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白洲正子の生き方

東京町田市に建つ 旧白洲邸「武相荘(ぶあいそう)」

武相荘 buaiso
http://www.buaiso.com/

終戦直後、吉田茂首相の懐刀として、日本国憲法誕生の現場に立会い、
あの占領軍司令部相手に一歩も退かなかった男、白洲次郎と、その妻
である作家・随筆家の白洲正子が暮らしてた農家である。
今は、二人とも故人であり、その白洲邸はその娘さんたちにより、
一般開放されている。

庭の自然はそのままに、今はめずらしくなった茅葺き屋根の家、
白洲次郎、正子の粋な生活を垣間見ることができる。

二人の生き方について、今更私がここで何も語ることはないが、
あんなに都会的で、昭和史を駆け抜けるほどの舞台に居た二人。
しかし、ひっそりと農家に二人移り住み、特に白洲正子については、
庭の花々を素敵な花器に飾り、自然を慈しみ、すばらしい骨董品の器の
数々を、ただ飾るのではなく日常で使い、生け花、きもの、器・・・
そうした日本の文化を愉しむ。豊かな感性と教養。
とびきりの趣味人だ、と思う。女性として、あこがれる生き方である。

今の時代、あんなに贅沢な生き方をしている人たちは居ないのではないか?
と、いつも二人の本を読むたび、そう思う。そして、生き方はとても
まね出来ないにしても、せめて生活だけでも、お手本にしたい、と、自分の
生活を振り返る。

自分がつまらない事にこだわっている時、忙しさで自分の「暮らし」を
おろそかにしている時、人生を愉しんでいないなと思う時、ふっ、と思い出す。

白洲正子の生き方。
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