ターコイズ別館・読書録

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160 新版日本ロケット物語 大澤弘之

2010-11-02 05:56:50 | あ行
 図書館より。誠文堂新光社。

 図鑑のような大きな本。ロケットの歴史から始まり、のぞみやGXロケット(嗚呼)、HTV、角野(すみの)直子宇宙飛行士(現姓山崎…当時候補生…美人!)が期待されるところで終わる。

 糸川先生たちが秋田の道川海岸でペンシルやベビーの打ち上げ試験をしているところがユーモラスに描かれる。話そのものもおもしろく、ぐいぐい引き込まれる。連名だがきっと的川先生の筆であろう。
 「恐怖のスクラム」とある。ロケットが暴発するとき、近くにいた人は机に頭を突っ込んで尻を並べたのだ。絶対的川先生だ。

 私は「はやぶさ」から入った関係で、ISASはそれなりに知っていたのだが、NASDAやNALについては初めて勉強させてもらった。はやぶさのリエントリは、NALの方探技術なしには成功しなかった。

 宇宙開発している人はみな持っているのでは、などと思わせる本。