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日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

ブラックデー

2010-04-17 10:59:58 | 異文化
 少し前に韓国人家庭に招待されて、いっしょにジャージャンメンを食べました。韓国ではジャージャンメンがかなり広まっており、ちょっとしたお祝いには食べるんですって。ジャージャンメンは中華ですが、日本ではいまひとつ定着していない気がします。タンタンメンの方が知名度高くない?招待されて食べてみると、中国のよりも黒い!

 「なんで突然ジャージャンメンなの?」

 「今日は韓国ではブラックデーなんです。」

おお、テレビかなんかで見たことあるある。バレンタインが2月14、ホワイトデーが3月14、そんでもってブラックデーというのが4月14にあるんだとか言ってたな~。なんでもバレンタインにもホワイトデーにもプレゼントをもらえなかったさびしい人々が集まって黒いものを食べるんですって。そんで黒いジャージャンメンが定着してきたそうです。


  んん?ちょっと待てよ・・・ 


  おいおい、わしはぎょうさんチョコもらったっちゅうねん(2個だけど)。 

 ちゃんと確認してから招待してよね!!

感覚の違い

2010-03-26 18:15:27 | 異文化
 現在私がいるのは、某国際交流機関。宿泊所にはいろんな国の外国人が生活しています。みんな日本語がある程度できるので、コミュニケーションは日本語。こうやってパソコンを打っていたときのこと。向いに寒冷地出身とおもわれる外国人が座ってきました。

 この寒い中、彼はランニング一枚

 ちなみに私は長袖シャツの上からトレーナーを着こんでモコモコ。当然、部屋ではエアコンもつけずに常温で暮らしていたのに、彼はきっとエアコンがんがんなのでしょう。そんでもって共通スペースであるパソコンルームにやってきた彼は、おもむろに・・・

 エアコンをつけた

なんてことはない一こまなんですが、気温が10度を切ってるんやからランニング一丁はないやろ~~!!
 
 お前は坂本一生か!

とつっこんでしまいました(心の中でね)。地球温暖化とかなんとかいうとき、日本が一人当たりの排出量とかでなんじゃらかんじゃら言われますが、庶民レベル(特に暖房費)に関しては、結構うちらはエコライフなんじゃないかな~と思ったのでした。

 国際協調は難しいと思う。

ジウさんとちびっ子

2009-08-17 15:46:13 | 異文化
 前回ブログで「韓国人交換留学生は就職の悩みで困っている」なんて書きました。実はそれには例外が一名いて、それがタイトルのジウちゃん(仮称)です。彼女は、他の交換生と違ってて、何があっても全く慌てない。留学を楽しんでいるのか楽しんでいないのかは外見からはわからないんですが、それなりに楽しんでいるみたいです。少なくとも他の学生みたいにつまらなそうにはしていません。夏休みヒマだっつうから、「うち来る?」って聞くと、「行く」と言ってきました(他にもフランス人、中国人留学生を連れて、実家へ行きました)。

 雰囲気はチビマルの野口さんみたい

ジウちゃんは、いつもたんたんと話をするので、滋賀のど田舎を見て、楽しんでいたのかどうかは知る由もありません。ただ、みんなで朝ごはんを食べていた時に、ボソっとボケた。めっちゃ低い声で・・・

 パンにハムをハサムニダ

食卓は氷河期のように寒くなったのは言うまでもありません。な~んだボケるんならそれなりに心の準備があるのに!と心で思いながら、冷えた食卓を回復するのは大変でした(まあそれはそれで会話のきっかけになったんだけどね)。

 ここで、もう一人の登場人物。うちの遠い親戚暴れん坊のK子(小学生)が実家にはいました。この暴れん坊、私の言うことは全然聞かないのに、なぜかジウちゃんの言うことは聞くんです。すげーふしぎ~。何か波長が合うんでしょうね。

 なんでそんなに日本語が話せるの?

