ザ・インド人の日本語ブログ

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三尺球が打ち上がる前のサイレンの音とフェニクス花火

2005-08-08 | 日本
「日本一の大花火」のちょうちんが町中に立ち並ぶ長岡まつりに行ってきました。長い間の悲願が一つかないました。「感動した」という言葉をあまり簡単に使わないように気をつけているつもりですが、2日間この花火を見て素直に感動しました。そこでいろんな人に出会えて、いろんなことを教えてもらって、貴重な二日間でした。

花火を何回見ても、どこで見てもきれいなことに変わりありませんが、この花火を忘れることはないと思います。それは、とても美しい花火が見られたのはもちろんのこと、花火大会をやる意義やその奥の深さ、人々の熱い思いが直に伝わったからです。

日本一の大河の信濃川に上がる三尺球の打ち上げが日本一の大花火の名にふさわしい。川にかけた橋にきれいなナイアガラ花火ができると同時にその真上に三尺球も上がります。なんともいえない美しい光景です。だが、その三尺球が打ち上がる前にしばらくサイレンの音が鳴り響くのです。「これから三尺球が上がるのでみんな注目してください」の合図なのかと思ったら、それだけではありませんでした。長岡まつりは第二次世界大戦中の長岡空襲の“戦災復興祭”を起源としているようです。戦争中は、空襲警報としてサイレンが鳴っていただろうが、今は空襲で亡くなった人々をしのんでか、まだサイレンを鳴らしつづけています。不幸の中の幸いとして、長岡には原爆から免れたという歴史もあるみたいだから、その幸運を祝ってサイレンが鳴っているようにも思いました。戦争を思い出すと言ってそれを嫌がる人もいるかもしれないが、花火大会の目玉である三尺球が上がる前のサイレンには深い意味があったわけです。

しかし、本当の意味で今年の目玉は三尺球ではなくて、一番最後に打ち上げられたフェニクス花火でした。 「昨年10月の新潟県中越大震災は、長岡市を含め中越地方に甚大なる被害をもたらし、多くの方々が被災しました。 また、中越地方に限らず新潟県全体においても、観光産業をはじめとした各種産業に多大な被害を及ぼしています。 このような大震災に負けずに現在も頑張っている、中越地方をはじめとする新潟県全体の大勢の人々を元気付けるために、 また一日も早い復興を祈願し世界一として誇れるような壮大な花火を・・・更には、世界中の人々の復興とご支援頂いた多くの方々への感謝のシンボルとして「新潟県中越大震災復興祈願花火フェニックス」を、復興を起源とした「長岡まつり」にて打上げます」...そして、1.5キロの大花火が同時に長岡の空に上がりました。それを目の当たりにした人がみんな目が潤んでいました。

その感動をみんなさんに...http://nbtv.tv/

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1 コメント

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Unknown (machi)
2005-08-18 09:48:27
コメント遅くなっちゃったー。

長岡についての熱いブログを書いてくれてありがと。おいらも金沢にいたときから花火のときだけは絶対に長岡に帰ってたってくらい毎年かかさず見てるけど、今年の花火大会はフェニックスを含め間違いなく今までで一番だったね。来年も待ってるから絶対来いよー。あとここ見てる人もみんな興味持ってきてくれたらうれしいなあ。



まちさんより。
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