日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

なぜ駐在員は酒が強くなるのか?

2011年12月22日 | 大連生活
中国に住む日本人駐在員を対象(北京・上海)に行われた調査で、面白い結果を見つけた。 

46.6%の駐在員が赴任後飲酒量が3倍に増えたというのだ。 3倍まではいかずとも、増えたと答えた人は88.8%(みごとな8並び)おめでたい数字となった。 むろん、飲まない人、飲めない人もいるわけでまず100%の人が増えたと思って間違いない。

理由は? 
中国では、お付合いの始まりは食事会。 何かにつけて、『一緒に食事しましょう・・・』 交友関係、お役所、取引先との接待、ご招待等々、その発生件数は日本の比ではない。 プラス日本からみると、出張先の現地スタッフと言う立場、仲間内の飲み会(ご案内)も自然と増えるというもの。 まして強烈な白酒を飲めば、ビールは水、ウイスキー、焼酎はなんてことはない・・・ となってしまう。

これらは本人の積極的意思ではなく、ある意味仕事の延長だ。 無意識の中で環境が酒を強くする。

環境と言えば、外で飲む酒の量を自宅で飲んだらどうなるか。 泥酔・・・ 外で飲む酒の量は自宅よりもはるかに多い。 自宅ではそこまで飲めない。 背景は安心感、油断?  既にお分かりか、駐在員は外も外、もともと外国にいるわけで、気が張って酒を飲む?? まして、無事自宅にたどり着いても一人・・・・  緊張感もある。 はず。

さらにある。
(私がアンケートに答えたわけではなく、弁解する必要もない?)

大連、特に開発区の事情を理解いただきたい。 北京や上海と違い単身者の比率が高い。 だから? 開発区は昼間は仕事の戦場でありながら、夜は歓楽街、色町に大変身する。 五彩城、レインボータウンなのだ。 ご想像あれ、単身赴任と歓楽街。 この二つを組み合わせると、答えは明確だ。 

いい齢こいた、大の男の一人住い自体、坂の上の雲、カラオケ、スナック、マッサージ・・・ “誘惑”との熾烈な戦いが待っている。 異文化、意思疎通のイライラなどからのストレスも確かにあるのだが、この環境で・・・・ 『酒を飲まずにいられるか』

我が身を見れば、3倍で済むだろうか。 『酒が強くなった』と同僚、周囲からお墨付きまで頂いている。 誘惑とも激戦を繰り返した。 開発区の203高地。さすがに犠牲もでたのだが、得たものも(少し)ある。 敵の戦略、“誘惑”の手口が見えるようになった。 

物価高が進む中、後方支援も期待です、もやは前線の戦いは諦めた。 最近はめっきり外出が少なくなったのだが、とまどいも感じる。 この環境で外を切ると、いきなり『お宅』化してしまうのだ。 華やかな世界がごく身近で展開される中で、自宅で一人・・・ 無口な私・・・・ どうしてもそう感じる。 今は、誘惑ではなく“脱お宅”との戦い。 これもきびしい心理戦だ。




にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そのとおり! (やのとも)
2011-12-23 13:10:19
お察しします。自分との戦いですよね。
返信する

コメントを投稿