京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の国語時間」

2020-09-26 09:42:45 | 時計修理

9月26日土曜日大安。
今朝の気温23度湿度75%。
「秋分の日」も過ぎてぼんぼん時計の調整は今が最盛期?
時計は気温23度で鉄の膨張率がちょうど合うように調整します。時計は冬は進み、夏場は遅れるようにできています。
今日は朝から掛け時計の振り子の調整で疲れた!
ドイツ・ヘルムレ、ユーハンスは完璧なのでそのままで使える。
ところが戦後の国産時計は厄介!物資不足で粗末な金属が使われているので歯車がいつ飛んでもおかしくない。
歯車が折れたら指を骨折する危険性があるのではやはりぼんぼん時計は一般には普及しないほうがいいのか?
そんなポンコツ時計が多い中「愛知時計」「明治時計」の名古屋勢が優秀。
さすが物つくりの愛知県だと感心するが一緒に捨てられるのはもったいない。

今朝の朝日新聞「国語」がおかしいという。
元々国語は京都が中心で各地へ広がったもの。それを明治維新後に関東弁をむりやり基本に変えた。
国語はその弊害で初めからおかしいものだ。
京都からおよそ半径200キロ周辺で敬語がない。和歌山、富山、岡山、名古屋は友達同士の言葉になってしまう。
人事でこの地方の出身者を面接する際には気を付けたい。
ノーベル賞受賞の富山出身の田中耕一氏を不採用にしたソニーの人事課はあまりに有名。
私も岡山、富山のお店で採用業務をした時には苦労しました。

そんな私は偉そうなことは言えない。長崎の立派な炭鉱町育ちです。
「あたな~なんばぁ~しよらすとですかぁ~?」(あなたはなにをなさっているのでしょうか~)の敬語。
「わりゃ~なんばしよっとかぁ~」が普通の島原方面の友達同士の言葉。
このまま京都で使うとすぐに一人ボッチ間違いない。
京都に来た直後にお巡りさんの職務質問でいきなり逮捕されそうになったことがある。
駅前でふらついている国鉄の作業服姿の酔っ払い。目つきは悪い。
「なんばいいよっとかぁ~?バス乗り場がいっちょんわからんとよ!あたんらが教えてくれんばぁ~」
あれから45年ほどたつ。
京都言葉は相変わらず苦手です。ただし上京区と下京区とそれ以外の京ことばを聞き分けることはできる。
ただ使えない。英会話より難しい。
ネイティブの発音は無理でおじゃ~。
何年たってもすぐによそ者だとすぐにわかる。京ことばと英語もおなじなのであきらめた。
まして「国語」は高校生時代は昼寝時間。さぼった文法がおかしいのだ。

朝日新聞に国語が乱れていると指摘されると私のことかとおろおろする。
嫁さんは私の長﨑弁が変形して怒っているような京都ことばに聞こえるという。
ニュアンスだけは残っているのでしょう。
宴会大好きな京都人はいない。宴会嫌いな長崎人はいない。
今日も6時まで営業。

タグホイヤーなどダイバーウオッチの電池交換1100円。
ただし防水テストはできません。
「防水テストはメーカーに送らんとできんとですよ~それでもよかですかぁ~!」
待っとるけんね~。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする