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日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

まだまだ続くWC

2010-07-07 17:20:05 | 日本語教育
 もう完全に、ワールドカップは終わった気でいるでしょ?日本人。よくやったよくやった~って感じで、代表選手がメディアをにぎわしていますよね。みんな知ってると思うけど、まだトーナメントは続いているんですよ。そんでもって、今私の担当クラスは、

 ドイツクラス

一クラスみんなドイツ人。ただでさえサッカーが大好きな学生なのに、アルゼンチンに快勝してテンションはマックスですわ。

 ちなみに、先日の日本語能力検定。ドイツクラスはまじめぞろいなので、みんなちゃんと検定を受けます。ところがところが!前日の夜中にアルゼンチン戦があったわけで、みんな深夜に大騒ぎ。しかも悪いことに、大勝したもんだから、みんな興奮して夜も眠れなかったみたい・・・。

 ちなみに今夜はスペイン戦。

明日の朝の授業、絶対こーへんわ~ こーへんってわかってて、授業準備しているわたしの、このむなしさ。

 あ~ほんまサッカー嫌いやわ。

 みんな、相撲みろ、相撲!

12年前のこと

2010-03-25 07:32:49 | 日本語教育
 12年ぶりにかつての教え子に会いました。12年前というとかけだしの日本語教師で、中国の辺境と言われる内蒙古におりました。

 「先生、お久しぶりです」

 「お久しぶり!」
 
 「以前、先生の部屋でごはんを作ってもらったのを覚えていますよ。あとセンダミツオゲームを教えてもらいました。」

 「んんん?」

 
 まったく記憶にないことを不意に言われてびつくりしました。でも言われてみるといろんな記憶がよみがえってきて、確かにみんなで騒いだような気もします。「センダミツオ、ナハナハ」「社会民主党、ドイデス」「ルパン三世、フジコチャン!」などと、いろんなバリエーションがあったっけ?いろんなことを思い出していたらふと、当時の学生から真顔で聞かれて困った質問がフラッシュバックしてきました。


 「先生、ナハナハって何ですか?」

 
 当時、新米だったので教育は日々試練でした。

 まあ、こんな質問、今だって答えられないけど・・・ 

バンコクの鑑賞

2010-02-15 14:14:26 | 日本語教育
 バンコクと言えば、やはりオカマショー!10年前にも一度見たんですが、今度は嫁さんも連れてレッツゴー!地球の歩き方に700バーツと書いてありました。日本円で2000円以上か~結構するな~と思いつつ行ってみましたた。チケット売り場にて。

 「1200バーツです!」

 「え??700じゃないの?」

 「うちは、1200よ。」

おいおいおいおい、いくら僕がケチって2年前の『歩き方』を買っているとはいえ、この値上げ幅はひどすぎるやろ~!!!日本円で3600円程度、ってことは、日本でガガガSPのライブも見れるし、吉本ライブで生のトータルテンボスや笑い飯も見れるがな!!!

そんなこといっても売り子さんはノーリアクション。かわいいオカマさんでしたが・・・

 会場は案の上、外国人ばっかり。見事にタイ人はいませんでした。中国の雑技団や京劇もそうですが、外人が押し寄せるとばばばーんと値上がりしてしまい、現地の人が入れなくなってしまいます。なんとなくそういう空間に違和感を感じてしまうワタクシ。そんなこと言ってても仕方ないんですが、ショーはおもしろかったです。10年前とほとんど変わってなかったケド。

 世界中に性同一障害に悩む人がいるとして、きっとその割合はどこの国でも同じとします。タイはそれをオープンにできる場があるっていうのに少し寛容さを感じてみたり、その裏にあるさまざまな問題や苦労を想像してはげんなりしてみたり、ショー自体よりも、いろいろ考えさせられるひとときでした。

  
 

バンコクの構造

2010-02-14 11:24:39 | 日本語教育
 いやはやこの街は本当に多文化!

