行き先はせいぜい120キロの所だった。
車で向かえば一時間半、バスで行けば2時間ちょっとで着く町だった。
バスに乗ることになった。
チケットを買ってみると、最後部の座席が取れていた。
ちょいっとだけいやな感じがした。
バスがスムーズに走り出した。
市内じゃどっちみちスピードが出せないからなんてことなかった。
しばらくしたら片側2車線の幹線道路を走ることになった。
そこからが話しの本番だった。
あ、言い忘れたけど、この話しはインドでの最近のできごとだった。
バスがスピードに乗るや否や、状況が一変した。
平坦に見えていた高速道路に、ゴルフ場同様のわずかなアンジュレーションが存在するように感じ始めた。
座席が後部に位置すればするほど、アンジュレーションを大きく感じるわけだった。
そんな状況下で、拙者は最後部の座席に着席しておった。
だから、1秒おきに体が宙に浮いていた。
1秒おきは大げさだけど、まあそんなところだった。
体が浮くたびに、宮川大輔を思い出した。
今この120キロの旅を収録すれば、 「チンさむロード」 を一年分は撮れると思った。
そうしたら宮川大輔の代わりにザ・インド人が採用されると妄想が膨らんだ。
ゲストとして誰を呼ぼうかなぁ、とそのリストの作成に取り掛かった。
楽しい白昼夢が佳境に差し掛かっていたところで、体が大きめに浮いてしまった。
そして着席の衝撃で目が覚めちゃった。
そんなこんなで旅も終わり、目的地にたどり着いた。
気づいたら、衝撃をくらいすぎてお腹が少々壊れ気味だった。
「チンさむロードのMC」 どころじゃなくなっていた...
そしてインドのバスに乗り慣れてしまい、日本の車の滑らか過ぎる動きで酔うようになってしまった私でしたw
さすが経験者です。
日本じゃ経験できないから、番組の企画になりうるんですね。
世界中至るところ、ちんさむロードだらけということですな。
チンさむロードが快感に思う人なら、インドは病みつきになるかもしれませんね。
でも、インドのそういう状況は良いことやら、悪いことやら...