果報は寝て待て!

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風林火山(第33回)

2007年08月20日 | 大河ドラマ

そなたの祈りが通じたな…

今回の風林火山は,勘助と長尾景虎の初の戦いとなり,地味に面白い回だったように思えました。

それは物質的な戦闘ではなく,彼らの信じるものどうしの戦い…
彼らがこれまでの人生,何を信じ生きてきたかを問うものでした。

毘沙門天を心の拠り所とする景虎と,主である武田晴信を自分の生きる存在意義とする勘助との間には,大きな隔たりが存在します。
人を信じるなど笑止と言わんばかりに挑発する景虎に,自分は神仏に救われたことなど一度もないと相対する勘助。
          
祈りの力で景虎の銃弾をかわすことなど物理的には不可能であり,まさにこれまでかと思ったところに,届けられた鉄砲100丁!
さすがの景虎も鉄砲100丁が届けられたら勘助を解放する旨を約束した手前,一笑の上勘助を解き放ちました。

これはある意味,勘助の運の良さだけでなく,勘助の信じる武田晴信のなした必然であったといっても過言ではありません。
そして景虎は余裕を見せつつ勘助を解放したように見えますが,このとき景虎の心の中では,自分の否定するものに自分が侵される恐怖を感じていたのかもしれません。
その上で,この山本勘助という小賢しくも信念に真っ直ぐな人物を,いつの日かふさわしい戦場で完膚無きまで葬り去ることを楽しみに解放したのでしょう。
それは勘助も同じように考えていたに違いありません。
いつか主・晴信がこの景虎という男を倒す日を,この後夢見ることでしょう。

まあ,実際には今回の話のようなことはあり得ないとは思いますが…



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6 コメント

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RE:風林火山(第33回) (matsumo)
2007-08-20 19:50:02
ぴえるさん、こんにちわ

私も今回は中々良かったと思います。それにしても、脚本家も不自然なことがわかったのか、勘助の正体を長尾方は知っていると言うことになってしまいましたね(勿論、前回の最後にも描かれていましたが)。

また、景虎、やはり、私には女性のヒステリーみたいで気持ち悪いです。これならば、まだ、馬鹿っぽい春信の方がまだ、マシです。それにしても、昆沙門天って、槍を持っているのですから、どう考えても、平和の神様ではなく、戦争の神様だと思いますが。その上、仏教と言うより、異教の神様ですよね。

後、あの 100丁の鉄砲は戦争で使った残りだったと言うことでしょうか。役にたたなかったから景虎に渡すと言うニュアンスだったと思います。すると、新品ではなく、中古と言うことになりますね。
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親方様~!! (さと)
2007-08-20 23:41:39
もう少し早めに鉄砲送ってあげてくださいよ~!!って感じでしたが、まあギリギリの方が見せ場としてはいいのでしょう。笑

それにしても、本物の景虎様ってどんな方だったんだろう、とガクト様を見るたび思います。あの時代にやはり髷を結ってなかったんですかねぇ~。
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>matsumoさま (ぴえる)
2007-08-25 23:43:07
コメントありがとうございました!
中古の鉄砲を新品と称して平気で他国に売り渡しても苦情を言われないのが不思議ですね。
まあ,どんな鉄砲でも100丁収めれば,景虎さまとしては勘助を解放するつもりだったのでしょうけど…

あの晴信サマ以上に,景虎サマはmatsumoさんの肌に合わないようですね
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>さとさま (ぴえる)
2007-08-25 23:55:06
コメントありがとうございました!
鉄砲到着,ホントに危機一髪でしたね!
あんなところでおだぶつになってしまったら,番組終わってしまいますしね

なんだかガクトの謙信がノーマルに見えてきてしまっているのはテレビの魔力なのでしょうか?
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しゃぁ~ (めりくりぅす)
2007-08-26 11:34:05
お元気ですか?
なんかHPやっとちゃんと見れました。

そちらはどんな塩梅?

こちらはシャーザクのようにがんぱってまつ。

えー信玄もいよいよガクトがでまくりなかんじで、よいじゃないのぉー。ストーリーもいいよぉん

とりあえず一週間前の記事に書き込むのもあれなんで
また今週号でお会いしましょう。
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>めりくりぅすさま (ぴえる)
2007-08-26 22:18:32
コメントありがとうございました!
おお,通常のサラリーマンの3倍のスピードで働いているのですね!
次はゼロにでも乗り込んで,無の境地に至るのも良しです!

このところおもしろい風林火山。
今後も期待しましょう!
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