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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Shadowlands (10)

2006-11-16 00:18:06 | ナルニア・C.S.Lewis
Chapter 10:A Greif Observed
映画Shadowlandsの重要シーンのネタバレあります。

学校が忙しくて母の死に目に会えなかったダグラスがようやくKilnsに帰ってきた時,ジャックは「ちょっと前に見た時より20~30才老けてしまった。」実際のダグラスはこの時14才,映画のダグラスより随分大人になっておりますが,映画のラスト近くの超感動シーンとほぼ同じ事が。。実はジャックは,男友達は多けれど,同性と抱き合う事など「決して」なかったのだそうですが。

1960年7月18日,ジョイの葬式の日,ジャックの友達はFarrerさんを除いて参列しなかったのだそうです。これについて,ジャックは皆自分とジョイとの結婚をよく思ってなかったんだ!と思っていたようですが,ギリシャに同行した夫妻はジョイの死を知らなかったそうですし,ダグラスは,ジャックの悲しみを見るに忍びなかったから来なかったんだと信じているそうです。(ダグラス,君はなんて素直でいい子なんだ!) ダグラスはさらに,弔辞を辛そうに読むFarrerさんを見て,自分が泣かないようにするのが大変だったと回想します。

その後のジャックは,気持ちを立て直すのが大変そう。何せ,彼は今まで「人を助けてきた」人です。今更誰にも頼れません。さらに,息子達の前で亡くなったお母さんの話をするのはどうも具合がよくないようで,と,彼自身も経験があってトラウマになっていたようですが,ダグラスも,後に,「母の話をされると自分が泣き出してしまうのではないかと怖くて。。。」と本音を語っております。という事で,どうもジョイの息子達の前では,話もできません。

とにかく作家だから書いてみようとしたり,ジョイに出会う前の幸せだった自分に戻ろうと試みたり。しかし何をやっても,ジョイとの楽しい思い出が蘇ってきてしまいます。彼は彼女を思い出せるようなよい写真すら持ってませんでした。

ジャックは長い間(2ヶ月位かな)悩みます。一時は生活の全てがうざくて,髭を剃る事も忘れたり,ある時は神は悪い奴か?とまで考えたり。(それで本の中ではずーっと宗教的哲学的な説明が続いているんですが,そこはちょっとパス(笑))‥‥‥ジャックはやがて,現実を受け止められるようになり,(おそらくダグラスも同じようなプロセスを辿っていたのでしょうが),ようやくダグラスとは楽しく話ができるようになったそうです。


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