音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

シンクロニシティ?

2005-04-30 18:56:30 | 音:Music Therapy
市内の中心、大手町自治会の「お茶のみ交流会」にお招きいただき、
約1時間半、「声と心と音楽と ~最近、声出してますか?~」というタイトルで
お話&アクティビティをさせていただきました。
石川ですっかり虜になってしまった「流行歌当て振り」に始まり、
クジ箱で選曲していただくスタイルと、お越しいただいた方々の顔ぶれを見て
決めた「あの曲」、そして「秋の旅行や宴会に役立つおみや芸(お土産+芸)」
などなど。そして「ちょっぴり大人なダンス」で終了。お疲れ様でした。
茶話会の席で「ほんとに久しぶりに大笑いした」というご婦人や、
「いやあ、すっかり乗せられちゃったな。どこで芸磨いたの?」という老紳士の
言葉に、心の中でガッツポーズをしたことは言うまでもありません。

実は、その選曲のさなか、不思議なことが2回起こりました。
あるご婦人にクジを引いて頂いたとき、「豪華ハワイ旅行が入ってますよ」と
冗談を言っていたら、引いていただいた曲目がなんと「憧れのハワイ航路」!
そして、たまたま「我が家のカレー」の話になった後のことでした。
(このくじ箱にはこういう「お題」も入ってます、という話の流れで)
後方に座っていた男性にクジを引いていただき、開いてみたら「カレーライス」…
これをシンクロニシティ(意味ある偶然)と言わずして、何と?
今日は宝くじ買ったら当たるかもしれません。…う、でも閉店時間が過ぎてる…

さらに、参加された方の中に、看護学校ゆかりの方がいたりして、
しばしその頃の話に花が咲きました。そう考えると、今日のこの機会に呼んで
いただいたことすべてが「意味ある偶然」だったんだと思います。
お越しいただいた皆様、お休みの忙しい中、ありがとうございました。
実行委員の皆様、またのお声がけをお待ち申し上げております。

恩返し出来ずじまい

2005-04-30 08:06:36 | 箱:Private
幼い頃の夕方、実家から300mほど先にあるそのスーパーに、母と行くのが
楽しみでした。ある日、姉がひとりでおつかいに行って、その店のおばちゃんから
「おだちん(お菓子)」をもらって帰ってきたのを見た私が、ほどなくして
おつかいを買って出て、お会計のあとに「おたちんちょうだい」と催促した
という(これは私の記憶ではなく、目撃証言によるもの)いまだに語られる
「若気の至り」な伝説ですが、そのスーパーのご家族と実家とは、こんな話を
笑って話せる(つまり許してもらえる)良い関係がありました。
時を経て、そのスーパーでアルバイトをする私に、おじちゃん(社長)は
いつも優しく声をかけてくれました。息子さん夫婦が開いた民芸品店には
そのお店が雑貨屋さんとしてものすごく大きくなってからも、アルバイトで
お世話になりっぱなしでした。我が家の冠婚葬祭にも両親の相談相手として
支えになっていてくれたおじちゃん。

おじちゃん、突然の報せには本当に驚きました。
私はまだ何もご恩返ししておらず、おじちゃんが逝ってしまったことも
まだ信じられないでいます。
立夏の日、手向けに出かけてもいいですか?


私にとっては七夕様

2005-04-29 23:52:08 | 樂:Luxury
敬愛するスタレビ兄さん達の夏イベントの予定が決まってきました。
数年前からどこか1ヵ所に参加していますが、今年は2年ぶりに四国に行く
予定です。さぬき市野外音楽広場テアトロン。スタレビファンにはお馴染みの
この会場。何が良いかって、ステージの向こう側はまさに海!
客席からは、ライブと沈む夕日、そして満天の星空(晴天に限る)を
いっぺんに見ることができます。とはいえ、昨年は台風の影響で大変だった
ようですが…
ライブ前に友人一行で必ず行くのが「讃岐うどんツアー」。長~い行列を
耐えてでも食べたい美味なお店を何軒も…うーん、早く食べたい、かま玉。
いやいや、もちろん目的はテアトロンですよ。
この夏イベントで出会える友人が何人もいるので、私にとっては七夕の
ようなものです。今年は晴天でありますように。


スターダストレビュー オフィシャルホームページ

微々たる日本一

2005-04-26 23:54:14 | 箱:Private
身体についての自信のなさは、丈夫かそうでないかも
含め、一冊の本が書けるくらいなのですが、
幼い頃からたった1ヶ所、純粋に誉められていたのが
この額(正確には生え際)。

幼少時、近所のおばちゃんや祖父母に「さっちゃんは
きれいなフジビタイだ」と言われたものですが、
こども心に「フジビタイ」という言葉の響きが
あまりキレイに聞こえなくて、意味もよく分かりませんでした。
思春期になると、人前でおでこを出すこともなくなり、富士額のことなど
しばらく忘れていたのですが、ここ最近は伸びすぎた前髪の始末に困り、
ねじって留める応急処置をするようになりました。すると、職場でも
おでこのことで声をかけられるように。で、写真撮ってみました。
こりゃ、確かに富士山だ。見方によってはソリコミ?!

