来年の11月1日から、インドにおけるソフトウェア・IT産業の中心とされるバンガロール(Bangalore)がベンガルール(Bengaluru)として改名されることが決まりました。改名というよりも本来のカンナダ語(バンガロールを含めカルナタカ州の公用語)の発音を再び正式に採用するようになったということです。このことが発表された時、ローマ字でのスペルがBegaluruとなっているが、Bengalooruと訂正される可能性が高いそうです。したがって、イギリスの植民地時代にバンガロールとされた名前がまたベンガルールに戻る結果となりました。
このバンガロールの例は珍しいことではなく、最近多くの都市名がそれぞれの現地の発音に改名される動向があります。ボンベイ(Bombay)がムンバイ(Mumbai)に、カルカッタ(Calcutta)はコルカタ(Kolkata)に、またマドラス(Madras)はチェンナイ(Chennai)に改名されました。
インドの場合、連邦公用語はヒンディー語で、連邦補助公用語は英語で、憲法で公認されている地方公用語が他に17あります。その他の言語やそれぞれの方言を考えると2000にものぼるそうです。これほどの多言語社会において、地名の発音になんらかの特徴が見られるのは当然のことだろう。イギリスの植民地時代に、多くの都市名が本来と違う発音でローマ字表記され定着していっため、その特徴が消えてしまった地名も多い。
例のバンガロールもその一つであります。カンナダ語において、「ウ」の音がとても特徴的であるため、本来のベンガルールがとてもカンナダらしい音に聞こえることが確かです。「コルカタ」においては、ベンガル語(コルカタを含め西ベンガル州や隣のバングラデデッシュの言語)の特徴である「オ」の音が大事だそうです。僕はカンナダ語やベンガル語のいずれもわからないので、なじみのあったバンガロールやカルカッタが変更されることに多少の違和感を感じるかもしれないが、現地の人からすると改名された方が普段から親しんでいる名前が使えることになるわけです。
僕がそのことに気づいたのは「ボンベイ」が「ムンバイ」に改名されてからでした。子どものころから母語のマラーティー語(ムンバイを含めマハラシュトラ州の公用語)で話す時に必ずムンバイと言っていたが、英語になると自然にボンベイに変わっていました。さらにヒンディー語では「バンバイ」というまた違う発音になっていました。つまり、自分の中では「ボンベイ」は英語での都市名であって、本来の名前ではないという意識があったかもしれません。「ムンバイ」が正式に採用されるなってからそのズレがなくなりました。その一方、マラーティー語が母語ではないインド人や外国人にとって「ボンベイ」や「バンバイ」がなじみやすく、いまだに「ムンバイ」がすぐに思いつかない人が多くいます。
例えば、日本は英語で「Japan」ではなく、本来の「Nippon」のまま使われるようになったらどうだろう。その響きの方がかっこいいと思うのは気のせいだろうか...
このバンガロールの例は珍しいことではなく、最近多くの都市名がそれぞれの現地の発音に改名される動向があります。ボンベイ(Bombay)がムンバイ(Mumbai)に、カルカッタ(Calcutta)はコルカタ(Kolkata)に、またマドラス(Madras)はチェンナイ(Chennai)に改名されました。
インドの場合、連邦公用語はヒンディー語で、連邦補助公用語は英語で、憲法で公認されている地方公用語が他に17あります。その他の言語やそれぞれの方言を考えると2000にものぼるそうです。これほどの多言語社会において、地名の発音になんらかの特徴が見られるのは当然のことだろう。イギリスの植民地時代に、多くの都市名が本来と違う発音でローマ字表記され定着していっため、その特徴が消えてしまった地名も多い。
例のバンガロールもその一つであります。カンナダ語において、「ウ」の音がとても特徴的であるため、本来のベンガルールがとてもカンナダらしい音に聞こえることが確かです。「コルカタ」においては、ベンガル語(コルカタを含め西ベンガル州や隣のバングラデデッシュの言語)の特徴である「オ」の音が大事だそうです。僕はカンナダ語やベンガル語のいずれもわからないので、なじみのあったバンガロールやカルカッタが変更されることに多少の違和感を感じるかもしれないが、現地の人からすると改名された方が普段から親しんでいる名前が使えることになるわけです。
僕がそのことに気づいたのは「ボンベイ」が「ムンバイ」に改名されてからでした。子どものころから母語のマラーティー語(ムンバイを含めマハラシュトラ州の公用語)で話す時に必ずムンバイと言っていたが、英語になると自然にボンベイに変わっていました。さらにヒンディー語では「バンバイ」というまた違う発音になっていました。つまり、自分の中では「ボンベイ」は英語での都市名であって、本来の名前ではないという意識があったかもしれません。「ムンバイ」が正式に採用されるなってからそのズレがなくなりました。その一方、マラーティー語が母語ではないインド人や外国人にとって「ボンベイ」や「バンバイ」がなじみやすく、いまだに「ムンバイ」がすぐに思いつかない人が多くいます。
例えば、日本は英語で「Japan」ではなく、本来の「Nippon」のまま使われるようになったらどうだろう。その響きの方がかっこいいと思うのは気のせいだろうか...
確かに、22 scheduled languages はインド憲法(Article344[1]&Eighth Schedule)に規定されていて、その「22」うちの多くの言語が各地の州公用語にも採用されてはいます。
しかし、とりあえずは何らかの形(憲法など)で公的に“認”められてはいても、この「22」の言語がインドのUnion/Stateの「公“用”語」として定められているという事ではありません。
なので、この「22」と「公用語」の数は関係はありません。
その証拠として、Kokborok(Tripura)、Adi, Nishi, Monpa(Arunachal Pradesh)、Mizo(Mizoram)、Garo, Khasi(Meghalaya)などは「22」に含まれませんが、それぞれ隣の括弧内に記載の州の州公用語になっています。
また、「22」の中の Kashmiri, Sanskrit, Santali, Sindhi はUnion、およびどこのStateの公用語にもなっていません。
*いまだに「ムンバイ」がすぐに思いつかない人が多くいます。
変更してから結構経つのに、まだそんな感じですか。
そういえば一昨年?でしたっけ、映画で「Mumbai Se Aya Mera Dost」とか「Mumbai Matinee」とかあったので、ちょっとはマシになったでしょうかね。
たしかに夏にグジャラートあたりの長距離バス屋の看板を見たときも、書いてあった行き先はいまだに「バンバイ」でした。
*日本は英語で「Japan」ではなく、本来の「Nippon」のまま使われるようになったら
どうなんでしょー。「Nihon」とどっちがいいか悩むとこです。
インドの言語について日本外務省の説明では、「連邦公用語はヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が17」と書いてありましので本分を訂正しておきます。
>「ムンバイ」、「バンバイ」、と「ボンベイ」
確かに「ムンバイ」は浸透してきたと思いますが、まだ時間がかかりそうですね。おそらく、今までずっと英語の「ボンベイ」は世界に通じるインドのシンボルとしてある種のステータスにもなっていたかもしれません。その分、「ムンバイ」と言うに抵抗がある人がいても不思議ではないです。インドの多様性を考えればそれも別にいいと思いますが。
>「Nippon」と「Nihon」
どちらにするべきかはわかりませんが、いずれにせよ「Japan」より良いような気がします。反論もあるだろうけど...