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ムダな物に囲まれて生きる

ふ、と部屋の中を見渡す。
なんと、ムダな物が多いのだろうか。というか
ムダな物ばかりだ。

しかし、考えてみると、私はムダな物に囲まれて
生きるのが好きなようだ。
子供の頃から、身の回りにはいつもガラクタ。
遊び道具から、本、雑誌、人形、なんだかわから
ないオブジェ・・・
自分の生活の中に、ムダな物がないと、なんとな
くおもしろくない。

生活は本当はシンプルな方がいい。部屋もすっきり
と何もなく、何にもとらわれず、何もない空間を
ゆっくりと楽しむ・・・
山などに行くと、そんなことを強く感じる。
物に振り回されている日常が、やけにバカバカしく
思えて、余計な物など何もない自然の中で、心が
解き放たれて行くのがわかる。

しかし。なぜなのだろうか。気が付くと、やはり
私はいろんなモノに囲まれている。

ある作家が本の中でこんな事を言っていた。

  自分は人生を折り返した。あれほど物に囲まれ、
  生きてきたが、もう、”捨てる人生”に入ってきた。
  人間関係も、身の回りの物も、どんどん捨てていこう
  と思う。余計な物を捨てて、最後には一番大切なもの
  だけが残る。

というような事だ。なるほどな、と思った。
私も、そのうち、きっと、”捨てる人生”に入るとき
が来るのだろうか。
そして、一番最後に、何が残るのだろうか・・・・

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