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日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

青年海外協力隊のOV

2005-09-19 10:37:44 | Weblog
 滋賀県大津市で国際ほにゃららフェスティバル(細かい名前を忘れてしまった)が開かれました。協力隊のOV会(OBとOGの集まり)もブースを出して、世界の民族衣装を着てみませんか企画を行いました。ちょっと声をかけると世界中の民族衣装が集まってしまうという、おそるべきネットワークですねえ、協力隊、あんま実用性はないんだけど。

私も大事なモンゴルドレスとチャイナドレス(これはおかんが持っていたもの、いやいや俺のじゃないですって。)をもってはせ参じました。会場は琵琶湖岸ですげー景色がいいんです、琵琶湖大好き。

 思い起こせば8年前の今頃、卒業論文に行き詰った私は、この場所で琵琶湖に石を投げながら、人生の無情さをなげいておりました(当時私の専門は、琵琶湖の漁業)。そこへ現れたあやしいおっさんが・・・

 おっさん 「おれな、そこの中学校で校長してるんやけどなー」

 23才の私「へえ、そうですか(なんで平日にぶらぶらしてるんだろ?)」

 おっさん 「あそこのソープランドいかへんか?」

 23才の私「いやいや、ええですわ。」

 おっさん 「だいじょうぶだいじょうぶ、俺がおごるから。」

 23才の私「いや、そういう問題じゃないんです(なんで知らんおっさんとそんなとこ行くねん。)」

な~んていう変な思い出が頭によみがえってきました・・・。あの時いっしょに行ったらどうなったんだろう。

 
 あらあら、話がそれた。


 協力隊のOV達には熱い人も多く、ネパールの少数民族を自立させたいとか、中国の内モンゴル砂漠に植林したい(私ではないんです)、とか、バングラに戻って働きたい、とか、でっかいビジョンがあるんですよ。そういう話を聞くたびに、

 あ~なんかかっこええなあ

って思うんです。今はなんにもしてないけど、いつかはでっかいビジョンを・・・

 
 やっぱ無理かなあ、僕 腹黒いからなあ。

ブログとは。

2005-08-29 12:25:52 | Weblog
 定期的に見てくださっている方ありがとうございます。アクセスも安定してきて、なんだか一端の情報発信野郎になった気分です。ただ、

 「コメント数がイマイチ伸びないのはどうしてか?」

なんてことを半分冗談ながら検証してみました。

 
 仮説1,内容がつっこみにくい or つまらない


う~ん、この仮説は却下!自分を責めるのはつらすぎるから。


 仮説2,友達が冷たい


う~んこれもだめだ。こんな仮説を採用したら、以後の人間関係にひびいてしまう。

 
 仮説3,筆者に人徳がない


これはかなりありうるなあ。先日ちょろっと他人のブログを見ていたら、

 「今日は14時間も寝た。寝過ぎだ~」

みたいなどうでもいいブログに、13個もコメントがついていました。まさに人徳のなせる技かなあ。例えばこのブログの筆者を

 「ペヨンジュン」

って変えるだけで、えれーアクセスは上がるでしょうねえ(バレるまでは)。コメントもキャーキャー言われたりなんかして・・・(そんなこと想像している自分が寒いけど)。

 まあ冷静に考えて、他人のブログに自分がコメントを書くなんてことは勇気のいることですよねえ。名前とか隠して書いているわけだし・・・そんな中わざわざコメント書いてくださったみなさまありがとうございます。


 感謝、感謝。


  あっ別に、読んだやつは何かコメント残せ!って言ってるわけじゃないですからね。


教科書を斬る

2005-06-21 11:16:40 | Weblog
 今使っている教科書はめちゃくちゃ使いにくいんです。「エリート教育だから、ガンガン詰め込んだらいいんだよコノヤロー」的なコンセプトで作っているんでしょうが、第一課から新出単語が100も出てくる教科書を、みんな真剣に暗記してくるんです。ちょっと想像してもらったらわかると思いますが、全く知らない言語の第一課で100も単語を覚えるのは至難の業です。私は中国語で「はじめまして、どうぞよろしく」と言えるようになるまで3日くらいかかりました。
 
