ターコイズ別館・読書録

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38 死の影の戦士 柘植久慶

2007-10-05 20:49:22 | た行
 実業之日本社、ジョイノベルス。

 舞台は現代、ボスニア・ヘルツェゴビナ。二人の日本人がやって来る。一人は痴情のもつれから日本にいられなくなったために。もう一人はジャーナリストになるために。そして二人は交錯する。

 二人の主人公に、二人のヒロインが、それぞれ重なる。肉体的にも。
 特に傭兵になったコーが、あまりにもうまくいきすぎる。初陣なのに、不自然だ。
 イギリス兵の規律正しいところは、読んでいて気持ちがいい。そうでなくては統制が取れないし、著者が体験したところなのであろう。

 これは著者でなく編集者の責任だが、帯がよくない。
「ボスニアに燃える正義の銃火!!」
 絶対、この編集者、最初と最後しか読んでないであろう。もっと刮目すべき、ページが、ある。