日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

太極拳奮闘記

2005-05-23 00:11:26 | Weblog
 どうやら学生のなかに陳式太極拳の宗家の娘がいるという噂がまことしやかに流れていました。宗家といえば、北斗真拳でいえばリュウケンである。これはすごいと、早速弟子入りしたのが4月末。すでに兄弟子が2人も入っていたので、私は図らずも3番弟子。なんとラオウ、トキに続くケンシロウの役割ではないか。師匠との初対面の会話は、

 私 「お名前は何ですか?」
 師匠「陳です。」

当たり前である、陳式太極拳の宗家なんだから。アホな質問とはうらはらに、師匠はやさしい。まあ、立場上この学校では私が教師で、師匠は学生というややこしい上下関係がついている。さらにややこしいのは、1番弟子も私の学生であり、彼との関係の非常に微妙である。

 太極拳というのは、おじいちゃんの健康体操である。ってなくらいに軽く見ていた私は甘かった。師匠をまねしてクネクネ動いていたら、てのひらがどんどん熱くなって来るのである。
   
  「おお、これはカメハメ波がでるんちゃうけ!!」

っておもうくらいに熱くなるんです。それ以来2ヶ月くらいたつけど、一向にカメハメ波は出ません。でも、徐々に形になってきて楽しい。このまま続けりゃ宴会の一発芸くらいにはなるかなあ。
なんてつまらん目的で、師匠、ごめんなさい。

海賊版

2005-05-15 22:21:29 | Weblog
 ミュージシャンのみなさんごめんなさい。でも中国はすばらしいところです。CDやらDVDが超破格で買えます。もちろん海賊版。これがすごい、CDのワッカの数で値段が決まるので、2枚組みなら12元(160円)、1枚ものなら6元(80円)。日本のはこちらでもそこそこ人気のあるラルクアンシェル、浜崎あゆみ、w-inds、ゆず、kinkiなど。
 どれもあんまり惹かれないので外タレものを買いあさっています。レッチリのライブ、ブラーのプロモ、どちらもDVDで各6元。本人らが見たらおこるやろなあ。

 CDなどの著作物というのは欧米ならどこの国に行っても、さほど価格に差はでません。それは作品の権利者に対する印税があるからです。しかしアジアのように貨幣価値が低い国というのはそんなものイチイチ払っていたら、一般消費者は絶対に相手にしません。日本のCD価格3000円ですが、中国ならDVDのプレーヤーが買える値段です。なぜ国と国に物価の差がこんなにでるのか、そんなややこしい話はここではどうでもよくて、とにかく現実問題、海賊版を追放するというのはかなり難しいことです。

 谷村シンジの「昴」は中国でも大ヒットを飛ばしました。でも本人曰く
「めちゃめちゃ売れたけど、1銭もはいってけーへんかったわ、はははは」

 しばらくは笑うしかないのかなあ。                

なんちゃって闘病記

2005-05-08 21:54:31 | Weblog
 人はなぜ病気になるのか。そんなことをえんえんと考え続けとりました。世の中はゴールデンウィークといって浮かれているのに、自分は天井とにらめっこしながら、どうやったらよくなるかなと・・・。人間の体なんてそもそも謎が多いのに、医学の知識もない僕ごときにわかるはずもないのだ。

ステップ1
  微熱が出て、下手にふとんをたくさんかぶって寝てたら腰を痛めてしまい、腰からすごく発熱。

ステップ2
  「熱が出たらリンゴを食え」といってたおばあちゃんの遺言を思い出し
 (おばあちゃんはまだ死んでないけど)、リンゴをしこたま食ったら、
 今度は今まで体験したことがないほどの下痢を体験。

ステップ3
  こりゃあいかんとなぜか部屋にあった下痢止めをいっぱい飲んだら今度は胃があれて、
 ものが食えない。

 なんだかんだで気づいたら5日間くらい闘病生活をしておりました。せっかく北京でデモの見物でもしようと列車の切符を押さえていたのに残念。まあ仕事に穴をあけなかっただけでもよしかな。月並みだけど、病気になると健康のありがたみがわかります。しかも海外だと、本当に心細い、頭の中では「the end of the world」がグルグルながれるんですよ。ほんまほんま。