 ちょっと第一課のドリルを紹介します。

「セブンスターはアメリカのたばこですか。」
「ルノーはドイツの車ですか。」
「ニューズウィークはイギリスの雑誌ですか。」
・・・

ええかげんにせーっちゅうねん!!!何回も言いますが、第一課です。どこのどいつがあいさつもできない状態でセブンスターについて語るんでしょうか。「わわわわたちはちゅうこくじんです。」なんて言うてるレベルの人が、「やっぱ車はルノーだよね。」なんて会話はしないでしょう。ひらがなも満足に読めない学生が、ニューズウィークって読めると思います?

 学生を何でも詰め込める箱みたいに考えてる人があまりにも多すぎます。なんでも詰め込んでしまえっていう発想は学生にとっては悲劇以外の何者でもありません。もちろん教師もつらい。もうちょろっと紹介しましょう。

「軍隊は国境を越えます」(第21課)
「上官は兵隊に言いました『銃を持て。撃て。外すな。』」(第59課)

コラー!!! 一体学生をどうしたいねん!!!!!!


こんな文暗記しないでね~。


卓球狂時代

2005-06-18 08:25:24 | Weblog
 中国ではいたるところ(あたりまえだけど屋内限定)に卓球台があり、いたるところで人々が卓球をしております。なぜか私の部屋には前任者が残していったラケットがあった(他にあまり使えるものはなかったけど)ので、おのずと学校の卓球場へ通うようになりました。やりだしたら奥が深く、いつの間には今では毎日1時間は卓球しないと落ち着かない禁断症状まで出るはめに。日曜日まで近所の学校でポコポコ遊んでいます。

 まわりの日本人にも卓球にはまる人がでており、相方の‘I’は、なんと最高級、六つ星ラケットなるものを買ってしまったんです(定価4000円くらい)。‘I’は前にも少し書きましたが、相手がおじいちゃんだろうが女性だろうが、ガンガンスマッシュを打っていく無礼者。六つ星ラケットは変化がかかるけど、スピードは落ちると書いてありました。私のラケットを見たら、一つ星。いちばん安いやつやんけ~。前任者もわざわざ残すんならもうちょっとええやつ残してくれたらいいのになあ。近所の雑貨屋さんで300円くらいで売っています。ちょっと喜んで損したわ。

 こっちの人は、とにかくスマッシュを打つのが楽しいみたいで、隙あればガンガンスマッシュを打ちます。私はいろいろな事情や人道的見地から、スマッシュは打たないことにしています。

 「相手に当たったら危ないやんけ~」

などと毒づいていますが、ぶっちゃけ打っても入らないので、打たないだけ。

 そこでおのずとカットマンスタイルになるんですが、コントロールもないので、勝てません。でもひとつだけ私なりの楽しみがあるんです。それはヘロヘロヘロ~と飛んでコロっとまがる球が打てるんです。曲がる角度は小さすぎて気づかないくらいです。野球で言う‘しょんべんカーブ’というやつです。ヘロヘロヘロ~と飛ぶから、相手は即スマッシュを打ってくるんですが、かなりの確立であさっての方向に飛んでいきます。カーブが効いているんですよ、きっと、たぶん、うふふ。球の機嫌がいいときは、ヘロヘロヘロ~と飛んだ後、クイっと曲がることもあり、下手な人なら派手に空振りなんてしてくれます。

 「あ~野茂の気持ちがよくわかるなあ」

僕も六つ星買おうかなあ。でもでもでもでもやっぱり、

・・・・・・・・・・・スマッシュ打ちたい。

さびれた食堂

2005-06-16 22:05:01 | Weblog
 今住んでいる住居の近くに、閑古鳥が百匹くらい鳴いている食堂があります。こぎれいではありますが、とにかく客がいないんです。そこが突然、でっかい看板を上げて新メニューを売り出しました。そりゃ行かねばと思って、卓球仲間のIといっしょに覗いてきました。

 食ってみたらこれがすごくまずい!

