ザ・インド人の日本語ブログ

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「高校生189球の激投」...また同じことに、メディアがまた称賛

2005-07-28 | スポーツ
以前も、高校野球で「延長14回でノーヒットノーランを達成」という世界記録の誕生について書きました。すばらしい記録に違いないが、「投手一人で180球の熱投」ということが気になっていました。今回はそれ以上に球数を投げきり、チームを甲子園に導いた高校生投手が現れました。

「銚子商10年ぶりの甲子園!遠藤189球の激投

(第87回全国高校野球選手権大会、8月6日開幕、甲子園ロード、27日)6大会で決勝が行われ、千葉では銚子商が5-3で拓大紅陵に競り勝った。プロ注目の好投手・遠藤晃(3年)が延長12回を投げぬき、チームを10年ぶり12度目の甲子園に導いた。

ぶっつけ本番で迎えた最後の夏だった。右肩を痛めて大会3週間前まで投球練習ができなかった。大会中もトレーナーと二人三脚で治療を続けた。試合後には「昨日も痛くて肩が上がらなかった」と打ち明けるほど右腕はボロボロだった。

0-3の四回に3点を挙げて同点に追いつく。延長戦に入ると、序盤は130キロ台だったストレートの球速も、120キロ台前半まで落ち込んだ。「七回くらいから右腕が痺れて指先の感覚がなくなってきた」と限界ぎりぎり。それでも「最後まで投げるつもりだった」とエースのプライドを胸に踏ん張った。延長12回、189球の激投に、元プロ野球選手の父・伸久さん(47)も「絶対やってくれると信じてました」と興奮気味に孝行息子を称えた。」

記事を読んでちょっと痛々しい気持ちになりました。肩が上がらなくなって、指先の感覚がなくなった後も5回投げつづけたことを、メディアとして「エースのプライドを胸に踏ん張った」みたいことだけで片付けていいものだろうか。それは最近の新しいできごとでもないし、これからもいくども同じようなことが起きるだろう。そのやり方に疑問を抱く人もいるだろうか。

この遠藤投手はプロに注目されているようだし、もしかしたら将来日本を代表するエースに育つ可能性もあるわけです。しかし万が一、このまま肩を壊してしまって野球人生をあきらめなければならなくなった場合に、誰がその責任を取るのか。社会人やプロとして野球人生を送る人よりも、現に故障などで野球をやめてしまう人の数がはるかに多いわけです。それに、今称賛ばかりしているメディアはなにも責任がないともいうのだろうか。

メディアの力を考えれば、野球に限らずもっと合理的なスポーツ環境を築くことは簡単にできるはずです。しかし、高校野球の報道を見ていると、なんでも伝説化したいというメディアの意図があるようにも思ってしまう時があります。もう少し現実的に冷静に報道してほしいですが、高校野球はメディアが生んだスポーツイベントだということを考えたらそれは少し無理な願いなのかもしれません。

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2 コメント

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Unknown (ホシ)
2007-06-23 14:10:20
学校で、インドについての模擬授業をするので、教えてほしいのですが、ヒンディー語で「ナマステ」を言うとき、胸の前で合掌しますが、マラーティー語も同じですか??
そうですね (pdindo)
2007-06-25 09:05:12
ヒンディー語やマラーティー語というよりも、ヒンズー教はそうだと思います。その他の言語で挨拶は「ナマステ」ではなくても手を合わせます。

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