音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

枠組み

2005-05-31 23:55:19 | 音:Music Therapy
大きな集団セッションになればなるほど、ある程度明確な「枠組み」が
必要になります。駆け出しのころは、選曲まで前夜必死に考えて、こんな
展開で…と綿密にプランニングしたものですが、その頃のセッションと
今のセッションを比べると、現在は非常に緩くなりました。
こちらの頭の中で出来上がったものを実施して、それはそれで喜んで
もらえたのですが、それはセッションとは似て非なるものでした。

その昔、講座の師匠に「(勉強を)始めて2~3年はプランニングを
じっくりやるようでなきゃダメよ。でも、いつでもその場に適応できる
臨機応変さも身につけてね」とアドバイスを受けたものですが、
時を経て、1ケタの人数でのセッション経験を積むようになり、
その言葉の真意を感じられるようになりました。現在、宅老所での
セッションは、その場に居合わせる人たちを取り巻く空気のような
存在を目指していますが(位置付けとしてたとえて言うなら、
「台所から漂う、なんともいえない良い匂い」)、
そんな時間の最中や後に、「ちょっと良い感じ」という感想が
スタッフからもらえると、ひそかにとても嬉しかったりします。

この「ユルさ加減」に興味をお持ちの方のお越しをお待ちしております。

目的税ねぇ・・・

2005-05-30 23:27:25 | 箱:Private
確定申告での経費計上で欠かせない日々の帳簿。
ガソリン代や車の修理代などは報酬の中から支払うので、
給油の際のレシートは非常に大事なわけですが、
地域の中では比較的安価で給油できるスタンドでさえ
リットルあたり120円。いや、近所のスタンドのほとんどは
129円だったりするので、ここはかなりお得な方です。
で、給油後渡されたレシートをまじまじと見て、
『ガソリン税』なる表示と内訳を発見。今までの無知を
さらけ出して言うと、こんなに税金として取られているとは
知りませんでした。
昨年の確定申告では、自分の収入にどれだけ税金が絡まっているか
なんとなく見えたのですが、支払う側にこそ「知らないうちに
徴収されている税」がたくさん潜んでいるようです。
ガソリン税、「目的税(使う目的が定められている税金)」と
ありますが、そう呼ばれた名目が、今までお役人さんに
何度無駄遣いされたことか…ガソリン税、ちょっと行方に
注目してみようかと思います。

ハバネロ様日記①

2005-05-27 23:29:48 | 多:Workshop
宅老所スタッフが買ってきた「ハバネロ栽培キット」。
ハバネロ様といえば、その辛さたるや獅子唐の比ではない
カイエンペッパーの王様。それを育ててみようという遊び心で
料理に使えるかどうかは別として、育てはじめたようです。
現在、床の間の一等地に鎮座ましますが、まだ発芽の兆候は
ありません(そりゃまだ開封して2日だし)。
というわけで、ブログでも時々成長を追いたいと思います。
日中は日当たりの良い縁側に移したり、水の量を微調整したり
けっこう手間がかかるらしいです。王様ったら。

まことに遺憾

2005-05-27 01:31:51 | 音:Music Therapy
※おことわり:内容としては極めて「Garakutabako」的です。
まあ、どの業界にも、光があたる後ろに必ず「影」はあるものですが
これはまた、思いのほか暗くて不快、いや深い(まあ同義か)。

音楽療法学会の会員数も7000人を超え、9月には万博会場近辺で
講習会・学術大会が開催されます。今年は参加するかまだグレーな
私(この日でなければ会えない人も何人かいるので、1日だけでも
行けるといいな、というのが本当のところですが、)なまじ大会参加と
なると、交通費+宿泊費+参加費もろもろで、1日だけ出向くとしても
出費がかさむことは歴然。アクセスは確かに良いのですが…