中華料理でここまではずれは食うたことないでというくらいの味でした。ブーブー言ってる(客はうちら2人だけ)と、奥からコックさんが出てきました。この人がまたすごい、「私はうだつが上がりません」という言葉をそのまま人間にしたような人。

 「何かメニューのコメントがあれば聞かせて欲しい」

なんて言って来たのですが、ロリータ18号が言ってたように‘正論は人を傷つける’のでやはりまずいとは言えないうちら2人でした。

 なんでかこのコックさんはボンボロのギターを持ってきていて、何か弾いてくれって言うんです。いきなりそんなこと言って、うちらがギター弾けるかどうかも知らんくせにすごい要求。確かに日本人留学生はよくギターを弾いているんだけど。弾けることは弾けるので、まあまあここはちょっと偉そうに弾いてやろうかと、中国でヒットした古い歌を弾きました。コックさんはうれしそうに、コード進行を聞いてきて、教えてあげました。彼も一曲弾けるから聴いてくれというから聞いたら、
なななな・・・なんと

 「禁じられた遊び」!!    せつなすぎる!

だって、さびれた食堂の、まずい料理を作るしょぼくれたコックさんが、ボンボロのギターで「禁じられた遊び」ですよ。こんなある意味(どんな意味や?)完璧なセッティングは他にないでしょう。しかも聞いてくれとか聞かせてやるとかそういう曲じゃないやん、禁じられた遊び。

 ちょっとした日中交流で気持ちはうれしいんだけど、お腹は満たされないまま我々は食堂を後にしました。厨房からは私が教えた曲がずっと聞こえていました。

 「おいおいおいおい、そんな練習より、料理を練習しろよな。」

なんて正論は、やはり言えない私でした。

学生さん2

2005-06-14 23:09:15 | Weblog
 人間の才能とは本当に摩訶不思議なものです。超エリートの超努力家を集めて特別クラスを編成しているはずなのに、私のクラスにも落ちこぼれが出てしまうのです。大学で博士号を取得した学生さんばかりなので、中国では間違いなくエリート。現に彼らの努力は目覚しい。なのに・・・特に聴解では、できる人とできない人の差がはっきりしています。

 CさんとLさんは、クラスでも一、二を争うぐらい勉強しています。ところが、私の言っていることは全く聞き取れないんです。2択式の聴解試験で、みんなが8割取っているのに、二人は3割しか取れない。そもそも2択なんだから全部同じところ選んでも5割は取れるはずやんけ~、不思議です。一番のネックは、何かを発話したときに、自分の発話が間違ってるかもって全く考えないみたいなんです。

 私(放課後三人で会話していた時)「何時にバドミントンをしましたか?」
 C「ごじゅごじゅ、ごじゅっぷんです」
 L「ごじゅっぷんです」←この段階で、二人揃って質問を誤解している
 私「ん?ごじゅっぷん?何時ですか?」
 C「先生、ごじゅっぷんです。」
 L「ごじゅっぷんです」
 私「何時?」
 C「ごじゅっぷん」
 L「ごじゅっぷん」←おいおいおい、そろそろ気づけよ~。

いつもこんな感じ。まあ、なかなか気づかない。勘が悪いというのかなんというのか。しかし、こういう学生ってかわいいんですよねえ。両方ともええ歳のおっさんですが、なんとも言えない味があります。コミュニケーションがあまりにもとれないから、だんだん二人の顔が動物に見えてくるんです。チワワとかコリーとかなんだけど。

