音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

とある集団の中で考えること

2007-08-19 23:37:36 | 箱:Private
【ムードメーカー】※Wikipedia記事より引用

その場にいるだけでその場の空気・雰囲気を好転させることができる力を
持っている人のことを指す。

スポーツにおいては選手としての実力とは別に持ちえる能力であり、
たとえ技術で貢献する能力が無くとも戦力的なプラスを与えてくれる存在である。
ただし、圧倒的な存在感でチームを牽引する能力を持つ選手も、その姿勢から、
結果としてムードメーカーとしての機能を果たしている場合も多い。



実家からの帰り道、その足で来週末の催し練習に合流しました。

合唱やお芝居に限らず、2人以上の人が集まって何か活動をするとき
個体の集合、というのではなく「ひとつの生命体」として集団が機能すると
大きな力(元からあるものだったり新しいものだったり、と様々ですが)が
生まれます。かつてその団体に所属して夢中になって活動していたときは
その力動にたくさんのパワーやご縁(夫とはここで出会いました)を
もらいました。過去形になってしまったのが残念ですが・・・
母親のような優しさと厳しさをもって指導してくれる先輩、
親戚の叔父さんのようなユーモアで場を和ませてくれるご年配団員、
学校の同級生や先輩・後輩との付き合いとはまた違った同年代、
そして憧れのお姉さん的存在であるちょっと年上の団員などなど、
かつてないバラエティ豊かな構成の集団活動を通して、たくさんの
ことを学びました。
場の判断、立ち位置、自分で歌うと同時に人の声を聴ける耳などなど
数え切れませんが、何年か経験するうち(特に本番間近な時期は)
「どうしたら自他ともにやる気を挫かず本番を迎えるか」
ということも考えるようになってきました。
本番直前というのは、誰もがピリピリして、グループの雰囲気まで
ギスギスしてしまいがちですが、その存在によってに場が和むような
ムードメーカーが(できれば複数)いると違います。
たとえ何らかの理由で(主にキツイダメ出し等)意気消沈してしまった
人がいたとしても、さりげなく気にかけてフォローしてくれる人や
練習に付き合ってくれる人のおかげで立ち直れた、ということも。
もちろん「もの申す担当」もグループの構成要素としては必要ですが、
言った本人自らフォローも出来る人は皆から尊敬されていましたし、
その様子を見ていた、若干余裕がある人が自然にフォローすることも
出来ていました。当時は。いや、少なくとも7年前までは。

あと数日後にはその催しの本番が幕開けとなります。
本番直前のご多分にもれず、ピリピリ度はピークですが、
ムードメーカーが不足(不在ではないのですが、質・量共に不足)
していることと、舞台表現云々以前に、人と関わる上でのマナーに
若干問題があるようなやりとりが飛び交っているのが気になります。

かくいう私はといえば・・・
さまざまな場面で「皆の足を引っ張りまくる自分」にヘコみつつ、
でも自ら折り合いをつけるしかないと鞭打って頑張ります。

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2 コメント

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かつての私も (宮さん)
2007-08-20 07:01:50
 地元K吹奏楽団に所属していた訳ですが、今はその活動に終止符を打ちました。
 様々な人間関係は日々変化を遂げていますから、僕がその古巣へ、たまに遊びに行っただけでも『以前とは違う』空気感と言うものを感じます。コレが不思議な物で『違和感』となって感じられるのです。
 現場のプレイヤーたちは、今の自分がすべきこと(演奏会や発表の練習など)に意識を集中していますから「以前に吹奏楽団の打楽器のパートリーダーを長くやっていた人」と後輩たちに僕を紹介している時間もありません。
 少ない情報で全体のことを判断してしまいがちな僕は、結局K吹奏楽団の「今の姿」を知ることもなく、その違和感ゆえに「居場所が無くなった」と感じてしまう自分に気がついたりしました。
 ただし現実的には、吹奏楽よりも「他にやりたい事」が沢山あるので、居場所も無くて全然オーケーなんですけどね(笑:こういうのを防衛機制の「合理化」といいます)。
 今回のハラさんのケースは練習にある程度参加しているわけなので、僕の場合よりもさらに具体的に「違和感の材料」になる空気感を感じられているのだと思います。
 ハラさんの感じているマナーの問題にしても、
僕が思うに、きっと表現をする者が陥ってしまう「ナルシシズムの魔力」の影響がそういった形に表現されて居るのではないか?と思います。
 そのグループの「表現能力の限界」が「自分の限界」によって決まるのではなく「自分『たち』の限界」によって決まるという事を良い意味で「受け入れる」と個人としてではなく全体として良くなってきたりしますよね集団というやつは・・・不思議と。
 でも僕の経験からすると「個人の能力に目が行く」んだよね、どうしても。

 いけない いけない お喋りし過ぎですね。
 それとコレとは別の話ですよ!!
 当日は、楽しく本番を迎えてくださいな。
 影ながら応援していますよ!!
 『ファイト!! サッチャン!!』
 
 
ありがとう (ハラサチコ@さっちゃん)
2007-08-20 23:31:56
宮さん;

ありがとうね。
同じような経験をしている人の話、とても励まされます。
一夜明けて、今日も練習があったのですが(これから
本番まで毎夜)、自分の動き方が身体についてくると
少し余裕が出てきますね。
参加のスタンスにしても、「復帰」ではなく「里帰り」
というのはブレてないので、昨日で少し吹っ切れたかも。

私もかつては「合理化」のプロセスをたどったなぁ・・・
モチベーションも上がってきたので、頑張ります。

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