岩波新書。
岩波らしいハードな本である。印欧語という言葉を聞いたことがない人には厳しい。
印欧語がどこから来たのか、それを説明する各説について、通時的に述べている。ヒトラーの第三帝国の補強としてゲルマン説が唱えられ、その後しばらく故郷論が停滞していたというのが印象的だ。
筆者は、これ以上ない繊細さをもって結論を避けているが、カスピ海と黒海に近い、南東ヨーロッパ説を最も有力としている。
岩波らしいハードな本である。印欧語という言葉を聞いたことがない人には厳しい。
印欧語がどこから来たのか、それを説明する各説について、通時的に述べている。ヒトラーの第三帝国の補強としてゲルマン説が唱えられ、その後しばらく故郷論が停滞していたというのが印象的だ。
筆者は、これ以上ない繊細さをもって結論を避けているが、カスピ海と黒海に近い、南東ヨーロッパ説を最も有力としている。