なんて質問していたところをみると、かなり尊敬のまなざしをむけていたようです(私にはそれがないのか…)。確かに突然日本語ペラペラの韓国人、フランス人、中国人がうちに現れたら、どんなちびっこでもびっくりするんでしょうね。

 K子の思い出にジウちゃんは残ったかな~。


 いつか日本語教師を目指そうって思ったりしたらうれしいんだけど。

視点が変われば

2009-03-26 11:57:05 | 異文化
 WBC優勝で盛り上がる日本。優勝の瞬間、日本のあちらこちらで歓声があがりましたねえ。経済効果も小さくないようで、我々の財布のヒモがゆるむんだとかなんとか。

 ちょうど、優勝の瞬間、私は郵便局にいました。みんながテレビを見ながら、最後の一球でわーーーーーっと大騒ぎ。やんややんやと勝手がってに発言が飛び交っている最中・・・

 局の隅には韓国人の教え子ちゃんが

 同情うんぬんではなく、興味があるだけ。

 どんな気持ちだったのかな~

バックドロップ・クルディスタン

2008-09-22 17:36:20 | 異文化
 今回のタイトルは、映画の名前です。日本に帰ってきて、たまたま映画を見に行ったらクルド人問題をやっていたので、入ってしまいました。

 クルド人問題については、トルコにいたときもいろんな言説を聞いていて、何がなんだかわからなくなってしまいました。全く問題ないという人と、ものすごく大騒ぎしている人がいます。『バックドロップ・クルディスタン』という映画は、その辺のバランスを非常にうまくとっています。いろんな人の意見をなるべく多く見せることで、主張の押し付けにならないように配慮していて、非常に好感をもてました。

 映画は、日本の入管がクルド人の難民申請を却下したところからはじまります。

細かい内容はおいておいて、難民とは何か?ということをいろいろ考えてしまいました。とあるクルド人家族が、国連の前でデモをしたり、大騒ぎしたりするんですが、彼らは本当に難民なのでしょうか???

 結果からいうと、日本政府は父と子を強制送還してしまいます。日本じゃ人権問題だと大騒ぎするんですが・・・トルコに帰っても、殺されるどころか、結局父子は無事、第3国へ避難していきます。しかも、父子の兄弟親戚は、み~んな、ひょうひょうと暮らしています。

 たぶんね、主人公のお父さんは、トルコ政府にいろいろ逆らって、危険な状況にいたことは確かなんですよ。でも、積極的に逆らわずにいる親戚連中は、全く安全なわけです。そういった積極的活動精神を持ったがゆえに、政府とけんかしてしまったような人を、難民と呼ぶのでしょうかねえ。

 何かと何かに線を引くことは、非常に難しい。

 日本の入管は、ド保守です。

 それを認めたうえでも、あのお父さんは、難民じゃないような気がするのだ。

世界の車窓から トルコ編

2008-09-12 17:21:40 | 異文化
 トルコ編、最後の日記です。

 チャラちゃっちゃちゃちゃ~らら、ちゃ~ら~、ちゃ~ちゃ~。

とにかく鉄道に乗りたくて、アンカラ駅までやってきました。トルコはとにかくバスが整っていて、列車はイマイチなんです。日本って、バスががんばると、JRが反撃したりして、サービス合戦になりますが、トルコは鉄道の完敗。ちなみに広島は、飛行機と新幹線が苛烈な競争をしております。

 窓口にて、

  「イスタンブールまでのチケットちょうだいよ。」

   「おっけー、朝一本夕方一本あるわよ。」

おいおいおい、まだ9時なのにアンカラ・イスタンブール間の列車てそんなに少ないんかいな!!二大都市やんか~。などと思いつつ、朝の列車をお願いすると・・・

   「ソーリー、朝のは売り切れだわ。夕方にする?」

  「う~ん、待つのは嫌だし、朝のになんとか乗せて、うっふ~ん。・・・」

とにかく、ゴネてみるもんです。15分間、おねえちゃんはすったもんだしていましたが、なんと、切符が取れたというのですよ。外国人だから特別扱いしてくれたのかもしれません。

 列車に乗ってみると、アンカラから4時間くらいはガラガラ!どこが売り切れやねん!と怒っていると、途中駅で一杯になりました。なんという原始的予約システムなのよ~。真ん中駅からの増便をしたらええんちゃうんかいな。と思いつつ、列車はイスタンブール駅へ~。時計を見たら・・・

