大井川の風

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ANA静岡沖縄線 世界遺産「斎場御嶽」その2 (開港99日目)

2009-09-10 23:00:00 | 静岡空港就航先への旅
壷の中に落ちる聖水。


上を見ると垂れ下がった鍾乳石。大きな川の無い沖縄では水はとても大切なもの。そんな水の湧くところが、御嶽(うたき)と呼ばれる聖地となったといわれています。


こちらは三庫理(さんぐーい)。三角の空間の向こうには、琉球の創世神が降臨する最高の拝所「チョウノハナ」があります。


そのチョウノハナにはいくつかの香炉が並んでいます。これを使ったのは聞得大君(きこえのおおきみ)と呼ばれる琉球最高位の神女職。歴代の聞得大君はここで琉球の創世神の霊力を得て、その時代の国王を守護しました。祭政一致であった琉球では、この聞得大君が国王のおなり神(兄を守るのは血のつながった妹の霊力であるという琉球固有の信仰。兄が結婚していても兄を守れるのは妻ではなく妹だとされていました。詳しくは検索サイトでどうぞ)として国王と琉球全土を守護するものであるとされたのです。


チョウノハナの反対側は東に向かって開け、海の向こうに琉球最高の聖地である久高島が見えます。

さて、静岡沖縄線を利用した「静岡空港就航先への旅」いかがでしたでしょうか?今回は歴史と民俗の旅でしたので食や風景などが少なく申し訳ございません。ただ私は20数年前に社会学の授業で習った「おなり神」「ノロ」などを、現場で復習させていただきましたので、なにか社会見学のようでした。

今回の滞在時間は24時間。なかなか多くの場所をご紹介できませんでしたので、どうぞ次回はご期待くださいね(いつになるわかりませんが・・・笑)。

(文・写真 6月)

明日以降もしばらく「空」の話題を続けます。