副題、恐怖と笑いのカクテル。改稿新版。ワニの本(新書)。
本文イラスト、楢喜八。
大学生時代の前半、著者にはまった。それまで、(自分ので言うのはなんですが)純粋に生きてきた私にとって、この毒をもった笑いというのはふれたことがなかった。『炬燵』『犀』にどきどきした。
この本の白眉は巻末の後書き、『私のブラック・ユーモア論』である。
現代人は精神的に追い詰められ、その補完として弛緩を求め、攻撃される前に自分の不幸をさらけ出す、という論理は見事。筆者の知性を感じさせる。
本文イラスト、楢喜八。
大学生時代の前半、著者にはまった。それまで、(自分ので言うのはなんですが)純粋に生きてきた私にとって、この毒をもった笑いというのはふれたことがなかった。『炬燵』『犀』にどきどきした。
この本の白眉は巻末の後書き、『私のブラック・ユーモア論』である。
現代人は精神的に追い詰められ、その補完として弛緩を求め、攻撃される前に自分の不幸をさらけ出す、という論理は見事。筆者の知性を感じさせる。