 今日の放課後たまたまみんなで太極拳をしていたときのこと、すごい発見が。授業の聞き取りが悪い学生ほど、太極拳の振り付けが無茶苦茶なんです。師匠は右から左に手を動かしているのに、どういうわけかCさん、Lさんは上から下に動かしたり、斜めになっていたり・・・。これって結構大発見かも、「太極拳仮説」と名付けて、日本語教育学会で発表でもしようかしらん。

なーんて、ちょっと考えただけでも色物仮説だなあ。帰りに二人と話したとき、

 私  「帰ったらちゃんと(今日配った)テープを聴いてくださいね。」
 Cさん「テープはありました。」
 Lさん「ありました。」
     ↑
話が伝わってるのか伝わってないのかわからへんがな~。

下駄

2005-06-09 21:59:40 | Weblog
 中国のはきもの屋をマジマジと見ていると、下駄が売っていることが多いんです。この町でも例外に漏れず、駅前のはきもの屋を冷やかしていたら、ビニールサンダルの隙間から下駄を発見。下駄といってもこっちのは歯がないので、つるつるすべります。でも木製のカランカランという音が好きなので、見つけるとつい買ってしまいます。しかしどっこい、これが非常に中国人に受けないんだな。

宿舎の職員さん「音がうるさいわねえ。」
  私      「中国にたくさんあるってことは、みんなはくんでしょ?」
宿舎の職員さん「そんなん履いてるの、外人だけよ。」
  私      「音がすきなんだよ。」
宿舎の職員さん「あなたが動くとすぐわかるわよ、ははは」
 
 ははははじゃないよ、結構気に入ってるのに。こっちの下駄は鼻緒の長さが非常に適当で、昔買って履いていたやつは、短すぎでした。足をギューっと突っ込まないとはけないので、いつも足の指が赤くなるんです。今回買ったのは鼻緒が長すぎ。歩くとすっ飛んでしまいそうなので、いつも下向いて飛んでいかないように気をつけます。宿舎前に止まっているBMWにぶつけでもしたらえらいこっちゃ。

 先日行きつけの汚いウイグル料理屋に行ったときのこと、油がしみついたドロドロの階段を上っていたら、下駄の底が滑って、ズダダダダンと転落。気分は蒲田行進曲。汚い料理屋の汚い階段でスっ転んでしまったけど、幸いなことに着ていた服も汚かった。
 
 こんなもんではまだまだ負けないぞ!いつか下駄で授業してやる。

給料日

2005-06-08 23:19:11 | Weblog
 給料をもらいました。いくらあるのかなんてもことは、書いてもかまわないんだけど、書いたところで興味も引けそうにないので秘密です。まあ日本人日本語教師は一般的な中国の人々より多くもらっています。給料は封筒に詰めて現金でもらうんです。中国の紙幣は最大紙幣が100元(1300円くらい)で、かなり額が小さく、なんや封筒がバンバンになった状態でもらいます。日本で言えば、給料をみんな千円札でもらうようなもんです。袋からお金を出すと、まっかっかの毛沢東が、ニヤリと数十人並んでおります。

 この現金とっぱらいでもらうというのが曲者で、現金を持つとついつい使ってしまうのが人間の性のようです。「ちょっくら端数は帰りに使ってしまおうかなあ」なんていう気持ちになるんですよ。机の引き出しに放り込んで、ちょこちょこ使っていたら、知らぬうちに使い切っていたりします。おそるべし現金受け取りの給料。

 中国の経済がかなり過熱しているとか、バブルだとかいうことを聞きますが、この現金給料というのも一役買っているのではないだろうかと素人ながら真剣に考えております。日本の景気対策にもひとついかがなもんでしょうかねえ、内需拡大なんて意外とそんなつまらんところから広がるんじゃないかなあ。

 なんてえらそうなこと書きながら部屋を見ると、ついつい衝動で買ってしまったエレキギターがゴロリとある。4メートルのシールドコードまで買ってしまい、私は何をする気だったんだろう。

