目を疑ったこと。そして試練。

まず、肉体労働者風のおじちゃんたちしかいない場末のラーメン屋でズーズーすすっているときにホワイトデーを手渡されるのもこっぱずかしいんだけど、それにしてもこんなねずみ色の包装紙をホワイトデー用に使う店ってどんだけ渋いんだろうと思いながら開けてみたら中味はこれだった。


なんだこれ、いやがらせか？


しばらく硬直してしまった私に
「これリカちゃんの好きなやつだろ。この前こればっか食べてたしさ、えーとえーと、ラクガン？」
と追い打ちかけるようなことをカレに言われ、しかもその笑顔が本当に無邪気だったのでますます落ち込んでしまった。


もうこんなアホな勘違いをして許される年齢じゃないでしょうあなたも…。

私の食べてたのは和三盆です。
それでもって、これはお仏壇に供えるお菓子です。


勘違いを正せばカレを傷つけるし、かといって「わーうれしい、これ超好きなの」と甘んじて受け入れるわけにもいかず、これ結構今までの人生でいちばん困ったプレゼントかもしれない。