東京駅のサウスコート「ecute」が3月下旬にリニューアル。
「あんパン好き」にはたまらない「豆一豆」が一番の楽しみ。
店頭には色々な種類の「あんパン」が並べられていた。
その中でもあんこだけではなく、丸ごとの粒あんも入っている「豆褒美」が狙い。
自分が行ったときは1時間後の焼き上がりとなっていた。
どうやら「午後2時、午後4時・・・」というように2時間刻みの販売のようだ。
時間が来るまで他のコーナーでおみやげ等を購入し、再来店。
10分前には3人ほど並んでいたので、することもなかったために自分も並ぶ。
店内では新人らしきスタッフの教育も事細かな指示で行われていた。
お一人様2個までらしいが、再び並べばさらに2個買ってもいいらしいルール。
狭いスペースの中であんパンを作る姿がガラス越しに見える。
「豆褒美」250円の断面
あんパンの友「牛乳」(小岩井牛乳:200円)を購入して豆褒美を実食。
焼き上がりの匂いもよく、あんこ粒の歯ごたえもいい。
あまり甘くなくてちょうど良かった。
250円が高いかどうかは微妙なところだが、おみやげなら「あり」の値段か・・・。
自分の前に並んでいた少し年配の上品な女性が「あんパン好きなの?」と話しかけてきた。
「お酒より好きなんで・・・」というような感じでちょっとした会話が始まった。
その女性も豆褒美2個を購入すると、「では、お先に・・・」と言って去っていった。
待ち時間に心温まる会話になった。
この時間限定販売は、経営戦略として実にうまいと思う。
普通に豆褒美の数を作れるだろうが、あえて「数量限定&時間限定」の希少価値を作る。
この心理によって人を寄せつけ、興味がない人もその行列で「何かな?」と思わせる。
新鮮味と物珍しさだけでは販売実績もいずれピークから下降線へ向かう。
味以上にお客さんを飽きさせない心理的な販売戦略が今後もみられそうな気がする。