高校生の日本語教育

2005-06-04 00:40:52 | Weblog
 市内にある某進学高校へ見学に行ってまいりました。第一外国語として英語の代わりに日本語を勉強しているという中国でもめずらしい高校でした。といってもみんな日本語をしてるわけでなくて、1学年26クラス(たぶんこれくらいだった)中の2クラスだけだとか。教室に入ってびっくり、なんと1クラス68人学級。出席とってたら1時間終わるやろなあ。

 自己紹介をしろと言われていたので、高校生受けをねらい、自分が嫌いな男性中国人歌手の名前を言いました。これがド裏目。野郎どもには受けたけど、なんとその歌手の熱烈ファンがクラスにいて、

 「どうして嫌いなんですか?」

などと質問を受ける始末。そんなもん適当にしゃべってるのに理由なんかあるわけないがなあと言う訳にもいかず、テレテレしながら、冗談です。っていうのがやっと。困ったことに、その熱烈ファンの女の子はメチャかわいいんです。ご丁寧に授業後にも僕のところに来て、私は彼(その男性歌手の名前)が大好きです。などと言いに来ました。よっぽど腹に据えかねたのでしょうねえ。

 「ああ、日本人のイメージ悪うなってもたかなあ」

と悩むと同時にもうひとつショックだったのは、その女の子の口元にうっすらヒゲが生えていたんです。あ~あ、なかなかうまくはいかないなあ。(なにがや!!)

 私の自己紹介に賛同してくれた野郎どもが、いっしょにカラオケ行こうと言って来たので、週末は行ってきま~す。ドキっ、男だらけのカラオケ大会。




太極拳奮闘記

2005-05-23 00:11:26 | Weblog
 どうやら学生のなかに陳式太極拳の宗家の娘がいるという噂がまことしやかに流れていました。宗家といえば、北斗真拳でいえばリュウケンである。これはすごいと、早速弟子入りしたのが4月末。すでに兄弟子が2人も入っていたので、私は図らずも3番弟子。なんとラオウ、トキに続くケンシロウの役割ではないか。師匠との初対面の会話は、

 私 「お名前は何ですか?」
 師匠「陳です。」

当たり前である、陳式太極拳の宗家なんだから。アホな質問とはうらはらに、師匠はやさしい。まあ、立場上この学校では私が教師で、師匠は学生というややこしい上下関係がついている。さらにややこしいのは、1番弟子も私の学生であり、彼との関係の非常に微妙である。

 太極拳というのは、おじいちゃんの健康体操である。ってなくらいに軽く見ていた私は甘かった。師匠をまねしてクネクネ動いていたら、てのひらがどんどん熱くなって来るのである。
   
  「おお、これはカメハメ波がでるんちゃうけ!!」

っておもうくらいに熱くなるんです。それ以来2ヶ月くらいたつけど、一向にカメハメ波は出ません。でも、徐々に形になってきて楽しい。このまま続けりゃ宴会の一発芸くらいにはなるかなあ。
なんてつまらん目的で、師匠、ごめんなさい。

海賊版

2005-05-15 22:21:29 | Weblog
 ミュージシャンのみなさんごめんなさい。でも中国はすばらしいところです。CDやらDVDが超破格で買えます。もちろん海賊版。これがすごい、CDのワッカの数で値段が決まるので、2枚組みなら12元(160円)、1枚ものなら6元(80円)。日本のはこちらでもそこそこ人気のあるラルクアンシェル、浜崎あゆみ、w-inds、ゆず、kinkiなど。
 どれもあんまり惹かれないので外タレものを買いあさっています。レッチリのライブ、ブラーのプロモ、どちらもDVDで各6元。本人らが見たらおこるやろなあ。

 CDなどの著作物というのは欧米ならどこの国に行っても、さほど価格に差はでません。それは作品の権利者に対する印税があるからです。しかしアジアのように貨幣価値が低い国というのはそんなものイチイチ払っていたら、一般消費者は絶対に相手にしません。日本のCD価格3000円ですが、中国ならDVDのプレーヤーが買える値段です。なぜ国と国に物価の差がこんなにでるのか、そんなややこしい話はここではどうでもよくて、とにかく現実問題、海賊版を追放するというのはかなり難しいことです。

