カメラアングルは、室蘭岳の裾野に広がる広大な牧草地。点々と置かれているのは牧草ロールです。数日
前に刈取り、天日で乾燥させた牧草を ロール状にしたものです。毎年、今の季節になると出現する光景です。
牧草地沿いの道路わきで、ムラサキウマゴヤシ(紫馬肥し)が花を咲かせています。元々は、明治時代に
飼料用に海外から導入された帰化植物です。
牧草ロール(ロールベール)の成形作業は、まず始めに乾燥した牧草をトラックターに牽引されたロータリ
ーレーキで畝を作るように寄せ集めます。
次は、畝状に集められた牧草を回収するトラックターに牽引されたロールベーラーが走る。ロールベーラ
ーのタンク内で牧草はロール状に成形されます。一定距離を走り、ロールベーラーのハッチが開くと、牧草
ロ-ルが転がり出て来ます。
牧草ロールの直径は1.5mほど、重さは300㎏を越します。
トラックに積み込みまれた牧草ロールは、所定の場所に運ばれ、ラップフィルムで包み長期保管されます。
以前は、酪農家の敷地内には必ず塔形をしたサイロが建っていました。今は、サイロに変わってラッピングさ
れた牧草ロールが積み上げられれています。
※ 家から近い場所ですので、9日~11日まで3日間かけて撮影しています。