中国に住む日本人駐在員を対象(北京・上海)に行われた調査で、面白い結果を見つけた。
46.6%の駐在員が赴任後飲酒量が3倍に増えたというのだ。 3倍まではいかずとも、増えたと答えた人は88.8%(みごとな8並び)おめでたい数字となった。 むろん、飲まない人、飲めない人もいるわけでまず100%の人が増えたと思って間違いない。
理由は?
中国では、お付合いの始まりは食事会。 何かにつけて、『一緒に食事しましょう・・・』 交友関係、お役所、取引先との接待、ご招待等々、その発生件数は日本の比ではない。 プラス日本からみると、出張先の現地スタッフと言う立場、仲間内の飲み会(ご案内)も自然と増えるというもの。 まして強烈な白酒を飲めば、ビールは水、ウイスキー、焼酎はなんてことはない・・・ となってしまう。
これらは本人の積極的意思ではなく、ある意味仕事の延長だ。 無意識の中で環境が酒を強くする。
環境と言えば、外で飲む酒の量を自宅で飲んだらどうなるか。 泥酔・・・ 外で飲む酒の量は自宅よりもはるかに多い。 自宅ではそこまで飲めない。 背景は安心感、油断? 既にお分かりか、駐在員は外も外、もともと外国にいるわけで、気が張って酒を飲む?? まして、無事自宅にたどり着いても一人・・・・ 緊張感もある。 はず。
さらにある。
(私がアンケートに答えたわけではなく、弁解する必要もない?)
大連、特に開発区の事情を理解いただきたい。 北京や上海と違い単身者の比率が高い。 だから? 開発区は昼間は仕事の戦場でありながら、夜は歓楽街、色町に大変身する。 五彩城、レインボータウンなのだ。 ご想像あれ、単身赴任と歓楽街。 この二つを組み合わせると、答えは明確だ。
いい齢こいた、大の男の一人住い自体、坂の上の雲、カラオケ、スナック、マッサージ・・・ “誘惑”との熾烈な戦いが待っている。 異文化、意思疎通のイライラなどからのストレスも確かにあるのだが、この環境で・・・・ 『酒を飲まずにいられるか』
我が身を見れば、3倍で済むだろうか。 『酒が強くなった』と同僚、周囲からお墨付きまで頂いている。 誘惑とも激戦を繰り返した。 開発区の203高地。さすがに犠牲もでたのだが、得たものも(少し)ある。 敵の戦略、“誘惑”の手口が見えるようになった。
物価高が進む中、後方支援も期待です、もやは前線の戦いは諦めた。 最近はめっきり外出が少なくなったのだが、とまどいも感じる。 この環境で外を切ると、いきなり『お宅』化してしまうのだ。 華やかな世界がごく身近で展開される中で、自宅で一人・・・ 無口な私・・・・ どうしてもそう感じる。 今は、誘惑ではなく“脱お宅”との戦い。 これもきびしい心理戦だ。
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46.6%の駐在員が赴任後飲酒量が3倍に増えたというのだ。 3倍まではいかずとも、増えたと答えた人は88.8%(みごとな8並び)おめでたい数字となった。 むろん、飲まない人、飲めない人もいるわけでまず100%の人が増えたと思って間違いない。
理由は?
中国では、お付合いの始まりは食事会。 何かにつけて、『一緒に食事しましょう・・・』 交友関係、お役所、取引先との接待、ご招待等々、その発生件数は日本の比ではない。 プラス日本からみると、出張先の現地スタッフと言う立場、仲間内の飲み会(ご案内)も自然と増えるというもの。 まして強烈な白酒を飲めば、ビールは水、ウイスキー、焼酎はなんてことはない・・・ となってしまう。
これらは本人の積極的意思ではなく、ある意味仕事の延長だ。 無意識の中で環境が酒を強くする。
環境と言えば、外で飲む酒の量を自宅で飲んだらどうなるか。 泥酔・・・ 外で飲む酒の量は自宅よりもはるかに多い。 自宅ではそこまで飲めない。 背景は安心感、油断? 既にお分かりか、駐在員は外も外、もともと外国にいるわけで、気が張って酒を飲む?? まして、無事自宅にたどり着いても一人・・・・ 緊張感もある。 はず。
さらにある。
(私がアンケートに答えたわけではなく、弁解する必要もない?)
大連、特に開発区の事情を理解いただきたい。 北京や上海と違い単身者の比率が高い。 だから? 開発区は昼間は仕事の戦場でありながら、夜は歓楽街、色町に大変身する。 五彩城、レインボータウンなのだ。 ご想像あれ、単身赴任と歓楽街。 この二つを組み合わせると、答えは明確だ。
いい齢こいた、大の男の一人住い自体、坂の上の雲、カラオケ、スナック、マッサージ・・・ “誘惑”との熾烈な戦いが待っている。 異文化、意思疎通のイライラなどからのストレスも確かにあるのだが、この環境で・・・・ 『酒を飲まずにいられるか』
我が身を見れば、3倍で済むだろうか。 『酒が強くなった』と同僚、周囲からお墨付きまで頂いている。 誘惑とも激戦を繰り返した。 開発区の203高地。さすがに犠牲もでたのだが、得たものも(少し)ある。 敵の戦略、“誘惑”の手口が見えるようになった。
物価高が進む中、後方支援も期待です、もやは前線の戦いは諦めた。 最近はめっきり外出が少なくなったのだが、とまどいも感じる。 この環境で外を切ると、いきなり『お宅』化してしまうのだ。 華やかな世界がごく身近で展開される中で、自宅で一人・・・ 無口な私・・・・ どうしてもそう感じる。 今は、誘惑ではなく“脱お宅”との戦い。 これもきびしい心理戦だ。
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