京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のさだめの時間」

2020-09-27 09:30:44 | 時計修理

9月27日日曜日の赤口。
今朝は抜けるようなコバルトブルーの青空でした。
ただしこの青空の色を時計の文字盤に使うと売れない!
文字盤は白・黒・ブルー・赤・ピンクと使われる色が少ないのが特徴です。
ただし「白」文字盤は日本で人気だけで海外では使われることが少ない。
カシオG-SHOCKの白文字盤が少ないのもそんなわけがあるのでしょう。
バイヤーは微妙な傾斜仕入れのスキルが必要になる。年末向けの胃が痛くなるような仕入れ真っ最中の日々でしょう。
コロナ禍の中、不要不急の時計業界では販売不振状況が続く。定番だけの仕入れ状況になるのはしょうがない。
どう頑張っても昨年比80%の売上になる予測です。

京都の空は青く澄み渡って、時計師の心も真っ青!青くなるばかり。
男の顔はイケメンでなくてもいい。一応顔はついているだけで前か後ろかわかる程度でちょうどよい。
そんな常識の長﨑で人生を送ればよかったのだ。京都に上洛した不幸もある。

京都はホッソリ顔のシュッとしたイケメン男性が多いのだ。それが蒼くなるとさらにもののあわれを誘う。
電車のガラスに写る四角い下駄に眼鼻の私が目立ってしょうがない。「誰だぁ~この妖怪?」
普段は自分の顔を見ているわけでないので気にならない。無視されたり差別されてもそれほど気にならない。
ところが二人の娘は私そっくり!こりゃ~悲劇だ。
田舎の家財道具の整理中に私の子供のころの写真が出てきた。
何気なく机の上に放り出していると「あれ~?私こんな写真撮ったかなぁ~?」と娘が言う。
「それ!おやじの写真だ!?」
娘たちが65歳になったら私の顔になる。あきらめよう~、さだめなのじゃ~!
うる星やつら「錯乱坊」顔になるなのじゃよ~。

「人並みに 畳の上の 月見かな」一茶。
最近ますます貧乏になった!
夜見る夢も田舎の無人になった実家の整理を迫られる悪夢で目が覚める。

工房に来てくれるお客も無料電池抜き取り依頼が増えた。現状維持の冬眠生活の始まりです。
この状況でGOTOトラベルで旅行に行ける人がいるのが不思議?
今夜は十一夜のお月さま。
空が広い京都。お月さんを見ながら贅沢を味わいながら帰りましょうかね~。
6時まで営業。お待ちしております。




コメント
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