 2時間遅刻

 東京・大阪間列車が2時間遅れたら、日本じゃ大騒ぎだろうなあ。

 み~んな、何事もなかったように、駅を去っていきました。

 まだまだ、のんびりしていますね。

 旅日記はここまで・・・
  

トルコ編6 バス乗り

2008-09-10 14:55:23 | 異文化
 トルコは鉄道網があまり発達していません。そのかわり、バスのネットワークがめちゃめちゃ充実しております。アンカラのバスセンターは3階だて3段で発着するようになっているんですもん、伊丹空港より立派やっちゅうねん!渋沢サチコさんは、トルコのおすすめは、人々の親切さとバスのサービスであると言っておられます。ほんまかいな~と思いつつ乗ってみました。

 確かにすごい。

 まず、運ちゃんとは別に、ボーイさんみたいな人が2人いるんです。これがものすんごい男前。嫁はんのテンションも上がる上がる。一人はちょいと疲れたディカプリオ、もう一人は全盛期のポールマッカートニー。絶対顔で面接していると思う。

 はじめに、疲れたディカプリオがお水のサービスを…希望者全員についでくれるんです。プリオが去ったらマッカートニーが笑顔で人数確認。

 数時間後、マッカートニーがコーヒー・紅茶のサービス。バスがゆれるから大変そうですが、慣れた手つきで、コーヒー・紅茶をチョイチョイっと配ります。

 数時間後、またまたプリオ。やつはどうも、水専門らしい。また水配り。

 数時間後、マッカートニーがレモン香水をみんなの手のひらに、しゅしゅしゅって配ってくれるのだ。

 ほんでもって、またまたプリオ。やっぱり、水配り。

 なんじゃかんじゃ、気づいたら2時間も遅刻してアンカラ着やがな~。でもあれだけサービスがあるんならまあええかな~。NHKのトルコ語番組では、バスのサービスがいいのは、バス会社間の競争のためである。って言ってました。でもね、うちらがのったのは、イズニック~アンカラというドマイナー路線。ある会社の独占路線ですわ。そんなところでもサービスはがんばるのね。 

 7時間ものってたせいで、ディカプリオは、ますますやつれ顔でした

 ちゃんちゃん

 
 早く、コーヒー係に出世しろよ~

トルコ編5 親日で親切な人々

2008-09-09 11:38:52 | 異文化
 トルコに関するエッセイを読んでいると、必ず「トルコ人は親切である」というくだりに出会います。村上ハルキさんは「道を尋ねたら目的地までついてきてくれて、逆に困ってしまう」などと書いておられます。いくらなんでもおおげさな話やな~と思ってたら・・・

 ほんまやがな。びつくりですわ。

 道を聞くと言っても、トルコ語なんかできない僕は、とにかく目的地を叫ぶというストラテジーです。ほんまにみなさん、目的地までついてきてくれるのですよ!アンカラの雑踏でも、ちゃんと親切に付き合ってくれるのです。すごいねえ。しかも、親日という噂どおり、日本人と知るとなんだかうれしそうにしてくださります。イズニックの田舎では、中学生・高校生が「こんにちは~」ってあいさつしてくるんです。

 田舎のオリーブ畑で迷子になった私と嫁。完璧に道に迷い、真っ暗になり、見渡す限りオリーブの木、さっきまで軽口をたたいていた二人も完全に無口になり、嫌なムード。頭の中に「ナリタリコン」などという単語がよぎり、いやいやわしらは関空から出てきたから「カンクウリコン」やなあなどとどーでもいいことを考えていたら・・・一台のヒュンダイトラックが!

 「&!%$#%”$!?」

 何言ってるかはわからないんですが、とりあえず「イズニック!」と地名だけ叫んで見ました。ほんならおっちゃんは、「トラックに乗れよ!」と言っているようなのです。全く聞き取れないけど、すべて推測。トラックに乗り込んでからも、おじちゃんの話は続く続く・・・私が日本人であることは伝わったみたいで、たぶん、日露戦争とか日本の経済とかについて語っていたような気がする。

 無事にホテルまで送ってくれたおじちゃんは別れ際、満面の笑顔でヒュンダイトラックを指差して・・・

 「この車もmade in japanだぜ。」(なぜかそこはバッチリ聞き取れた)

 おいおい!
 
