2012年4月28日(土)、磐井川の一関市山目側堤防に植えられている桜・ソメイヨシノ(染井吉野)を見に行ってきました。上の橋から100mほど上流の河川敷につくられている無料駐車場に車を駐めて、堤防上の道を歩いて上ノ橋の下流130mほどの所まで往復しました。一関市の桜は一週間前ぐらいに開花宣言されていましたが、この日はほぼ満開でした。
(上)磐井川左岸(山目側)堤防の桜並木は、無料駐車場から西側に130mほど続いていました。河川敷には野菜だけでなく、様々な草花も栽培されていました。
(上と下)磐井川を挟んで遠くの丘の上に上水道の施設(萩荘)が見えました。近くに一関運動公園(陸上競技場や野球場など)があります。 (上と下5つ)河川敷の畑で栽培されていたビオラ・ソロリア’フレックルス’が、沢山花を咲かせていました。 ビオラ・ソロリア ’フレックルス’ スミレ科 ビオラ(スミレ)属 Viola sororia 'Fleckles' 北米東部原産のビオラ・ソロリアV.sororiaは、地下茎がワサビ状に太くなり、葉が濃い緑のハート型になるスミレである。日本には明治の末頃導入され、目立って広く販売されることもなかったのに、日本の気候に合っていたためにジワジワと拡がり、1970年頃から急激に野外に逃げ出して目立つようになった。いつの間にか増えたように感じるのは、閉鎖花からのサク果を葉の下に作り、飛び散る様子が見えないためである。都市部や郊外の住宅地周辺の空き地や墓地はもちろん、山間部の人家周辺、高原の別荘地周辺など自然の残る地域の原野にも大きな群生が見られるようになった。 日本には花色の異なる5タイプのものが広く栽培され、近年は元々の5タイプを交雑した出来た品種も市販されるようになった。栽培は、いたって丈夫で、根が大きいので小さな鉢で肥料が足りないと花が貧弱になってしまうので、やや大きな鉢に水持ちの良い土に植え、肥料を効かせて管理した方が良い。他のスミレを植えても根付かない場所に植える最後の切り札でもある。 ビオラ・ソロリアの仲間 V.sororia ①ビオラ・ソロリア(パピリオナケア):フレックルスとプリセアナの交雑起源の大輪花。濃青紫の最も多く見られるもので、他の花弁に比べて唇弁がやや内に向く。以前、現在はソロリアの異名の一つとなったビオラ・パピリオナケアと同定され呼ばれたため、現在もこの品種を適切な品種名ではないが他と区別する時に’パピリオナケア’と呼ぶことがある。 ②プリセアナ V.sororia 'Priceana':パピリオナケア型に次いで多いのが、白地に青紫の筋が芯に入るこの品種。葉も花も大柄で花弁が特にふくよかでフリルが入るような丸い花型で、唇弁も広い。 ③スノープリンセス V.sororia 'Snow Princess':純白花で芯の黄緑が目立つ大きな花で、葉も大きい。唇弁がやや細く貧弱で、他の花弁が特にふくよかで広弁。花が低い位置で咲き易い。性質はとても強い。 ④レッドジャイアント V.sororia 'Red Giant':赤味のある紅紫で名前ほど大きな花ではない。花も葉も立ち上がり、花梗が高い。花は多に比べると輪が小さく花弁もふくよかではない。性質も多に比べると弱いが、十分強健である。 ⑤フレックルス V.sororia 'Fleckles':フレックルスとプリセアナの交雑起源の大輪のフレックルス型。白地にインクブルーの斑点がまんべんなく入り、実生で完全に固定している。プリセアナより花も葉も一回り小型で、花も整った花型をしている。様々な商品名で売られている。 ⑥アリスウィター V.sororia 'Alice WEitter':プリセアナとレッドジャイアントの交雑起源で、当初はタネを作らないものが知られていたが、タネを作るものが出て急激に広まった。 [栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・すみれを楽しむ」より] http://rosendorfsparieshoop.blog111.fc2.com/blog-entry-316.html [八ヶ岳スミレと呼んで♪…ビオラ・ソロリア・フレックルス:薔薇街道] http://hananouta.nomaki.jp/page_thumb179.html [花の詩ずかん:ビオラ・ソロリア] http://430sou.web.fc2.com/deai/sororia.html [ビオラ・ソロリア(すみれ想)] http://www.t-webcity.com/~plantdan/souhon/syousai/ha-gyou/hu/viorasororiahurekkurusu/viorasororiahurekkurusu.html [GKZ植物事典:ヴィオラ・ソロリア・フレックルス] http://ryudesuyo2.exblog.jp/15778480/ [今日の花:ビオラ・ソロリア・フレックルス]