集団的自衛権は現代版三本の矢

「集団的自衛権が戦争抑止につながらないと言いだす人がいますが、本当でしょうか」

「テロリストに対しては戦争抑止効果はなく、逆に敵と認識される危険性があるとか言っているわね」

「集団的自衛権があろうがなかろうが、関係ないですよ。
攻撃理由なんて、どうとでもでっちあげられますから。
女性が高等教育を受けようとすることにすら反対して、銃撃するような連中が集団的自衛権の有無で攻撃するかしないかを判断するとは到底思えません」

「集団的自衛権で他国を防衛すると、侵略側から敵国扱いされるという意見もあるわね」

「仮にアメリカの基地がある国が攻撃されて、在日米軍から派兵を承認してくれと言われたら、どうするんですか？
派兵を承認すれば、集団的自衛権を行使しなくても侵略側からは敵国と認識されるでしょうし、派兵認めなければ、侵略された側から侵略側の手先と思われて、敵国と認識されると思います」

「どちらか一方から恨まれるのは確実なんだから、日本にとってメリットがある方につくのがベターでしょうね」

「この場合のベストは、そういった事態にまで発展させないことです。
そのためには、集団的自衛権の行使を容認して、各国と連携して防衛できる体制を作っていくことが重要ではないでしょうか」

「一国だけなら、攻撃できても、戦う相手が三か国になれば、そう簡単にはいかないわ。
集団的自衛権は、現代版三本の矢と言えるわね」