そんな学術大会(あ、その手前に支部大会がありますが)の前に
学会から会員に向けて伝えられるべきことが、春を過ぎても
私たちのところに届きません。
昨年、音楽療法士の国家資格化について、学会内部での統一見解が
ないまま「全会員が資格化を望んでいる」と超党派の議員連盟に上申し、
これまた会員に内緒で一部で議員立法手前まで話を進めていたことが
発覚したのが、ちょうど今ごろだったでしょうか。
で、結局は紛糾し(当たり前だ)「学会員の総意をまとめたうえで
再検討(国家資格化はひとまず今回立法しない)」となりました。
そのためのアンケートを全会員向けに発信したのは良かったのですが、
その後、回答して3ヶ月近く経った現在、なしのつぶて。
そして、本来なら昨年度末か新年度早々に届くはずの学会ニュースも
来ていません。印刷物で出せない事情があるのならホームページは、と
いうと、管理運営に相当の予算を充てているわりに更新されていない。
それでも年会費10,000円は振り込んだはず…と不安になっていたら、
つい先日、近しい学会役員さんから、またもやきな臭い方向に
話が進んでいるということを聞きました。
つまり、「学会員の総意」の指標であるはずのアンケート結果の
扱いと解釈が、おかしな方向に進んでいるらしいのです。
うまくは言えませんが、いろんなバックグラウンドの現役現場人の
意見の解析より、養成機関と学会とで手を取りあって、未来ある
若者を育てていこう、ということ。何じゃそりゃ。

そんな揺らぐ学会内のゴタゴタとは関係なく、現場をもつ私たちは
音楽療法を受ける方のより良い生活のために、己の努力と実績・経験
のみ、後ろ盾や保護なしで心血注いでいます。身も削ります。
それでコツコツとラポールを形成して、それぞれがそれぞれの成果を
出してきました。今日も、明日も、この先もです。
それでも、「ひよこやタマゴ」の方が大切ですか?と聞きたい。

くちこきゅう

2005-05-25 23:27:47 | 歌:Mimico-piano
最近の若年層の中には、鼻呼吸が出来ない人が増えているとか。
鼻がつまっている、とかの問題ではなく、口でしか息が出来ない、と
テレビの中の若者は言っていました。
「口で息するのなんて、そんなの普通じゃない?
(『じゃ』のあたりから語尾上がり)」いやいや、それがお嬢さん。
鼻粘膜の風通しが悪いと、抵抗力が落ちるのよ…って、
そんな話をするためのタイトルではないです、くちこきゅう。

セッションで意外と役に立つのが「口三味線」という技法。
メロディラインや「おかず」を文字通り口で奏でるわけですが、
伴奏楽器がないところで自然発生的に歌うことになったとしても
これが出来るとけっこう便利です。
昔から、楽器の音を口で真似る芸や芸人さんは数多しと思いますが
実は私、ひとつだけ(わりと)出来が良い口真似をレパートリーに
持っています。それは「胡弓」。
あの楽器独特の音色である「弦のゆらぎ」は、その昔傾倒した
ブルガリアンヴォイスの発声法をアレンジしたら偶然出来るように
なったもので、「蘇州夜曲」や「涙そうそう」の間奏などに
飾りとして入れたりして遊んでいます。
ボイスパーカッションのような高等技術は要りません。声を出している
うちに、だんだん胡弓になってくるからあら不思議。
いろいろな楽器の音を声で真似てみると、自分の声の新しい特徴を
見つけられるので、音楽療法に限らず、うたを大切にする方には
おすすめです。くちこきゅう。

へぇぇ・・・

2005-05-24 00:06:33 | 音:Music Therapy
ある成人男性のセッションで、毎回使用している
「モチベーションマップ」。
彼は、1日の中でとにかくたくさんの文字情報をキャッチ
するのですが、たとえば私なら見過ごす(というか不要な)
情報までくまなくインプットしてしまい、頭の中は
膨大な文字情報の在庫でいっぱいになっているようです。
だから、以前は文字を書くといっても顕微鏡でなければ
識別不可能なくらい細かく密集した文字表現にとどまって
いました。文字や言語で意思表示をすることが困難と思われて
コミュニケーションに苦慮したこともあります。
彼の場合、点描に近いその表現はときに芸術的でもあり、
色使いやデザインが絵画として高く評価されて、その「作品」に
値がつくことも。ただ、私には一心不乱に字を書くその姿が
「いっぱいになった文字のタンクが決壊した」ように見えるときも
ありました。

