ターコイズ別館・読書録

――図書館へ行こう。

51 ナンセンス感覚 柳瀬尚紀

2008-03-31 12:20:39 | やらわ
 講談社現代新書。

 ナンセンスというテーマを唯一の回転軸として、筆者が好き勝手につづった本。
 ナンセンス詩、将棋、リメリック(a-a-b-b-aと脚韻を踏む)、バッハ、エッシャー、はてはウディ・アレンにジョン・ケージと縦横無尽。特に行を逆に読んでも会話になってしまう「早朝寸劇」には参った。あまりのナンセンスさに、真似しようと思えないほどだ。

50 語源を知れば日本語がわかる 柚木利博

2008-03-01 10:58:03 | やらわ
 ふたばらいふ新書。
 著者の専門は中国文学だが、漢字検定の本も出しているようだ。

 徹頭徹尾小ネタを並べ続ける。読みやすい。
 ただ無理やりつけようとしたオチが、おやじくさいところもある。
 姓は「ゆのき」と読む。

 ドッグイアー。

#(ほぞをかむ)臍とはヘソである。(略)なぜヘソをかむのか理由は定かではない。
(付記:私は木材の接合部のほぞを噛むのだと思っていた)

#(こけら落とし)「柿」とは、木を削ったときのカンナくずのことだ。