日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

「人たらし」は上手ですか?

2009-12-22 16:10:02 | 日本語教育
 大学には、研究生という身分があり、大学院に入るための準備として大学に籍を置く学生がいます。特定の大学教員について専門分野を勉強するというのが主目的です。

しかしね~~~

地方大学の研究生はどこも外国人留学生で占められているのが現状で、専門分野どころかまずは日本語をちゃんと勉強するのが先決になってきます。

 ここで紹介したい2パターンの学生。

日本語の授業を最優先して、専門をほったらかしてでも日本語の授業には休まないタイプ。

指導教員とのしがらみなどを優先して、日本語の授業はヒマな時にだけ来るタイプ。

日本語教師目線で言えば、当然前者に対する評価が高くなります。研究生のありかたとして、どっちがいいのかという本質論はおいておいて、とりあえず私の主観的な気持の問題ですね。

 後者タイプの学生がある日、「院試が近いから、テストの勉強を教えてくれ」などと聞いてきたとしても、こっちは事務的対応しかできません。「過去問もらってといてみて~わからないところは説明するからね。」くらいのもんですよ。

 前者タイプの学生には、もっと手厚くなってしまいます。なんせ、授業に毎回来ているわけだから、どういった能力を伸ばす必要があるのかわかるわけです。過去問の傾向と学生の能力を考えたら、勉強法なんて限定されるわけです。勢い余っておまけに奨学金の推薦書まで書いてしまうこともあります。

 えこひいき!

と言われれば、その通り。しかしね、他人から信頼をかうっていうのはこういうことだと思うんですよ。「人たらし」のうまい人っていうのは、ちゃんと相手の信頼をかうための努力を100パーセントやっているわけで、それでこそ、ちょっと相手のために動いてあげようかな~ってな気持ちが生まれるもの。

 「がんばるやつには、なんぼでもえこひいきするで~」

 『青春でんでけでけでけ』でキシベ一徳がそんなこと言ってたな~

 わしもそう思う