 谷村シンジの「昴」は中国でも大ヒットを飛ばしました。でも本人曰く
「めちゃめちゃ売れたけど、1銭もはいってけーへんかったわ、はははは」

 しばらくは笑うしかないのかなあ。                

なんちゃって闘病記

2005-05-08 21:54:31 | Weblog
 人はなぜ病気になるのか。そんなことをえんえんと考え続けとりました。世の中はゴールデンウィークといって浮かれているのに、自分は天井とにらめっこしながら、どうやったらよくなるかなと・・・。人間の体なんてそもそも謎が多いのに、医学の知識もない僕ごときにわかるはずもないのだ。

ステップ1
  微熱が出て、下手にふとんをたくさんかぶって寝てたら腰を痛めてしまい、腰からすごく発熱。

ステップ2
  「熱が出たらリンゴを食え」といってたおばあちゃんの遺言を思い出し
 (おばあちゃんはまだ死んでないけど)、リンゴをしこたま食ったら、
 今度は今まで体験したことがないほどの下痢を体験。

ステップ3
  こりゃあいかんとなぜか部屋にあった下痢止めをいっぱい飲んだら今度は胃があれて、
 ものが食えない。

 なんだかんだで気づいたら5日間くらい闘病生活をしておりました。せっかく北京でデモの見物でもしようと列車の切符を押さえていたのに残念。まあ仕事に穴をあけなかっただけでもよしかな。月並みだけど、病気になると健康のありがたみがわかります。しかも海外だと、本当に心細い、頭の中では「the end of the world」がグルグルながれるんですよ。ほんまほんま。


胡弓

2005-04-30 23:39:06 | Weblog
 「胡弓を習いたい。」日本語教師の同僚(田中さんと北川さん(仮称))が言うので、通訳がてらちょっこり覗いてきました。教室とは名ばかりで、ガラ-ンとした部屋には何もない。殺風景という言葉を絵に書いたような部屋でした。

 先生:「弓はこう持つのよ、もっと力をぬいて~(中国語)」
 私:「もうちょっと力まないようにって言ってはりますよ」
 田中:「わかってるわよう、でも力がぬけないのよう。」
 北川:「わたしは指が短いのよう、押さえられないのよう。」

 こんなやりとりが何回も繰り返されました。いやいや俺に向かって切れないでよ~と思いつつも、他人が何かを勉強してて、それを傍観するのっておもしろいですねえ。先生は何回も力を抜けって言うんだけど、よくよく考えてみたら、力が抜けないからうまく弾けないのであって、力が簡単に抜けるならとっとと上達しているのである。それでも忠実に通訳しながら練習はすすみました。
 
 ガガガガガ、ゴゴゴゴゴゴ、ズゴゴゴ、バゴっ。

 よく下手なバイオリンをのこぎりの音にたとえる人がいますが、下手な胡弓はおかんのいびきにぴったりです。ときどきバゴッって途切れるあたりがいびきっぽい。それでもなんやらかんやら練習して、一時間もすれば二人ともドレミファソラシドを弾けるようになっていました。最後に先生込みの三人で合奏。

 ど~れ~み~ふぁバゴ~そ~ら~しギギギ~ど~

どうにかこうにか練習終了。しかしこの一時間で一番伸びたのは、私の中国語でしょうね~。言葉は実践でつかわにゃ、なかなか伸びないもんだなあ。先生もかわいかったし、またのぞきに行くぞ!
                                       

慰安旅行

2005-04-23 20:37:09 | Weblog
 「金曜日は旅行ですから、空けてください~」って言われたのが水曜日。旅行は3週間前に行ったばっかりやん、しかもよく聞くと、前回と同じホテル。なんでやろうという疑問がはれぬまま、一同はバスに乗り込み週末旅行に行ってまいりました。