 「ヒュンダイは韓国やがな!」などというつっこみもできないくらい疲れていた私でした。


 とにかく感謝感謝。

トルコ編4 食事はコソコソと

2008-09-08 12:55:33 | 異文化
 イスタンブールを離れて、イズニックという田舎町に来ました。カッパドキアとかパムッカレとかいくらでも世界遺産はあるのに、なぜか来たのはイズニック。田舎町はがっつりモスリム色。

 ベールをかぶっている女性が多い。

 通り沿いの喫茶店でチャイを飲むのは、おっさんだけ(女性は飲まない)。

 ラマダン(断食)中、レストランはほとんど休業(夜だけちょっと開店する)。

泊まったホテルは、ダブルで5000円。ここはシャワーもあり、かなりご機嫌なホテルでした。オーナーがちょろちょろ日本語を話すし、居心地はよかったのですが、彼も厳格なモスリム。夕方からイライラするんだな~。朝飯は作ってくれないし。
 
 「朝食は何時からですか?」

 「ソーリー、ラマダン中は、朝ごはん作りたくないのよ!」

商売っけないね~。壁には朝飯4リラ(400円)って書いてあるのに。みすみす、儲け話をのがすのね。こっちの朝飯はどうせ、パン、チーズ、トマト、オリーブを並べるだけやし、純利益は高いと思うのよ(あきんど目線でごめんちゃい)。
 
 イズニックの名物はピザ。なんとかして食いたいんだけど、ラマダン明けの7時半までは待てないな~などと話しながら、昼間営業しているレストランを見つけ、テイクアウトしようと入りました。な、な、なんと、・・・外から見えないレストランの死角に、

 びーっしりと張り付いて飯を食っている人々が!!!

 わはははは、やっぱりお腹は減るもんね~


 日本トルコを問わず、保守的な田舎で自由人は苦労するのね

 ちょっぴりかわいそう。 

 オリーブのたっぷりのったピザは絶妙でした


トルコ編2 ラマダン

2008-09-06 13:17:34 | 異文化
 なんじゃろうかねえ、このラマダンっつうのは、外国人にはなかなか居心地が悪いものです。敬虔なモスリムは昼間にモノを食べないようで、逆に気を遣いすぎてこっちが疲れてしまいます。安ホテルの部屋でコソコソ食べるパンはうまくないのだ。

 ところが屋外で平気でめしくってるトルコ人もイスタンブールにはいるんですよ。な~んや、食べてもいいんかいなと思って油断して食堂で夕飯を7時くらいに食べていたら、実は回りのトルコ人はご飯を並べてず~っと我慢していたのです。

 「なんや子供がじ~っとこっちみてへん?」

 「ほんまや、うわっ、我慢してるで~。」

などという会話を嫁はんとしてたら、モスクから放送がホニャラカンニャラ聞こえてきました。食事を前にして固まっていた回りの人々が一斉にめしを食いだしたのです。まるで止まった時間が突然動き出したかのよう。

 ってことは、みんな我慢している中で、うちらだけ食べていたのね

 なんて、恥知らずな行為なの?!

 コーランには、「旅行中ならラマダンしなくてもいい」って書いてあるようです(渋沢幸子「イスタンブール、時はゆるやかに」)。

 私は旅行中なのよ~ってアピールしながら食えばいいのかなあ。

 

 


飛んだイスタンブール

2008-09-05 15:09:09 | 異文化
 トルコ旅行に来ております。そんでもってトルコでの出来事をちょこちょこお伝えしていきたいと思っております。

 村上ハルキや渋沢サチコさんのエッセイなんかを読んだことがある人は、みんな思うことでしょうが、「トルコは物価が安い」という印象を持ちます(本の中ではね)。

 ところが!!

