本日、わたし的には大移動しました…
って、旅行に行けばこれくらいはするんですけどねぇ。
自分の生活圏でこんなに移動するのって珍しいです。
時間に追われるの嫌いだから。
まずは、ずっと行きたかった旧古川庭園。
ちょうどバラフェスタの開始日でした。
ここはニュースでも良く紹介されますよね。
本当は洋館を内覧したかったのですが…
思い立ったのが時すでに遅しで申し込めなかった
内覧は10日前までに往復はがきで申し込みしなければならないのです。
あ、秋に頑張ろう
…と思っていたら、空きがあったようで当日の内覧ができました
募集は25名で、 ツアー開始の15分前にチケットが販売されました。
およそ1時間のツアー、残念ながら写真撮影はできません。
洋館で説明があったのは初めてだったのですが、ただ説明書きがあったりパンフレットを見るのとは違い。
やはりすっと自分の中に入ってきます。
以下、自分の覚書として記しておくので長くなります。
興味のない方は飛ばしてください。
思い違いなどあったらすみません。
こちらは1917年にジョサイア・コンドルに依頼して立てられました。
ジョサイア・コンドルの設計と言えば、鹿鳴館・岩崎邸・ニコライ堂などがあります。
彼は日本人と結婚し、ずっと日本で暮らしたそうです。
人の目につかないような所まで手を抜かない上質の材料を使い、細かい配慮があったようです。
床材が確か松と言っていたのですが、その一部だけ色の違う部分がありました。
それは、この邸宅が30年無人だった時期があったため、床に抜けた部分があり、補修した所ということ。
木の中のヤニが浮き出てそこだけ色が変わってしまった物だそうです。
松はヤニを抜くために水に付け、完全に抜けてから自然乾燥させるそうですが、急いでいたため完全にできなかったのだと。
そのことから、とても手を掛けた木材を使っていることがうかがわれると言うことでした。
また、壁紙も外壁が石壁であるため調湿機能がないことから、下に和紙を4~5枚重ねているのだそうです。
和室の欄間も細かい格子など模様があったのですが、そちらも全て面取りしてあるそうです。
天井のレリーフなども部屋ごとにテーマがあったようなのですが、食堂はフルーツでした。
それも彫ったものではなく、職人さんが天井に漆喰を塗り重ねて作ったそう。
その天井の漆喰自体も4cmも厚みがあり、これも職人の技術の高さを示す物だそうです。
暖炉の上の装飾に使われていたのは確か楢材と言っていたのですが、
”鉋返し”と言われるくらい堅い気なのだそうです。
その一枚板にレリーフがされているのですが、最も難しいのはレリーフの厚みを出すため平らに削ることだと言うこと。
それを平らにできていることも技術の証だと言うことでした。
他にも、ビリヤード質のビリヤード台は重かったので、床が抜けない工夫がされていました。
それは、台の脚の部分だけ土にレンガを積み上げ、大理石を乗せていると言うこと。
そして、床に敷かれている絨毯が隅までなくて間があいているのですが。
床にまっすぐ釘の跡があったことから、当時そのように敷いていたのだろうと再現されたとのこと。
当時は掃除機などなかったので、隅まで掃除が行き届くようにしていたのではなかろうかということでした。
他にもいろいろあったのですが、覚えていられたのはこれくらいだったかな…
説明を聞きながら歩いていると、本当に貴重な建物なのだと、ますます眺め行ってしまいました。
しかし、この家に古河一家が住んだのは9年だそうです。
理由は洋館の冬の寒さに耐えられなかったからということ。
本当に重厚で細部まで綺麗な洋館でした。
洋館がお好きな方なら是非ツアーに参加していただきたいです。
バラの時期だったのですが、正直バラはたいしたことがないです。
見頃はちょっと過ぎで、規模的には小さいし、バラを見るだけならもっと満足感を得られる所があります。
洋館なってならこそですね。
さかつうギャラリーさんに寄ろうと思っていたのですが、内覧したのでまっすぐ横浜に向かいました。
高島屋で田中達也さんの展覧会がが開催されているのをおととい知ったもので。
品川から京急と言う、行ったことがない駅からほとんど利用しない路線で
なんか京急って、わたしの中でちょっと他と違う電車なのです。
快速の座席もそうなんですけど、その快足っぷりと言うか。
駅の飛ばしっぷりが凄い
そしてスピードも。
付いたのは午後になったので、結構混雑していました。
チケットを購入するのに少し並びました。
写真撮影もできたので、場内も結構人がいました。
後悔してもいいと言うことだったので乗せますね。
アイデアに脱帽ですね。
でも、思っていた程ときめかなかったんですよ。
何でかなぁ。
ちょっとリアリティに掛けるからかなぁ。
依然、ミニチュア盆栽にこういう人形があった時は凄くときめいたのに。
この方の作品はタイトルがあって完成する物だと思います。
タイトルを見ると思わず笑ってしまいます。
行ったことのない所ばかりに行って疲れましたぁ。