「おでこには『気』の出入り口があるから、そうやって出してるのって
良いんですって。」という嬉しいミニ情報も。目に前髪がかからないので
視界も結膜もすっきり!慣れちゃうと楽だし。
というわけで、もうしばらく、このちっちゃい日本一をご披露しております。

…でも、ひとつ贅沢(というより願望)をいいます。
「私はフジビタイより、すっきりしたうなじが欲しい!!!」


福袋

2005-04-24 22:01:32 | 音:Music Therapy
週末、石川県に行ってきました。
以前から行きたいな~と思っていた、
石川音楽療法研究会の春セミナー。
当て振りと伴奏法、そして大衆音楽の知識の宝庫
である巨匠と師匠(from:盛岡&江戸)お二人を
囲んで、とても贅沢な2日間を過ごしました。

目力がすごい盛岡の巨匠、いなせでカッコイイ江戸の師匠、
そして金沢の福の神&皆様、大きな心の福袋(岩手県より大きいと思う)を
お土産にいただきました。どうもありがとう。
片道約350km・4時間弱、こんな長距離&長時間運転するのは初めてでしたが、
帰宅しても疲労感があまり残っていないのは充実していた証拠でしょう。

今度はこちらが皆様を長野にお迎えする番です。
どんなおもてなしをすれば喜んでいただけるかしら…頑張ります。




温かき古巣

2005-04-22 13:28:36 | 音:Music Therapy
古巣であるデイケアのセッションに、かつて同期入社して苦楽を共にした
友人(前出記事・「ハンドメイド」の彼女)が手伝いに来てくれました。
セッションはその曜日では初めてだったのですが、「是非またおいで」と
多くの皆様にお声をかけていただきました。曜日変われば雰囲気も変わり、
穏やかなれど内に秘めたるは熱い皆様とお近づきになれ、大満足!
その後、友人とかつてのホームグラウンド(入所エリア)にいる
勤務していたころからの利用者さんに会いに行こうということになり、
訪問してみました。というわけでドキドキしながら2階へ・・・
私たちが去ってからずいぶん日が経っているので、さすがに顔を知る職員も
少なくなっていましたが、そのご婦人は変わらない笑顔で出迎えてくれて
しばし汗水たらして働いていたころにタイムスリップ。
いろいろな意味で温かい古巣です。

これで負荷軽減されるなら

2005-04-20 22:30:54 | 申:Objection!
ここ数日、新規投稿やコメント投稿の更新にものすごく時間がかかって
おりました。どれくらい遅いかって、カップメンを作って食べ終わるくらい、
いや、ひどいときには日付が変わったな。どうも本元のシステムサーバーに
かなり負荷がかかっていたらしく、メンテナンスとリカバリーのため
しばらくの間、トップページ上でコメント一覧を表示できないようです。
お客様には不便をかけますm(__)m

これもプラスに考えれば、記事ひとつひとつをこれまで以上にゆっくり
見ていただけるチャンス!お構いできませんが、どうぞごゆるりと。


おまけ・桜の後に愛でたもの

2005-04-18 16:35:42 | 箱:Private
屋台で買う焼き鳥は、だいたい生焼けか焦げ気味か
歯ごたえありすぎか、であまり相性は良くなかったの
ですが、今年はめずらしく美味しい店のものを購入。
もちろん2人と1匹でおいしくいただきました。

ちなみに、別のエリアで「そば・うどん500円」
で販売されていましたが、どう見てもその半額かな…
と思ってしまうシンプルな品(つまり素うどん)でした。

千本桜を愛でに行く

2005-04-17 22:49:15 | 箱:Private
週の半ばに急に開花した東信濃の桜。
ちょうど週末が見頃だったので、ウチに住みついた
クマさん同行で夜桜見物と洒落込みました。
満開の上田城跡公園をぐるっと一周して、
つい食べ過ぎてしまう「粉モノ」には手を出さず
焼き鳥片手にのんびり桜と人の流れを見ていると
元職場の同僚だった若者たちと再会。これから数人
合流するんだそうです。元気そうで良かった。

桜を見上げる表情は、誰もが穏やかでやさしいですね。

愛あるダメ出し

2005-04-16 23:39:52 | 音:Music Therapy
私の今年の目標は1日1発信の他にもうひとつ。
ダメ出しに負けない強い心を作るという、弱い自分にはちと難しい
ものですが、これは押しの強さやダメ出しの内容にヘコんでなかなか
立ち直れない心の弱さを鍛えようというスローガンでもあります。

