音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

年度末につき

2006-03-30 23:58:52 | 守:administrator
…というのは単なる言い訳にすぎませんが、
「1日おき更新」傾向のこのごろ。
4月は新たな出会いあり、偲ぶ日あり、至福のライブあり、と
公私共に充実の予定です。若干忙しくなるので、これまで以上に体調管理を
しっかりしないと。それにしても今年は1月から現在に至るまで、かつてない
くらい医者に行ったなぁ…そういう(メンテナンスの)年なんだな、きっと。
新たな世界と普遍的な世界、2つの波間をうまく泳ぐ新年度にしたいものです。

「あの肉」

2006-03-29 23:16:35 | 箱:Private

原始時代の場面が出てくるマンガなどでたびたび登場した「何かの肉の丸焼き」、

あの骨付き肉に憧れた方は多いのではないでしょうか?

つい先日、この憧れの肉(商品名「あの肉」)が実際に販売されているらしい、と

姉から情報が入り、さっそく調べてみました。残念ながらオンライン通販は出来ない

ようですが、店頭(または電話・FAX)にて予約販売しているそうです。

こちらにて詳しく紹介されております。ソーセージに生まれ変わったあの肉、食べたい!

携帯の方→http://travel.nifty.com/column/tasogare/nioi-reserch/vol34/1.htm

(うまく表示されなかったらごめんなさいです・・・)

 

 


「あきらめの医療(人)」が起こした悲劇

2006-03-27 00:44:36 | 申:Objection!
富山の病院 7人安楽死 医師「尊厳死だ」 殺人容疑で県警捜査 部下らも黙認 (産経新聞) - goo ニュース

またもや困った事態が露呈しましたね。
その医師は呼吸器を止めたことを「患者のためを思ってのこと、尊厳死だ」と
仰いますが、命が尽きていくのを意図的に早めたその手をじっと見て、それでも
「自分は間違っていない」と言えるのでしょうか。
ましてや、家族に対する説明や対応に誠意がないのであれば、医師の判断は
「独断」であり「大きな勘違い」です。

その人の命がどう終わっていくか、ということを常に考えるのも私たちの
仕事です。でも、終わらせ方を勝手に決めるのとは違います。

たとえ厳しい状況でも、その目の前の命を医療人が諦めてはいけないのです。


グッとくるアート鑑賞

2006-03-26 23:57:02 | 箱:Private
東○市にある「蜂天国」に行ってきました。
目的地はその敷地内にある蕎麦屋だったのですが、お腹もいっぱいになり
友人の同級生のお父さんがやっている蜂の巣アートの話になって
では話のタネに行ってみるかという成り行きで。
日テレ系列日曜夜の「黒○ラ」ほか多数のメディアで紹介されているので
ご存知の方も多いかと思いますが、スズメバチに魅せられたお父さんの
「巣アート」コレクション600点は圧巻。高さ3.376メートル(小数で
お読みください)の富士山をかたどったものや、招き猫の頭に巣をくっつけた
ものなど、とにかく「こんな物にまで蜂の巣を?!」と声を出さずにいられない
グッとくる作品ばかり。
刺されたことがある人には「恐怖」以外の何ものでもないスズメバチ。
「働き者」の一面も垣間見えたものの、やはりまだそのお父さんのように
「カワイイ」と思うには程遠く…蜂の生態は非常に勉強になりました。

信州東御市「蜂天国」

an indomitable resolve

2006-03-24 23:38:49 | 音:Music Therapy
【an indomitable resolve:不退転(の決意)】
→信念を持ち、何事にも屈しないこと。退くことなく修行すること。

響きが気に入りました。来年度のスローガンにぴったり。

これからに関しての、単なる、でも重大な決断をしました。
決断にあたり、夫にお願いしたことがひとつだけあります。
「もしも私がオタオタしていたら、ポンと背中を押してね」
快諾してくれました。理解ある家族をもって、本当に幸せ者です。

