日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

ある発言より

2011年10月17日 | 大連生活
稲盛氏が、上海の企業経営者ら約800人を前に講演されたそうだ。この中で「企業経営には哲学が必要で、不祥事は哲学が確立されていないから起きる。経営者が自らを律し、自分の哲学を従業員と共有する努力をしなければならない」と訴えた。 出席者からは「理念は分かるが、実行するのは難しい」との声も聞かれた。 


企業は社会のため、社員のため、経営哲学、コンプライアンス・・・ 的な話が中国でどこまで通じるのだろうか。 日本のアメリカ的資本主義における企業文化と社会主義国家における資本主義、そこでの企業文化(文化自体がまだ存在しない)では全く違うと思う。 『理念はわかる』?? 本当か? 

むろん、社員にしても会社のことより個人優先であれば、企業経営者だけの問題ではない。 全てが国営だったついこの前、仕事はあてがわれ、個人に就業(会社選択)の自由さえなかったのだ。 自分が所属する雇用単位(今でもこんな表現をする)は、国に替わり生活の世話をする。 国営企業であればそうかもしれない。 全国民が国家(地方)公務員か・・・・ 

社会主義と資本主義、国営と個人企業、公務員とサラリーマン。 この辺の区別はあえてあいまいな状態として、国も個人も都合により有利なように解釈される。 

稲盛氏の話だが、今の中国の経営者に求めるのは確かに理想のような気がする。 ストレートな彼らの反応は、『日本人はまじめ過ぎる・・・』 ではなかったか?  

当然稲盛氏だって十分承知の上であろう。 でもあえて言った。 これは“民”にではなく、“官”に対して言いたかったのではないか・・・・ 対象となる、“官”“起業者”“民”と分類すると、どこに不祥事があるのか明らかだ。 民の不祥事を取り上げられたらあまりにかわいそうだ。



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1 コメント

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そうですね (shio-chan)
2011-10-17 22:48:48
一昨日のご返答了解です。他の市と同様以上に情報誌があるので大連は非常に安心して行ってます。通常の会社員ではそんなに遠方・休日取得は無理なので程よい距離ですね。働いている人には申し訳ありませんが。

官は、何処にいっても見られていることを意識する必要がありですね。最近は、自分への投資や勉強しないのが多い!
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