 日本人がよく長期沈没しているカオサン通り。これはタイ政府が都市計画をいいかげんに放置しておいた結果、バックパッカーにとって居心地のいい空間に変貌してしまっただのとかなんとか、ものの本には書いてあります。真実はおいておいて、いろんな人をあまり規制しないで受け入れているんだなあってのはよくわかります(ミャンマー難民などには厳しいけど)。

 自分たちがいたホテル。ちかくの細い路地に入るとアフリカンコミュニティですわ。民族衣装を作るところやアフリカンレストランなど。なんでもアジアで質の良い布を買い込んでアフリカに輸出しているみたい。ちなみによく通ったネットカフェのオーナーもアフリカ人。リアルアフロヘヤ―で2メーター近くある大男!なんとなく怖い。

 その隣の筋は、バングラデシュコミュニティ。隣接してインドコミュニティ。タイにおったのに毎日カレー食ってましたわ。バングラカレーって日本人に合う気がする。また、滞在時期がちょうど旧正月にあたってしまい、町中のいたるところで華僑がお供え物をしてお線香をたいていました。

 とにかく、いろんな人がいろんな文化を持ち寄って生きている気がする。

 もちろん、トラブルもたくさんあるんだろうな~。

 多文化共生なんて、そんな簡単にはいかないもんね。

バンコクでの攻防

2010-02-13 11:16:18 | 日本語教育
 なんともバンコクは、見事に外人対応ができあがっています。10年とはうって変わって、街の飲食関係者、タクの運ちゃんまで、簡単な英語で答えてくれます。観光客対応ができるということは、つまり、ぼったくってやろうという輩も増えていくわけです。

 うちらは外人の多いホテルに泊まってしまったので、まわりに集まってくる輩は、外国人からピンハネしようというタクシー、どうみても客を待っているロシア系娼婦、しつこいレストランの客引き、物売り、押しかけツアーガイド。どこの国でも同じでしょうね。これらの人は、生きるために一生賢明なわけで、こちらが文句いうべきことではありません。

 しかし、困ったのはタクシー

プロパー価格で乗せてくれたのはたった一回でした。あとは、毎回ぼったくられて(メーターを使わない)定価の4~6倍。なんとなくやっぱ嫌な気分なんだなあ。

 もちろん、言葉ができない私が悪いんだけどね~

バンコクへの逃亡

2010-02-12 18:08:33 | 日本語教育
 バンコクで遊んでおります。もう大人なんだから、バックパッカーはやめようかな~とも思うんですが、やっぱり背中に大きなコブがないと落ち着かないので、私はでっかいリュックで来てます。「バンコクは望めば何でも手に入る、そのくせ物価が安い。アジアでコストパフォーマンスが一番いい国である。」なんかのエッセーに書いていましたが、よくわかります。

 日本人の定住者が10万人。少し貯金すれば滞在ビザが出るようです。街には日本語看板があふれております。台湾みたいに、日本語を使うことで製品の価値を高めたいっていう感じではなく、完璧に日本人客を当て込んだ看板が目立ちます。飲み屋の多い歓楽街は完全に日本みたいでしたわ。なんや日本人は何しにタイへ行っているのかよくわかります。

 嫁はんがマッサージに行くというので、私もついて行って待合室でゴロゴロしていました(私はマッサージが好きじゃないので)。奥の部屋からマッサージを終えた人がポツリポツリと出てきます。一人目は、どうもタイ語がへたくそである(僕に言われたくないだろうけど)。じーっとみてたら、つまづいた拍子に

 「あら!」とつぶやいた。

な~んだ日本人なのね。次出てきたお兄さんもものすごいジャパニーズイングリッシュで、
 
 「サンキュ!」

とのたまう。続いて出てきたおじいちゃんは、完璧に日本人!

 「どうも~」言うて帰りました。

そんでもって、出てきたのがうちの嫁はん。2時間の間に出てきた人はすべて日本人。よほど居心地がいいんでしょうね~。


しかし暑いなあ

身長と腕の相関

2010-02-10 09:46:18 | 日本語教育
 韓国人の教え子ちゃんがうちにきて、おしゃべりしていました。彼の専門は金属工芸。毎日毎日トンカチを握って、金属板を伸ばしたり曲げたりしています。

 「先生、最近右手がどんどん伸びてきました。」

 「ほんまかいな??」

 「ほら!」

 「あら、ほんとう」

 「なぜか、右手が伸びてくると身長がちぢんで来るのです。ほら!」

ははははは、ほらって言われてもわからへんがな。どうやら韓国では「身長が180センチない男は負け組である」という某女優の発言が話題になっているみたいで、彼もちょっと気にしているみたいなんです。

ってことは、チェホンマンは勝ち組み??


そんなこと考える前に、ぽっこりビール腹を気にしたらいいのに。


「人たらし」は上手ですか?

