ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Pardoner's Tale

2007-10-13 17:48:48 | 読書
ジェフリー・チョーサーの,The Canterbury Talesの1つ,The Pardoner's Tale(免罪符売りの話)を読みました。ハリポタ7巻の中で使われているある話の,原点はこれだというので読んでみたわけですが,実際は,ハリポタで使われているのは,この話のアイディアを拝借した,という程度のモノでした。

The Canterbury Tales (Penguin Classics)The Canterbury Tales (Penguin Classics)
価格:¥ 1,205(税込)
発売日:2003-02-04


これからこの本を読もうとする方に,耳寄り情報です。(笑) まあ英語で挑戦する方はあまり多くないと思いますが(でも日本語で読む場合も役立つかな),免罪符売りのお話は,全部で19ページほどありますが,実際の「本題」は,その11ページ目~17ページ目の前半までです。あとは道徳的な講釈がうだうだ綴られてます。(汗)(最初話が全然わからなかったので,私は英語の読解力がなくなったかと焦りました)

英語はかなり難しいので,自信のない方はこちらをどうぞ。
完訳 カンタベリー物語〈中〉 (岩波文庫)
価格:¥ 840(税込)
発売日:1995-01


今気が付いたのですが,Pardonerという言葉は,pardon(ごめんなさい)に-erが付いた言葉なので,ごめんなさいをする人? あっ,「許す人」って意味ですか。なるほど。免罪符売りというのは,そういう意味なのですね。(^^)

話の内容については,ハリポタ7巻へのアレもありますので,詳しい事は言いませんが,死神と,3人の男性の話です。これが書かれたのは,14世紀のイギリス。まあ,何の因果か,このブログでよく取り上げる,Athelstanシリーズや,アルカサルシリーズと,全く時代被ってます。

‥という事は,そうです,つまり,疫病で,大量の人が命を落とした時代の話です。だから,死神というものが,ホントに,木の下やら川の向こうやらにいる,と信じられていたという社会的な事情があったのですね。自分はたまたま死神に会ってないから長生きしているんだよ,という感覚は,理解できます。なかなか,良い勉強になりました。


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