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日々の気になる出来事を私なりの切り口で動物たちに報道させます。
時事ネタ、エンタメなんでもありの駄ブログです♪

ブタとネズミの恐怖の白物語

2006年07月15日 | ドラマ街[創作ネタ]

 恐怖の白物語 1 


「すでに各地で30度を越す夏真っ盛り。
  こんな時には身も凍りつく寒いお話を聞いて少しでも涼を取りたいものです。
  世の中には科学では解明できない恐ろしい白けた話が山ほどあります
  そんな白けたお話をお届けする「恐怖の白物語」。
  こんばんはブタです。
  今日もこの方、稲川淳二さんにあこがれているネズミさんをコメンテーターに迎え
  不思議な体験をした方のお話を聞いていきたいと思います
  ネズミさんよろしくおねがいします」
「え、どうも、どうも、よろしくおねがいしますねぇ
  怪談というのは時にして白けやすいものですからねぇ
  私もね、この季節よく営業にまわって冬を感じる事もしばしばあるんですねぇ」
「よろしくお願いします」
「・・・・・よろしくどうぞ」
「では今晩のお話です」

「気配のする浴室」

「これは・・・僕の自宅での話なんですけど・・・・
  いつものように仕事を終えて家に帰ったんですが
  その日は黄砂がちょうど来ていた日で何だかどよーんとしたいやーな帰り道だったんです。
  そんなこともあって何だか気分が悪くて・・・・
  で、早くスッキリしたくて風呂に入ろうと思って。
  風呂場のドアを開けて照明をつけたら何だかいつもより暗いなぁ・・・って感じで・・・
  でもまぁ気のせいかと思って適当にザーーッとシャワーを頭からかぶったんです。
  でうつむいてシャンプーで頭洗ってたら・・・
  なんかおかしいんですよね・・・
  左側に浴槽があるんですけどどうもそっちから視線を感じるんです。

  もともと霊感なんてなかったんで気にしないようにしてたんですけど
  そう思えば思うほど何だか視線を感じるんです
  やべぇなぁ・・・・これってきちゃったのかなぁ・・・って思って、
  目を開けるにも開けにくくて・・・・・。
  でもこのままじゃ風呂から出れないし、
  もう思い切ってシャワーを頭からザーーッて浴びて浴槽をパッと見たんです
  そしたら浴槽の隅に置いてあったビニール人形がこっち向いてたんです

  何だよ、人形かよ・・・ってほっとして。
  で何事もなく風呂から上がったんです。
  しばらくしてインターホンが鳴ったんで、だれかなーと思ったら、
  以前取ってた新聞屋の勧誘だったんですよ。
  で、もう今は取る気がないって言って帰ってもらったんです。
  
  ただ、その後よくよく考えたら風呂場においてあったビニール人形って
  実はそこの新聞屋が以前粗品でくれた
  怪獣ブースカの貯金箱だったんですよね・・・・・」

ギャガーーーーーーン
きゃぁぁぁぁぁぁぁ
※臨場感を出すための効果音を脳内エンドレスよろしく

「ありがとうございました。いやぁ実に寒いお話でした。
  ・・・ネズミさんこういう視線を感じるという話、よく聞きますよね」
「えぇ、えぇ、ありますねー、ありますねー。
  いやぁね、やっぱりそれはねぇ、"新聞の生霊"なんですねー」
「新聞の?ですか」
「えぇ、えぇ、勧誘員ではなく、新聞そのものの霊の仕業ですねー。
  是が非でも新聞を取ってもらいたい。そういう気持ちがビニール人形に乗り移ったんですねぇ
  でもご心配要りませんねぇ、あなたには何の霊も憑いてませんからねぇ
  えぇもう大丈夫ですねぇ。でも一応その人形は除霊しておきましょうねぇ」

「・・・・それでは最後にネズミさんからとっておきの恐ろしい白けるお話を聞いてお別れです」

「これはですね・・・もうかれこれ10年前ですかねぇ・・。
  えぇ、友人らと旅行に行ったんですよねぇ・・・
  で、ある宿に泊まった時にですねぇ、みんなでテレビ見てたんですよ。
  すると丁度上映時話題だったサスペンス映画が始まったんですねぇ。えぇ。
  ワタシ見にいけなかったんでちょっとラッキーだと思いましてね、えぇ。
  ところがですねぇ始まってものの2分もしないうちにでしたかねぇー
  友人がぼそっと言っちゃったんですねぇ・・・・

  「こいつが犯人だったとはなぁ・・・」ってねぇ・・・えぇ・・・」

ギャガーーーーーーン

恐怖の白物語 終