今は、完全に日本と変わらないのだ!数年前にドインフレで日本語教師の月給が○億リラなどと書いてありました。その後政府がデノミを行なったようで、新トルコリラはなんだか価値が高いようです。今出版されているトルコ関連ものは、デノミの前のものが多く、貨幣価値が全く違います。

 さらに日本円の下落。

最初に泊まったホテルは、ダブルで1泊6000円でした(嫁はんといっしょ)。価格的に日本ならちょっと地方のビジネスホテルって感じかなあ。ところが・・・

 シャワーなし。

 タオルなし。
   
 シーツ交換なし。

つまり、どこのおっさんが寝たかわからんベッドにそのまま寝るわけですよ!これがアジアの安宿で一泊500円とかなら、喜んで寝ますよ(喜ぶのはウソだけど…)。クオリティは最低だな~。6000円もするのに(同じ価格でも探せばもっといいとこはいくらでもありますからね~)! 

 そんでもってそんでもって、うちらはね・・・

 新婚旅行やっちゅうねん

 貧乏旅行に付き合わされる嫁はんも大変ですわ~(他人事じゃないんだけどね)

 そんなこんなで、これからイスタンブールのドタバタ珍道中です。


 

自分の中の右よりのキモチ

2008-07-18 19:55:31 | 異文化
 とうとう、きましたよ。ハクビシン。僕が春から大事に大事にしてきた実家の畑。トウモロコシ、トマト、キュウリ・・・全部食われました。すんげー腹が立つのは、

 食べてからウンコして帰りやがった

食べるだけなら、許してあげるのになあ(たぶん許さないと思うケド…)。とにかく私は丸一日勤労意欲がなくなってしまうくらいショックだったわけですよ。畑の野菜が食われなかったら勤労意欲があったのかと言われても困るんだけど。

 そこでね、ハクビシンって中国の動物でしょ?なんだか日本イノシシに食われるよりもむかつくな~って思ってしまう自分に気づいてしまうわけですよ。

 日本語教師なのに無意識レベルではやはり右より??


 ちと反省


 でも、むかつくな~

ジャガタラ通信 3

2008-03-25 15:16:47 | 異文化
 現在は雨季なので、夕方になると大雨になるか、さもなければどんより天気になります。雨が降るとそこら中が洪水になり、道が寸断されます。水浸しになった街では、ベッドを裏返して、家族を乗せて器用に漕いでいるお父さんを見ました。まさに一家の主って感じでした。

 雨が降ると交通が麻痺し、物事が時間通りに動かなくなります。インドネシア人は時間にルーズだと言いますが、環境などの要因も絡んでいるんでしょうね。かっちりと時間通りに動かない事が多くて、「じゃあ、かっちりやらずにいこうぜ」みたいな許容の精神が生まれたのではないかと・・・

 「社会のゆるさ」

1、デパートに行ったら、店員さんがおしゃべりに夢中になってて通路をふさいでおりました。あまりに一生懸命話をしているので申し訳ないくらいでしたが、なんとか通してもらい、いつものごとく楽器コーナーへ。

 ものすごくヘタクソな曲が聞こえてくる・・・

わはははは、なんと、警備員のおにいちゃんが売り物の鍵盤で練習しているではありませんか!?どうみても仕事中ですよ。そういったゆるい勤務態度が好きであるとかねてからこのブログで主張してきてきた私は、お兄ちゃんに微笑んでしまいました。

2、家屋に入るときは、基本的に玄関でくつを脱いでいるようなんですが、たまーに靴のまま入ってくるおっさんがいてびっくり。よく聞いてみると、どっちでもいいんだって。私のホテルも、基本的にみんな玄関に靴を脱ぐんだけど、たまーに土足のおっさんがいます(私も時々そうなのよ)。

3、友人のピンニャオは生意気にもベスパに乗っていました。

 「免許どうしたんよ?」

 「買いました。」

 「まじかよ!」

 「おまわりさんの手違いで、普通車免許がきて困りました。」

すごいなあ、ピンニャオはたびたび交通違反をかまして、おまわりさんに捕まっているようですが、そのたび教え子の警官経由で許してもらっているみたいです。

 これらを見てると、社会的ルールはあると思うんだけど、それを徹底させるぞっていう気はサラサラないんでしょうねー。そういう社会のゆるみみたいなのがたまらなく好きだなあ。ルールを徹底させるぞっていう鼻息ばかり強くすると、日本みたいに、列車(尼崎のやつね)が空を飛んだりするのではないでしょうか。あのニュースはこちらでは全く理解できないみたいです。