さて、年度末も佳境。
自分を見失わず、信念をもって新年度を迎えたいと思います。


極上のポリフォニー

2006-03-23 23:49:34 | 樂:Luxury
先日、アディエマス/カール・ジェンキンスの東京公演に行ってきました。

前半は「世紀を越えて」など、新旧織り交ぜてのスタンダードプログラム、
そして後半は俳句と尺八をフィーチャーしたオリエンタルな組曲。
最後の最後にシンガーズが歌ったのは日本の伝統曲「さくら」でした。
これがまた鳥肌が立つほどステキでして…またまた「浄化の涙」が。

シンガーズのメンバー(全員女性)は、それぞれがソロ歌手・作曲家などで
活躍しているそうで、9人の息と「縦線」がピッタリ合っていて
ハーモニーもすごく安定していました。
あまりメジャーではありませんが、ブルガリアンポリフォニーが好きな私。
発声やハーモニーの「ぶつかり」が近かったこともあり、
とても心地よく耳と身体に吸収されていきました。
あの「ぶつかる和音」と「流るるメロディ」がたまらないのよ。



巨匠がまたひとり星になる

2006-03-21 23:57:33 | 音:Music Therapy
「恋のバカンス」「宇宙戦艦ヤマト」宮川泰氏死去 (読売新聞) - goo ニュース

昨年から今年に変わるほんの手前、大きなリボンがついた指揮棒で「蛍の光」の
指揮をしていたのを見たのが、お元気な姿の最後でした(私は)。
突然のことに、一番びっくりしているのはご本人なのではないでしょうか。
偉大なメロディメーカーが、またひとり召されてしまいました。
(今年は続くなあ…)
セッションでも宮川氏の楽曲はよくリクエストされるのですが、
この訃報が大きく影響しそうな方が身近にいるだけに、大ショック。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

昭和30年代づいた週末

2006-03-20 23:09:25 | 音:Music Therapy
先週土曜日は「南極物語」、そして日曜日は「愛と死を見つめて」観賞。

第二次大戦後の混乱を経た昭和30年代に起きた事実であるというほかに、
命のたくましさとはかなさ、「どうか生きてほしい」と強く願う人の気持ちが
切ないほど伝わってくる、という共通点がある2作品でした。
ただ、「南極…」については「あの厳しい環境下の撮影で、果たして犬さん達は
無事だったのか?」という疑問も残りましたが、「愛と死を…」はここ数年来の
ヒット!リアルタイム作品を見ていない私としては、ものすごく素直に物語に
入っていくことができました。「あの歌」は本当に亡くなる前の手紙をもとに
作られていたんだ・・・どうしよう、泣いちゃってしばらく歌えないかも(^_^;)

久しぶりにどっぷりテレビを見て、人目(って夫しかいませんが)もはばからず
久しぶりにたっぷり流した「浄化の涙」。


愛別離苦

2006-03-19 16:03:10 | 箱:Private
アパート入居の時からお世話になっていた大家さんが亡くなりました。
失礼なことに,新聞に掲載されていた年齢を見てまだお若かったことを
知ったのですが、まさか父と同年齢とは…

「愛別離苦」とは仏教で使われる言葉で、出会いの後に必ずいつか訪れる
別れの苦悩のこと。(『四苦八苦』の八苦のひとつ)
宗教に関係なく、誰もが一生の中で必ず体験する苦しみとはいえ、ご家族の
皆様の悲しみはそう簡単に癒えるものではないと思います。
昨年の今ごろ、同僚のご主人が突然召され、その時の憔悴しきった彼女の姿が
脳裏に焼き付いて離れません。

入居の際、大家さんのところに夫婦(この時点では未入籍)で一升瓶を持って
挨拶に出かけた時、「若いのにエライね。挨拶に来たのはお宅さんくらいだ」と
誉められたのを今でもよく覚えています。いえ、当然のことをしただけで。
以来、雪が降れば住人より早くから駐車場の雪をかき、不動産屋より
マメにメンテナンスに来て、秋には落ち葉を掃いておいてくれる、本当に優しい
大家さんでした。回覧物や広報なども大家さんが配りに来てくれていたのですが
昨年末頃から姿を見かけなくなり、実はちょっと心配していたのです。

