いやぁ、まいりました!...日本シリーズで見せ付けられたマリンズの強さに思わずその言葉がこぼれたのです。4戦目はともかく、最初の3戦はまったく試合にならないほどマリンズがタイガースを終始圧倒した感じがあります。いずれも途中まで接戦に見えたが、おそらくタイガースは有利にたつことは一度もなかったままシリーズが終わってしまいました。ボビー・バレンタイン氏が外国人監督として初めて日本のプロ野球の頂点に登りつめたわけですから、裏を返せばプロ野球の長い歴史の中で外国人監督という仕事がどんなに難しいものかが証明された気もします。交流戦の初代王者にかがやいたことに続いて日本シリーズを制したマリンズは名実ともに日本一になったシーズンでした。これからは千葉で長期の「バレンタイン政権」がはじまりそうな気配があるので、マリンズのさらなる成長が楽しみです。
一方、海の向こうでも井口選手が日本人野手として初めてワールドチャンピオンになりました。今シーズン当初からホワイト・ソックスが快進撃を続けたにもかかわらず、松井選手やイチロー選手ほどメディアに取り上げられることもなかったと思うが、ポストシーズンで話題を独り占めにして逆転できただろう。そして、ホワイト・ソックスのこの優勝は、去年のレッド・ソックスに続いて長い長い呪いから解放されたことを意味します。去年は、「バンビの呪い」が解けたなら、今年解けたのは「ブラック・ソックス事件の呪い」とも言えるだろうか。さらに、ヤンキーズやレッド・ソックスのような大金持ちではない球団がワールドシリーズ進出を決めたことがベースボール全体としても明るい話しではないかと思います。
MLBのワールドシリーズを制する次の日本人選手はだれになるだろうか。城島選手と松坂選手も来年その輪に入りそうな雰囲気なので注目度アップです。