2009-12-22 16:10:02 | 日本語教育
 大学には、研究生という身分があり、大学院に入るための準備として大学に籍を置く学生がいます。特定の大学教員について専門分野を勉強するというのが主目的です。

しかしね~~~

地方大学の研究生はどこも外国人留学生で占められているのが現状で、専門分野どころかまずは日本語をちゃんと勉強するのが先決になってきます。

 ここで紹介したい2パターンの学生。

日本語の授業を最優先して、専門をほったらかしてでも日本語の授業には休まないタイプ。

指導教員とのしがらみなどを優先して、日本語の授業はヒマな時にだけ来るタイプ。

日本語教師目線で言えば、当然前者に対する評価が高くなります。研究生のありかたとして、どっちがいいのかという本質論はおいておいて、とりあえず私の主観的な気持の問題ですね。

 後者タイプの学生がある日、「院試が近いから、テストの勉強を教えてくれ」などと聞いてきたとしても、こっちは事務的対応しかできません。「過去問もらってといてみて~わからないところは説明するからね。」くらいのもんですよ。

 前者タイプの学生には、もっと手厚くなってしまいます。なんせ、授業に毎回来ているわけだから、どういった能力を伸ばす必要があるのかわかるわけです。過去問の傾向と学生の能力を考えたら、勉強法なんて限定されるわけです。勢い余っておまけに奨学金の推薦書まで書いてしまうこともあります。

 えこひいき!

と言われれば、その通り。しかしね、他人から信頼をかうっていうのはこういうことだと思うんですよ。「人たらし」のうまい人っていうのは、ちゃんと相手の信頼をかうための努力を100パーセントやっているわけで、それでこそ、ちょっと相手のために動いてあげようかな~ってな気持ちが生まれるもの。

 「がんばるやつには、なんぼでもえこひいきするで~」

 『青春でんでけでけでけ』でキシベ一徳がそんなこと言ってたな~

 わしもそう思う

伝統楽器を学ぶ意義について語る

2009-11-22 08:46:17 | 日本語教育
 すっかり忘れていましたが、このブログは中国についてつべこべと語ることが初期のテーマでした。いつの間にか日本語教師のあれこれをつらつらと語る内容になっています。今回のテーマは伝統楽器。中国内蒙古には、二胡、馬頭琴などという伝統楽器がありました。日本人日本語教師でもそういう伝統楽器をやる人がいましたが、決って女性でした。男性はギター弾いたりして遊んでるのが多かった気がします(主観的な経験ね)。

 話題は移動して日本へ

 ロシア人留学生が相談に来ました。「先生、三線(沖縄の楽器ね)が欲しいです。」とのこと。およよよ、冒頭で述べたように、女性は現地の伝統楽器に惹かれるという仮説を持っていた私は、やっぱりそうきたか!と勝手に解釈して、いろいろネットで探してあげました。なんじゃかんじゃ探して、結局ヤフオクですわ。適度な価格のものを選んで、支払い→受け取りをすべて私が代理で行いました。

 そんなもん自分でやらせたらええやん!?と思う方もおられるでしょう。私もそう思う。でも彼女は急いでいるようなのに、漢字が読めないし、振込みもできない。そしてなによりも、なんとなく幸薄げで助けてあげたくなる顔をしているのです。その彼女が最後に言いました・・・

 「できれば、週末まで先生の家に置いてください。(同棲している)彼へのプレゼントなんです

 おいおいおいおいおい!彼氏へのプレゼントだったの??

 
 もう~!またまた期せずしてキューピットになってしまった

最古の言語について

2009-11-06 11:17:44 | 日本語教育
 ギリシャの歴史家ヘロドトスは『歴史』という書物で、古代エジプトのことをいろいろ記述しています。今だに岩波新書で読めますから、歴史マニアにはたまりません。その中で、最古の言語を調べるためにエジプト王プサンメティコスが行った実験を記述しています。

 生まれたての赤ん坊を2人、羊飼いにあずけて最初に発した言葉を記録せよというもの。その言葉が最古の言葉であるという仮説をもとに・・・。まあ、今から見ればアホみたいな実験ですが、なんとなく気持ちはわかるなあ。

 その赤ん坊たちは同時に「ベコス」としゃべったそうな。ヘロドトスはどうもお調子者だったようで、記述に尾ひれがついていることはよく指摘されています。いわゆる関西人的なサービス精神で、話を面白おかしくしてしまうんでしょう。そこは大変共感できるワタクシ。

 話がそれた!