モチベーションマップを書くようになって(記述内容は秘密)、
以前のように溢れ出すように書くことは徐々になくなってきて、
「今、これからすること」「やりたいこと」「今の気持ち」が
ひとつひとつの文字となって表現できるようになりつつあります。
迎えにきた親御さんに、彼が書いたものを見ていただいたら、
文字が意思表示のツールとなりうる可能性を、今まであまり
持っていなかった、という心境を親御さんは教えてくれました。
ちょっとペンの持ち方は変わっていますが、情報の羅列ではなく
思いや心境が乗っかった字を見せてもらうのが、
このところの毎週の楽しみです。


Happy Birthday ギターマン

2005-05-23 23:19:03 | 樂:Luxury
あなた方の音楽と出会ってから、早いもので17年。
姉が夜中に偶然聞いたアカペラのテープを、受験勉強中にずっと
聴いていました。出席番号がひとつ前の友人から勧められて借りた
テープもあなた方の8枚目のアルバムでした。

時が経ち、高校の同級生を天に見送った春にツアーで聴いた、
あなたの歌声と光田健一さんのピアノ1本の「木蘭の涙」で、
友人の死を現実として受け止め、穏やかに偲ぶことが
できるようになりました。あれはセラピー体験と言っても良いでしょう。

あの頃ほどライブに行かれなくなってしまいましたが、
昨年、隣町にあなた方をお招きする夢が叶い、今度はホールではなく
野外ステージに呼ぼう…と新たな野望を抱く今日この頃です。

根本要様、きょうは48歳のお誕生日おめでとうございます。
(おっ、年男だ)
これからもついていきますから(体力とも相談して)。

そんな年齢をものともせず、さらにパワフルなスターダストレビューの
新譜「木蘭の涙 アコースティックバージョン」は、5月25日発売!
ニッ○のCM「女房酔わせてどうするつもり?」の、あれです。
買って聴く価値、十二分です。といいつつ、先行予約しそびれた私。
もちろん、発売日は仕事が終わったらCDショップに直行です。

癒され処

2005-05-22 00:14:29 | 樂:Luxury
はじめて予約を入れてから1年、なかなか予定が
入れられずにいたリフレクソロジーサロン『Re-cure』に
念願の初訪問。自宅からは車で20分ほど、ちょっと小高い
地区にあるサロンまで出かけてきました。

足に触れるなり、「身体は固いほうですね?足にさわればだいたい
分かります。」と。さすがプロ!最近とくに柔軟性が損なわれて
いることや、眼の疲れ(前日、パソコンに向かうこと6時間)など
足から私の身体の情報がどんどん伝わるようで、かといって
グイグイと押すのではなく、加減しながら心地よい強さで施術する
ようすにすっかり見とれてしまいました。
50分間の贅沢の後は、さらに贅沢なハーブティータイム。
カモミールとラベンダーのハーブティーを飲みながらのおしゃべりと
手作りの豆乳プリン(黒蜜との相性が抜群)は、絶品でした。
ちなみに、リフレ&ハーブティー効果なのか、自宅に戻ってから
お腹スッキリ!身体も喜んでいるようです。またおじゃまします。

どこにあるのか気になった方に朗報!
トップページにサロンのブックマークを追加しました。
フレキシブルな対応をしていただける所(出張など)ですので、
ぜひおでかけ下さいませ。


おなかのお掃除ムニダ

2005-05-21 00:18:29 | 箱:Private
市内・某韓国料理店にて食事をした後、レジ横に並ぶ
韓国海苔を何気なく購入。もともと小さい頃から
味付海苔は我が家において立派な「おやつ」でしたが、
大人になって、初めて韓国海苔を食べたときは、
味醂や醤油の味ではない素朴な塩味とゴマ油の風味に
驚いたものです。今でこそ、コンビニやスーパーなどで
ふつうに売られていますが、その頃は売っているお店を
探すのが大変でした。板海苔にゴマ油を塗って塩をふり、
何となく韓国海苔風なものも作ってみましたが、所詮「風」でした。
何が違うかって、やっぱり海苔かなあ。

