３２ 戦略的創造のための情報科学 坂井利之

　中公新書。

　先に自分語りをしてしまうが、私が大学生のとき、授業で必要なので買った本だ。
　自分の専門以外の単位を幾つか取らねばならず、コンピュータなら、というわけで選択した。
　初出は1988年11月。

　20年近く前の本なので、実用書としてはもう存在価値はない。そういう時期があったなあ、と懐古すること。当時としてはマルチメディアに着目するとは、著者の鑑識眼の高さに敬服すること。そして、何度も引っ越しをしたのにこの本を捨てずにいること。

　著者が大正生まれであることに、驚く。

３１ 面白おしゃべり術 田丸美寿々

　青春出版社、プレイブックス。副題、底ぬけに明るくなるつき合い方。

　大学入学時、自分を社交的に変えようと思って買った本。若気の至り。

　ドッグイアー。

＃（著者が巨砲｛おおづつ｝を麒麟児｛懐かしい｝と思ってしまった）
　「ぼくそんなに首が長い？」
　「ぼくふとくて大きいでしょう。ぶどうなんかも好きなんだよね」
　（いい人だ巨砲！）

＃尊敬語と謙譲語のとりちがえは二重に失礼
　「チーフ、夜は自宅におりますか」
　「デスク、この書類を拝見なすってください」
　（そんな人いるのか、と思いつつ、結構いますよね）