「ベコス」というのはフリュギア語で「パン」の意味であり、最古の言語はフリュギア語であるという結論を出し、めでたしめでたし~ちゅうことですわ。

 話が変わって私の子供。最古の言語を話すなんて思っていなくても、最初に発話することばは何かな~ってずっと楽しみでした。そして先週末、待ちに待った最初の言葉を発したわけです!!!!!!!!

 「にゃーーーー」

ははははは、我々の先祖は猫だったのか~っていうことは、


 吾輩も猫である。

留学生について考えたこと

2009-09-26 20:05:22 | 日本語教育
 いやはや、前回みたいなブログ書いたら、「おめでとう」ってコメントを強要しているだけですもんねえ。乗って下さったみなさまにはホンマにブーハオイース(申し訳ない)。

 先日留学生を乗せて運転していたときのこと、後部座席で議論が熱くなっていました。なるべくおしゃべりには介入しないでおこうと思っていた私も、ついつい聞き耳を立てて聞いてみると・・・

 「魏志が最古だと思うよ」

 「いいや、漢書にでてくる!」

なんの話かというと、日本が歴史上記録に出てくるのは、どの時代かっちゅうはなしをしているわけですよ。フランス人、中国人、韓国人で。よかったよかった、けっこうまともな議論だもんね。「カレー味のうんことうんこ味のカレーのどっちを食べる?」なんていうどーでもいい議論ではないし、「台湾は国か?」なんていう高度に政治的なトピックでもないしね。

 元歴史オタクだった私が、『後漢書東夷伝』に出ていますよ~と、まるでトウ山の金さんバリに、まあまあまあまあとみんなを仲裁して場はまとまりました。

 思うに、これだけ高度に日本のことを学んでくれる留学生なんて、これから劇的に増えるわけは無いんですよ。日本ってそれほど魅力はないしね~。これは別に悲観的なわけじゃなくて、将来も急増はしないけど、細々と続いていくもんなんですよ。世の中にはある一定数の変わり者がいて、そういう人が日本語というものに惹かれたりするわけですよ。

 ・英語一極集中の中、某ミュージシャンは、東京外大でシンハラ語を学んでいたとか。

 ・コブクロがライブしている裏で、ガガガSPのライブに集まっている人もいる。

 ・街頭アンケートで「はんにゃ」より「アンガールズ」がかっこいいと言い張る女の子もいる。

 ・人によっては夏がダメだったり、セロリが好きだったりする。

 筋立てて説明しろって言われるとシドロモドロいなるけど、やっぱり、世の中はいろんな人いてて多様性が確保されていることが大事なんじゃないかと思う。そんでもって、日本語を学ぶ変わり者が私の前に現れたら・・・


 ガンガンえこひいきするのだ。

 

ワーキングブルー

2009-08-11 11:22:01 | 日本語教育
 どうも韓国人交換留学生たちが元気がない。顔の表情や、歩き方や、しゃべり方や、授業態度など、全身全霊をかけて、

 「私は留学を楽しんでいない!」

っていう信号がでているのです。他の国の学生がものすごくうかれポンチなので、逆に韓国人が目立ってしまいます。そうやって、つまらんつまらんって言う奴は、どこの世界にもいるもの。勝手にすればいいさ~ってな感じで見守っていたのですが、どうも話は深刻な様子。

 「何か困っているの?」

 「帰国後の就職が心配なんです。」

何も手に付かないくらい就職が心配だなんてどんな感じだろうか。聞いてみると、なにやら留学したのも、就職に有利になるからなんだとか。うかれて楽しんでいる暇はないんだって。私個人的には、留学をきっかけに「終身雇用なんてクソっくらえ!」などとふっきれて、以来、10年間非正規雇用を続けてきた身。どうも理解しがたい発言でした。そんなとき、2009年7月29日朝日新聞朝刊で、韓国の雇用状況が書かれていました。

 なんと!大学生が正規雇用につけるのは、上位5%だって

それはすごい。韓国人留学生たちの気持ちもわかる。100人おったら、5番目までしか就職できないのね。消費税かよ!!!なんて厳しいんだろう。あとは非正規雇用だってさ~。


 学生の気持ちを理解するってのは本当に難しいなあ。

 

 

とよた市見学日記

2009-07-14 11:36:25 | 日本語教育
 噂の豊田市保見団地へ行ってまいりました。人口の半分が外国人というなんとも不思議な町でした。半分といっても、昼間は暑いのでうろうろしているのはブラジルの方ばっかり、見た感じは外国人100%という印象です。