 旅行といっても、ホテルにレジャー施設を併設した場所で、職員一同騒ぎましょうという企画です。晩ご飯もそうそうに引き上げて、みなさん水泳、テニス、マージャン、ボーリングと思い思いの施設に散っていきました。ほんまにバラバラで各自楽しむって感じ。モタモタごはん食べてるのは日本人教師団のみ。
 
 「私はピンポンが上手です」
 
 よく文型導入で使う文ですが、実はへたっくそ。でもでも好きなので、職員さんつかまえては試合を挑み、いつも負けて、そのくせ練習もしない日々です。今回もダブルスの試合を挑んできました。相手は中国人日本語教師のおじいさん(推定70)と事務のおねえさん。こっちの相方は日本人日本語教師I(24)、これがすごい、おじいさん相手でも全力でスマッシュを打つ礼儀知らず。図らずも日本人対中国人という試合になりました。

 おじいさんと思うなかれ、老人クラブで鍛えている彼の動きはすごい。スマッシュはくるし、サーブはクニャって曲がるし、完全にこっちが遊ばれてる。しかも事務のおねえさん、いつもは「おはようございま~す」ってすごくかわいいのに、ラケット持ったら別人。フォアで振りかぶってからスマッシュを打つまでが早い早い、こっちは必死で返して、相方の無礼スマッシュを待つのみ。

試合はすすみ、私の反則スレスレサーブも決まり、なんだかんだと点を取り合い、気づけば3セットづつ取り合っての第7セット。これで終わりましょうね~的なムードが流れており、なりゆき上ファイナルセット。19対20、相手のマッチポイント、さあ~ここが勝負だーという場面でのサーブ、・・・・・・・・・・・・・・・・・なななんと、私の痛恨のエラー。ほんまに勝負弱い。

 ふと客観的にみると、日本人の若者二人が、中国人のおじいちゃんとおねえさんに翻弄されているという、なんともみっともない絵でした。あ~あ。

                                     
 
 今回の旅行をふと考えると、「反日運動、デモと日本人は嫌な思いをしているやろうし、ちょっと景気づけにパーッと行こうかなあ」という、大学側の暖かい配慮であった気がします。日本のマスコミはやたらと騒ぎますが、大部分の中国人は日本人と楽しく遊んでくれる気のいい人たちです。中日友好のためにも卓球をがんばりたいんだけど、その前に、フォアで球をうてるようにならにゃいかんなあ。

学生さん 1

2005-04-21 23:01:13 | Weblog
 中国の大学教員を集めて、日本語を教えるという特殊なプロジェクトで日本語を教えております。学生は若手教員が集まるのですが、なんのなんの、「ホンマに若手かいなあ」という顔ぶれで、見事に中年(見た目は)の方々が集まっておられます。

 Sさんは中国西安の某大学で教員をしておられます。彼も私のクラスで日本語を学んでいるのですが、見た目は完全に50代。フレディーマーキュリーばりの口ひげをたくわえて、でっぷりとして落ち着いています。さすが歴代13の王朝の首都として栄えてきた西安の人だなあという感じがします。でもでも授業になるとすごく小さくなって一生懸命私の発話に耳を傾けています。て形接続の練習で、例文を作らせて見ると、おどおどしながら、

「わわわ、わたしはあさあさあさ、歯を磨いて、ごはんを、たたたべます。」

 偉い人なんですよ、大学の教授なんだから。しかも立派な口ひげ。こっちが申し訳なくなってしまいます。日本語をしゃべると小学生みたいです。授業の最後に宿題を回収していると、

「すすすす、みません。しゅくだいをわすれました。(上目遣いに)」

 繰り返しますが、偉い人なんですよ、立派な口ひげのある。そんなしょんぼりせんでええのよ~。マイペースで行きましょう!「宿題はいつでもいいですよ。」って言うと、

「はははい、がんばります。」

 何回も言いますが、偉い人です。立派な口ひげのある。