デイケアでのセッション終了後、お茶の席でのある利用者さん。
その方はセッションの時間、カーテンを隔てたリハビリ室で
訓練している、「お役に立てるといいのだけれど」で登場した大先輩。
ご挨拶に伺ったら開口一番、「今日は一言お小言がある」と私に言いました。
何か失礼がありましたか、と尋ねると、
「春になったんだから早春賦が聴けると思ったら歌わなくて残念だった。
それともうひとつ、湯の町エレジーも聴きたかった」というご要望でした。
ありゃりゃ、それは申し訳ありませんでした…多分以前の私なら
希望を叶えられなかった自分のふがいなさにしばらくヘコんだところ
でしょうが、まあそこに座りなさいよ、と言っていただいたので、その方の
斜向かいに腰かけてお話の続きを伺うことにしました。するとその方は、
「訓練しながら口ずさむのがとても楽しみなんだけど、訓練そっちのけに
なってもいけないし、部屋の関係で外から聞いている立場としてはそう毎回
リクエストを出すわけにいかないから今日は思ってた歌を言えなかった。
ほかの歌はとても楽しませてもらったし、進行はさすがだったよ」と。
そんなものすごく優しくも厳しい愛あるダメ出しの後、ラジオ深夜便で
件のリクエスト曲「絶唱」が流れて嬉しかったことや、好きな歌のことなど
ゆっくり聞けただけでなく、私が持ちかけた次回つかみの相談がまとまり、
お互い心の荷物を下ろし、私は撃沈することなく次回に向けて動き出すことが
出来ました。良かったという感想だけでなく、こうしたダメ出しは
引きずったままでは石のように重いままなのですが、正面から向き合うことで
真意を知り、重い石が貴石に変わります。
音楽療法の世界に首と足を突っ込んで早10年、大先輩とのこうした愛しい時間が
大好きだから療法士を続けているのかも、と最近とくに感じます。

テーマ先取り

2005-04-14 23:53:56 | 音:Music Therapy
ナース・MT両方の顔で在宅ケアの一端を担わせていただいている方の
カンファレンスでのひとコマ。ケアマネさんや他のケアスタッフとも
突っ込んだ話が出来る大切な場ですが、その方の場合はそこにご家族も
チームの一員としてカンファレンスに参加します。
ご本人を中心とした年輪のような関係を築きたいというチームの中に
参加させていただけるのは、とてもありがたいことです。
当たり前のことですが、現在の状況からどんなことが予測されて、
それに対してのこんなアプローチをしようと思っている、または
このように変化した、ということをご家族・ケアマネ・他職種スタッフに
分かりやすく伝えなければならず、研究発表に値するくらい気が引き締まる
わけですが、そういうオフィシャルな場でGOサインが出る時の充実感も格別。

今年の日本音楽療法学会信越北陸支部大会「長野」は、
「今、チームアプローチとしての音楽療法は」というテーマで6月に
開催されます。かつて常勤MTとして勤務していながら大願を成し得なかった
私にとっては、病院で常勤MTとして奮闘する数年来の友人ミホちゃんを
講師として長野にお招きできる記念すべき「値千金」な大会でもあります。
ただいま絶賛参加申し込み受付中!


ぴあののえもじ

2005-04-13 00:52:14 | 音:Music Therapy
セッション前後のコミュニケーションで時々活用する
3cm四方のちっちゃいカード。
これは音楽療法で作ったものではなく、その表現の場を
提供してくれているレスパイトサービスの先生が
作ったものなのです。この部屋にはこのほかにも
「宝物」がいっぱい。
関わって6年目になる彼女は、セッションの時間や
私のことを「ぴあの」という言葉で表現していました。
会話として言葉を活用することは困難でしたが、
もともと口角の動きは滑らかなので、パやアなど母音の発音促進で徐々に
発声が安定してきて、だいぶ活舌もよくなってきています(6年越し)。
多少不明瞭なところはあるものの、日常生活の中でも
確実に語彙を増やしているようです。
そんな彼女の大事なコミュニケーションツールのひとつがこの
「ぴあののえもじ」。楽器・ものや人の名前・動作・形容詞などが
書かれたものがたくさん入った箱の中から、今の心情や出来事に沿うものを
選び、一緒に並べながら絵を見てことばの練習をしていたのですが、
語彙が増えて直接的なやりとりが増えてきたので、しばらくご無沙汰していました。
昨日、久しぶりに引っ張り出してみたら、以前は擬音でしか表せなかった
名前や人物を名詞や動詞・形容詞などで表現できるようになってきていることを
あらためて実感。例えば、
太鼓→ドンドンドン→た・い・こ
音楽する人(私)→ぴあの→せぇんせい
さようなら→ばっばっばっ(バイバイ)→さよーなら、ま・た・ね などなど。

毎週、こんなうれしいびっくりを体験させてもらっています。