 団地のスーパーで店員さんがほとんど日本語できない。

 レストランの注意書きがポルトガル語のみ。

 日本語教室に来ている日本人は、となり町や遠くの人ばっかり(私が見た時はね)。

要は、日本人と外国人が全く混じっていないんですよね~。日経新聞にこの団地の自治区長のコメントが紹介されていました。「日本人とブラジル人は共生できない」とのこと。なんだか悲しいですね。ただ、地元に住んでおられる方は、今までいろんな経緯があって現在のようなコメントがでるわけで、解決は難しい。

 帰り際、駐車場にポツーンと捨ててあったテレビ。

これがいろんなことを物語っています。ゴミにいちいち課金するだなんて、日本のシステム自体がおかしいとは思うんですけどね。

ちょっとずつ、ちょっとずつなんとかならないものかなあ

スーパーでガラナジュースを買って、グイグイ飲んでいた友人のM氏。ああいうノリが大事だったりするんじゃないかな~

雨はつらつらと降るものだ

2009-07-08 17:03:47 | 日本語教育
 授業中ちょっと議論になった擬態語。「つらつら」ってのは、日記を書いたりするときに使いますが、雨が降るときに使えるのだろうか?

 雨がつらつらと降る

こんな例文を言い出したのは、日本人学生(推定二十歳前後)。他の日本人は「およよ」と思いつつも、みんななんとなくイメージはわくようです。激しい降りではなくて、ちょっと長めの雨が静かに降るんだとか…

 留学生はそれが理解できない。っていうか、私の語感でもちょっとついていけない。会話中ならなんとかごまかして理解するけど、文章化するとかなり変ですよね。

 若者の言葉は乱れとるな!

なんて言いたいのではありませんよ。擬態語っていうのは、かなり許容範囲が広いように思うのです。ビールをゴクゴクのんでも、グビグビのんでも、ガバガバのんでもいいわけですよ。時には、コキュコキュ飲んだり、ブハブハ飲んでもいいのです。ただし、サロサロ飲んだり、チンチロリンと飲んだりってなってくると、ちょっと違和感が出始める。

 要は、擬態語は言葉の創造的な使用をかなり許容するんだな。ゴルゴ13の擬態語なんてすごく創造的!しかも、その使用が広まって定着していけば、それが正しい日本語となるわけです。

 だからこそ指導が難しい。言語は変化する、変化したものの中から一部が定着する、その定着基準はうちらの任意なんですね。認知言語学の発想「言語変化の予測はできないけど動機は説明できる」ということを改めて実感するひとコマでした。

 今日は雨がボヨヨーンと降っています

  ↑

 許容できますか??

夫婦の会話考

2009-05-28 15:14:15 | 日本語教育
ここんところ、いろんな形で外国人配偶者の方とお話することがありました。来日19年で、広島弁ペラペラの方から、来日ホヤホヤで日本語が完全にできない方まで、いろんな方がおられます。みなさん、日本人のご主人があり、日本の家庭にはいって日々苦労しながらがんばっているわけです。そんな中で最近じっくり関わっている方は、来日半年になる奥様。

 日本語がほぼまったくできない

毎週の日本語教室に必ず参加してくれるので、私は定点観測的にここ2ヶ月間はじっくっりかかわっています。2か月かかって思うのは、日常会話が全くのびないってこと。

 どうやって日常生活をおくっているの??

そんなプライバシーに関わることは聞けませんが、会話能力を見れば、あとは「推してはかるべし」ってとこです。彼女は明るい性格なので、地域のイベントに積極的に出て行きます。勢いでなんとかごまかしながら人と付き合っているんでしょうねえ。それはそれで、すばらしいストラテジー。

 ところで、じゃあ、日本人同士の夫婦ならどうなのか?
 
旦那が夜遅く帰宅すると、妻は寝そべってテレビを見ています。景気のいい時なら、ブブブーっとおならの一発もかますでしょう。そんで旦那は風呂に入って一人でご飯を食べて深夜就寝。その間の会話は、「ごはんある?」「風呂わいてる?」程度のものでしょう。次の日は妻が寝ている間に出勤ですよ。こんな夫婦はいろんなところにいるんじゃないでしょうかね~。


 いやいやいやいや、うちの話じゃないですよ。一般論ね。