏音楽としてつくられ、「フィンランドは目覚める」という名の8曲から成る管弦楽組曲で、感動を呼ぶ終曲が特に大好評でした。
その終曲を改稿して独立させたものがこの曲で、フィンランドの愛国心を沸き起こすとして、帝政ロシア政府は演奏禁止処分にしますが、その弾圧にめげず、繰り返し演奏されたとのことです。
そして、この曲の中間部にある美しい旋律にはいつの間にか歌詞が付き、「フィンランディア(フィンランド賛歌)」として合い言葉のように歌われました。
その後、やがて第一次世界大戦がはじまり、ロシア革命が起こった1917年、フィンランドは独立を宣言します。
中間部の美しいメロディは、曲名は知らなくてもどこかで聴いたことのある…という人も多いのではないでしょうか。
映画「ダイ・ハード2」でも使われています。

原曲は、8分くらいの曲ですが、メインテーマの賛歌に入る前を大幅にカットして、5分くらいの曲しました。
いろんなオーケストラ演奏を聴きましたが、一番感動的でいいと思ったのは、映画で聴いたクラシック~ツァラトゥストラはかく語りき に入っている、ユージン・オーマンディ指揮の演奏です。

歌バージョンのYouTubeを参考までに。
The Finlandia Hymn