春の気流は、ときに人の命も天に昇らせてしまうので、ここ数年は春が苦手です。
たくさんの気配りをありがとうございました。合掌。

目鼻喉につらい季節到来

2006-03-19 11:58:12 | 箱:Private
天気が良いのは嬉しいのですが、風が強くなると「その風で舞い散るもの」に
おののく季節がやって参りました。
私の主な症状は「鼻まわり」なのですが、今年はそこに副鼻腔炎の症状である
後鼻漏(分泌物が鼻腔から出ずに喉を通って気道に落ちる→咳誘発)の影響も加わり、
つい3日前(あの強風の日ですよ)からからどうもいけない。
ティシュすでにかなりの枚数を消費しております。
昨年はそんなにひどくなかったのに…やはりマスクで防護するしかないのかしら。

有るを尽くして

2006-03-18 23:55:13 | 音:Music Therapy
今日はある現場の集団セッションでした。
到着してみると、担当スタッフが何やら困った顔で私のところに来ました。
「ハラさん、ホワイトボードがないんですよ。どうも他で使っている
らしいんですが…どうしましょう」はいはい、ご心配なく。
「有るを尽くす」のもセラピストの大事なミッションですから、代用品を
急遽作りました。代用品にしては上出来だったかも…お見せできず残念。
ちなみに何で代用したかというと…屏風と大きなクリップで。
本日のヒットは「南国気分で北国の春」。レイを100円ショップの造花で
作ったので、今月お誕生日を迎える女性に首からかけていただきました。
「そういえば常○ハワイアンセンターでこんなのもらった」とある御婦人。
今はスパリゾート何とか、でしたっけ?実家の祖父母も、秋の旅行で
よく行ってたっけ…子ども心に「なぜ日本でハワイ?」と思ったものですが。
たくさんのお土産の中に「パイン餅」なる摩訶不思議なものがあったのを
覚えています。食感はグミに近い、でもお餅。

今日からお彼岸。
セッション後、家からすぐの小高い丘にふたり仲良く眠る
じいちゃんとばあちゃん、御先祖の皆様に墓参。いつも御加護をありがとう。

ささやかなシンクロニシティ

2006-03-17 00:00:52 | 音:Music Therapy
昨年の2月から始めたある方のセッション。
お誕生日が近かったので、何かお祝いをしたいな、と考えていました。

その方には言語に障害があり、自らの言葉で意思をスムーズに伝えることが
困難でした。歌は歌うことができるので、生活に還元できる言語訓練のヒントを
模索してほしいというミッションの上で始めたセッションでした。
当初は選曲が難しかったので、ランダムにくじ引き(曲名が書かれています)で
選ぶ方法を主にとっていたのですが、あるとき、だいぶ前の新聞の全面広告
(昭和のヒットパレードCD集、のようなCDセット)を引出しから出して私に見せ、
「えーと…」と何かを伝えようとすることが続きました。錚々たるラインナップから
ようやく「ある曲」をリクエストしていることが判明。
以後、その曲の歌唱はセッションでの定番となったのですが、歌唱における活舌が
開始時と比べて良くなってきました。
嬉しいのは、諦めがちだった「意思を他者に伝えようとする粘り強さ」が
進化してきていること。
いつもいつも本当に頭が下がる思いです。

というわけで、お誕生日には「ある曲」のレコードジャケットに決定。
お渡しした後、くじを引いたら、なんとそれはその「ある曲」!
2人で「ぅおお!!」とユニゾンで声を上げてしまいました。
その方の右脳のなせる技だと私は思いますが、いかがでしょう?

祝いの上生菓子

2006-03-12 10:40:49 | 樂:Luxury
私の歌の師匠、実家の祖母は今年米寿。
誕生日を3日後に控え、家族で小ぢんまりとお祝いの席。
暮れから先月の間、ちょっと体調を崩した祖母でしたが、昨晩は
夕食後突然「本日はお忙しい中…」と挨拶の練習を始めたり、
「夢も濡れま~しょ♪」と歌い始めたりするなど、まあハイテンションだこと。
ひょっとして寝ないかも…というわけで30分ほど「イブニングセッション」実施。

明けて今朝、ぐっすり眠っていつもより遅く起きた祖母の顔は晴れやかです。
写真はお祝いの席に合わせた春の上生菓子。食べるのがもったいないくらい美しい!
ちなみに祖母は二口でぺロッと。