「ほんまでっか!?TV」というテレビ番組に、そんなことを言っていたインド人のゲストがいたって。でも、僕からすれば、それこそ「インド人もびっくり」な情報なんですけどね。まったくの初耳!
でも、よく考えるとそれもそのはずかな...だって、インドに起こり得ることの何パーセントぐらい僕が知っているかという話になってくるから。僕に限らずほとんどインド人がそうじゃないかな。
日本の約10倍もの面積のあるインドだけど、いわゆるインダス文明から始まる4千年もの歴史のうち、政治的な単位としての現在のインドがまだ60歳ちょっとに過ぎない。だから、インドという亜大陸規模の地域がどれだけの多様性を含んでいるかを想像しようにしきれない。
面積もさることながら、インドの人口も日本のだいたい10倍である。(日本のほうが人口密度が高いようだけど)
それに、インドでは公用語だけで22もあるという。インド・ルピーの札をみると、15の言語でその値段が書いてある。当然、ここでいう「言語」とは、文字が違って読み書きができないようなレベルのことです。ちなみに、インドには「国語」が存在しない...それについてはまたの機会に。
宗教のことを言い出すとまたややこしくなるけど、世界中のあらゆる宗教の人がインド人として暮らしていると思う。また、各宗教には様々な宗派があったりして、ヒンズー教の有名なカースト制度のようなものも存在する。
インドは多様性の国である、とかを良く言われるけど、「多様性」の拡大版(超多様性?ド多様性?)が何かないのかと思うぐらい多様な国である。民族も数え切れないぐらいあれば、人種だって複数ある。
こんな説明を長々と書いても氷山の一角だ。だからこそ「インドの女性がデートに兄弟を連れて来る」と言われても、こっちが「ほんまでっか!?」です。
はっきりしておきたいが、それが嘘だというつもりは毛頭ない!そうおっしゃった方がシク教徒で、彼が育った地域ではその習慣があるに違いない。そこまでは何もおかしくない。ただし、問題は「インド人が~」と一般化することじゃの。 「私の地域では~」とか「私が知っている限り~」を付け加えないとまずいということ。ある意味、インド人が守るべき鉄則かも。
今回のことで改めて認識した以前からの持論...一個人がインドを代表することが不可能だ!
P.S:インド人だからといって、当ゲストの方のように僕がターバンを巻きません。あの形のターバンはシク教の信者の特徴である。そうでもしないと、下ろしたらお尻まではあろう髪の毛をまとめられないかもしれないから。