もう日本に帰ってきてしまったけど、いろいろ気になることがあったのでつべこべ論じさせていただきます。たいがいのガイドブック書いてあるのは…
「ワイキキでは日本語が通じます」
たしかにそうです。サービス業関係者は日本人がいたりして、「このライターは嵐のマツジュンが買った」だとか、いろいろな情報を下さります。ところが、バスとかタクシーの運ちゃんは微妙です。
ある日乗ったトロリーバスは、運ちゃんがマイケルジャクソン似のおばちゃんでした。
ホー!!
とか言いそうでやんの。
乗るなり私に「ドコイクノ!?」ときいてきやがりました。どこいくもなにも、ブラブラ街を見たいがけやがな~と言っても通じなさそうな臭いがしたので適当にごまかしました。そもそもなんで行き先を聞かれるのかわからなかったのです。
そのおばちゃんは、子連れのアメリカ人客が乗ってきたとき日本語で私に、「立って!」と言うのです。おいおいおいおいまってくれよ~(出川さん風)。そこに太っているアングロサクソンがいるじゃねえかよ~、なんでイエローモンキーにだけ注意するんだよ!と思ったものの、めんどくさいから、席を譲りました。後から知ったのですが、トロリーバスにはルールがメチャ多い。
子供を立たしたまま運行出来ない。
車中に3カ所立っては行けない場所がある。
ピンク路線で行けるところに赤路線で行ってはいけない。
足をブランブランしてはいけない。
まあ、すべて安全上・機能上の理由です。これらの理由を日本人に伝えるときに、「ちょっと待って、ちょっと立って、ちょっとおりて、ちょっとやめて」なんて日本語で言うんですが、促音が苦手だったりして「ちょっと待て」「ちょっと立て」みたいに聞こえることもあり、かなり感じが悪いんです。
そんなこんなですっかり気分を害していたわたしですが、根本的な違和感はなにかというと、我々高コンテクスト文化のイエローモンキーには、命令形を連発するよりも、命令の理由を言ってくれた方が気持ちいいのではないかということです。
すみません、子供を立たせてはいけないことになっています。
すみません、そこは危ないですよ。
などと理由を言ってくれたら、日本人はもうちょっと気持ちよく動くと思うのですよ。そういうのを言わないで、命令だけ言ってしまうと本当にきつく聞こえます。
日本語で命令するしかできないなら、英語でゆっくりしゃべった方がいいんじゃないかな~。
言葉が通じるっていうのは、上っ面だけのものではないはず。
日本語を学びたいなら、いつでも教えてあげるのに