で、先日買ったその韓国海苔をさっそく2枚食べたその翌日、
おなかがものすごく快調になっているではありませんか!
驚いたことに、同じように2枚食べたその翌日も、です。
ちょっと最近不調だった私にとっては、サプリメントや便秘薬以上の
「手応え」でした。カムサハムニダ。

ねえちゃんきてな

2005-05-20 23:56:37 | 音:Music Therapy
古巣セッション終了後、集団の後方で参加していたご婦人が
BGMを弾いている私のところへ車椅子を駆動して近づいてきました。
何やら高揚したようすで「ねえちゃん、ねえちゃん、いいな、
歌うといいな、ねえちゃん、よく来たな、また来るな」と
私の頭をなでながら、堰を切ったように何度も何度も繰り返して
感想を聴かせてくれました。
きょうはパワリハがない日だったので、空間を分断することなく
ほんわかした時間を共有することが出来ました。
このセッションではだいぶ恒例になりつつある「当て振り歌謡」
今回は新曲披露!これからどんどんレパートリーを増やすべし。


ハナミチ

2005-05-18 23:18:20 | 音:Music Therapy
今年度初の、地域の作業所グループセッション。
いつもの顔に、初顔の仲間と見学さんが加わり、
何の歌を歌おうか…と考えていったものの、ふたを
開けてみれば、ある女性の動きをフィーチャーした
「大創作ダンス大会」になったのでした。
私はといえば、きょうは純粋に「きっかけ係」。
このグループセッションを始めて、もうすぐ1年が
経ちますが、ようやく最近きょうのような役回りに
落ち着いてきました。表現の主役が主役として輝き始めた証拠かも。

で、その会場には住宅街の小路を抜けて行くのですが、
この花をはじめ、可憐な草花が自生していて、楽器を搬入するたびに
目を奪われます。この花道、しばらくすると紫陽花の道になります。

ところで、この花の名をご存知の方がいたらご一報下さい。


歓迎・小田様

2005-05-17 00:19:54 | 樂:Luxury
スタレビ兄さんとも親交のある小田和正さんの全国ツアーが
もうじき始まります。当初公表されたツアースケジュールには、
残念ながら長野県会場はありませんでした。まあ、「全国ツアー」
といっても、日本の真ん中なのにわりと通過するアーティストも
多く、隣県や首都圏に足を伸ばさざるをえないことも多々あります。
(政令指定都市は複数会場や3DAYSとかあるのに…)

で、何気なく小田さんのツアー情報をもう一度見たら、
なんと9月に長野(たしか松本)会場が追加されている!!!
前回のツアーでも長野に寄ってくれた小田さんですが、結局行く
ことが出来ず、非常に後悔したことを思い出し、今回は会いにゆく
ことにしました。一般発売が待ち遠しい…行きますよ、平日だけど。
これでまた「目の前にぶら下げるニンジン」1本増やしたぞ。

とある分野の、とある試験

2005-05-13 23:52:00 | 学:Training
高齢者のとある分野の、とある認定試験受験の、最後の追い込み中。
でも、どうしても参考書を開くと眠くなり、はたまた他のものに手を
伸ばしてしまう(この書き込みも、まさに現実逃避の真っ最中)。
そういえば高校生の頃、テスト前日の夜、なぜか普段は散らかし放題の
部屋の模様替えや掃除を始めてしまい、そのまま朝を迎えたことが
何度かあります。勉強しろよ…
ちなみに、一次試験は15日。…って、明後日!今さらあがいても
どうしようもないので、ぶっつけ本番で頑張れ、自分。

モノ書き千秋楽

2005-05-11 00:08:25 | 多:Workshop
「看護実践の科学」連載の最終回原稿を入稿しました。
全12回の中で、一番まとめるのに苦労したかも…
でも、まだ仕事(著者校正)は残っているので、もうひと踏ん張り。

毎月ことばを紡ぐ作業は、決して楽なものではありませんでしたが、
終わってしまう寂しさも相当なもの。よっしゃ、続編に向けて始動!?