 ちなみに昨夜、ピンニャオの教え子と飲み会をしました。教え子はなんと・・・


 4時間遅刻。


 わははははははっはー、ピンニャオ激怒。

 「なんで遅れたんですか?」

 「マリファナでらりってました。」


 わはははは、もはや、グウの音も出ないね。

 異文化理解は大事だけど、接触→摩擦による不快感はちゃんと伝えるべきでしょうね。ピンニャオはずーっとプンスカプンスカ怒っていました。

 それも大事なメッセージ。

ジャガタラ通信 2

2008-03-24 16:45:54 | 異文化
 なんやここのところ突然暑くなってしまったジャカルタ。散歩しても買い物しても飯くっても・・・暑い。ひなたで飯くってるおじちゃんとか信じられへんわ。慣れですかねー。そんなこんなでジャガタラ通信。

 インドネシアのバックパッカー通り「ジャランジャクサ」で、一泊700円のシングルに泊まっております。シャワートイレ共同だけど、シングルでこの値段はかなりのものでしょう。ジャカルタにはたいした観光地もないので、パッカー密集地っぽい独特の雰囲気はあまりありません。日本人にも全然会わないし。

 ここまでは、まえふり。


 「空港から市内への移動中の出来事」

 いわゆる途上国の空港は、市内行きの電車が整備されていない事が多く、結果として、タクに乗るかバスに乗るかという2択を迫られる事になります。タクだとジャカルタ市内まで12万ルピア(1円89ルピアなので、大体1400円くらいかな)。バスに乗ると1万五千ルピア(200円弱)。

 当然、バスに乗るわい!

バス発着所は当然のようにインドネシア人ばかりで、たぶん外人は一人だけ(パプア人やブルネイ人が混ざっていてもわからへんもの)。妙に砂埃が舞ってて、風がビューーって吹くと、みんなは反対方向に顔をそらします。おもしろくって見つめていたら、となりの男の子と目が合って、うふふふ(特に意味はない)。

 「ガンビル!」

とりあえず、行きたい場所だけ叫んでおいたので、バスが来るたび、「それには乗るな」などと、みんなが止めてくれるのです。やっと来た来たバスにのる。

 バスはぎゅうぎゅう詰めです。5人がけの最後部に座った私。すでに5人座っている状況で、となりの親父がさらにギュウギュウギュウと詰めてきます。

 「なんだよー!!」

と思っていたら、婦人を乗せるために詰めていたのです。5人がけに6人座るんだからギュウギュウギュウギュウですわ。でもなんだか、そんな瞬間が楽しいのかな。なんだか一瞬だけ、現地の人々と関わっている気がするのです。

 これがほんとのお尻合い。


 おもんない?おもんない?


 それは暑さのせいさーーー♪

看護婦さん、いらっしゃ~いって思てますか?

2008-03-09 08:40:48 | 異文化
 藪からスティックな質問ですが、みなさまが看護師だったとします。自分は日本人だという設定で読んでください。看護師を募集している国が2つあります。どちらの国へ行きますか?

 A国 日本の看護師資格そのままでいいから来てください。

 B国 B国の資格を3年以内にとれば雇ってあげてもいいよ。

B国になんかいかへんと思いません?ちょっと例えがわかりにくかったかもしれませんが、日本の対フィリピン看護師受け入れ政策は、B国です。ちなみにフィリピン人は英語話者が多く、日本になんか来なくても、A国がたくさんあるのですよ。

 日本に来たければ、日本のやり方を身に着けなさい。

な~んて、かなり傲慢だと思うんだけどなあ。しかも、資格をとるには、「ダイタイブ、ボウコウ、コツソショウショウ・・・」なんていう専門的な言葉をいっぱい覚えなければならない。日本って、JETプログラムみたいに(主に欧米人には)濡れ手に粟のお仕事を差し上げることもあれば、(アジア人には)ものすごいケチンボな政策もします。

 現在、不足している看護師さんは4万人。

 昨日は上野駅で、看護婦不足に関する運動を見ました。

 
 事態は深刻なのよ。