暑い日々が続きますが皆さまいかがお過ごしでしょうか?今年の夏は電力需要を平均化するために、家庭も企業も節電への取り組みが求められています。そんな日本の空を、鮮やかな緑の飛行機が毎日飛んでいます。

さて、時間はかなり遡りますが、この日の出発はセントレア。静岡空港のゲート通過タイムに慣れてしまうと、大空港ではいつも冷や汗をかいてしまいます。この日も手荷物預かりに長蛇の列。「カッター放棄」で重い荷物を背負いながら、空港スタッフの方とバスまでジョギングです。
・・・なんとか定刻には出発しましたが、いつもすみません。

出発から25分、雪の残る山が見えてきました。たぶん御岳山だと思うのですが、乗鞍かもしれません。

薄い雲の隙間から見えるのは、上高地に向かう途中にある梓湖と奈川渡ダム。ダムには62万kwの東電安曇発電所があり、貯水と揚水で発電をしています。
【揚水発電】電力需要の少ない夜間の電力を利用して下流のダムから水を汲み上げ、再度発電に利用する揚水発電。この仕組みは昨今の原発報道などで、広く知られるようになりました。

出発から30分、
見慣れた景色が広がってきました。こちらは信州安曇野市の上空です。

信州上空には薄い雲が広がって、地上が見えなくなりました。そこで機内をご紹介。ご存知のようにボンバルディアはCRJを含めてスマートな機体です。そのためかシートはどうしても狭い印象があるのですが、このQ400は見た目よりもゆったりとした掛け心地でした。

この機体の愛称は「エコボン」です。私は「エコ」な「ボン」バルディアだから「エコボン」と思っておりましたら、「ボン」はフランス語の「Bon Voyage」の略とのこと。(詳しくは
こちら)

出発から43分、薄く地上が見えています。ちょうど北陸道と関越道が交わる、新潟県の長岡JCTの上空です。

出発から約50分、日本海に出ました。ちょうど新潟県聖籠町の東北電力東新潟火力発電所が見えます。全体で460万kwと東北電力では最大の火力発電所です。こちらは主にLNG(液化天然ガス)を燃料とする発電所。火力発電というとどうしても石炭や石油というイメージですが、こちらにはガスタービンエンジンで発電し、その排熱を利用してさらに発電するコンバインドサイクル発電機があります。

エコボンのエンジンの上に虹が見えます。中部秋田の所要時間は80分、あと残り30分のフライトは、また明日お届けします。