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日々の気になる出来事を私なりの切り口で動物たちに報道させます。
時事ネタ、エンタメなんでもありの駄ブログです♪

seesaa支局プレゼンバラエティ 「いかさま」

2006年07月26日 | ドラマ街[創作ネタ]
「こんにちは。seesaa支局からのお知らせです。
ただ今seesaa支局では超ツマラン小説やネタをズバッとお届けしております。
これまではこちら本局先行発信でお届けしてきましたが、
小説・ネタ関係はseesaa支局先行発信でお送りする事にしました。

ここでは超ツマラン小説やネタに対し、いかに興味もっていただけるか模索する
実験的宣伝をかねて、
いつものみなさんから各連載作品のプレゼンをしていただきます
まずはこの作品から・・・・」

藤岡ビロシ探検シリーズ 
「吉野の山奥で謎の巨大イノシシを見た!!」


「藤岡シリーズのプレゼンは私がお届けいたします。
なんといってもこの作品は既存の作品におんぶに抱っこの
他人のふんどしで相撲を取る感満杯のパロディー小説です。
第1話でやめときゃいいものを性懲りも無く伏線張り続けた結果、
わずか全6話を最終回までに1年以上も費やしてしまってる酷すぎる作品です。

お話はもうこのタイトル通りですわ。
藤岡ビロシを隊長とするレギュラー西川、松本隊員ら探検隊が
奈良県は吉野の山奥に潜むと言われてる
巨大イノシシ「モクセイ」の謎を追うストーリー。
入山した探検隊に待ち受けていたのは
その行く手を阻むかのような奇怪な出来事の数々だった!
探検隊の進入を異様に拒むポリスメン!
山道には似つかわしくない行列の出来るアイス販売所!
そして地元の商店主にいたっては、
すでに呪いがかけられているかのようにセールストークが饒舌!
それでも何とか切り抜けてきた探検隊の前に
ついにモクセイの真実に繋がる有力な手がかりが!

謎が謎を呼び深みにはまってしまった探検隊はモクセイ発見に至るのか!
いよいよ最終回、"藤岡隊長暁に消ゆ(仮)"近日公開!!
そして、藤岡探検隊を隊員目線でお届けする
藤岡探検シリーズ"松本隊員の胸の内"、そのうち公開!」

「はい、ありがとうございました。これはまた浜村淳さんを思わせる
"新作映画のストーリー全部言っちゃった"感たっぷりのプレゼンでしたね。
では次のプレゼンター」


リレー小説「ロKンローライフ」

「ちゅーーーっす。ども、プレゼンするヤマダっす。
つーかホントマジなんで、ホント、なんつーかヤバイくらい俺マジなんで。
自分自身すっげーサプライズ受けちゃってるんで。
別にアレっすよ、結構テキトーにフレンドリーに作ってるんで、
ってかその辺が何?このタイトルに出てるっつーの?ロックっぽいっつーか、
なんかこう作品もイイ感じでケッコージャムってんすよ。
リレーっつーか、どっちかっつーとジャムっすね。
ジャムっすよ。

なんつーか3人で書いて回す感じなんすけど、
これがまた3人みんな超コセー的っつーか、マジウケますよ。
話始まっていきなりバンド解散させて次の回には上京しちゃうんすよ?
ありえねーーーーーーって。
しかもアレっすよ。ホテルで寝泊りしてスタバで女引っ掛けて・・・
あ、どっちかっつーとキャラメル引っ掛けたってのが正解なんすけどね。
あぁまぁいいや。
んでしまいにゃ主人公のダチ、アマチュアで音楽スゲー上手い奴ばっか集ってヤンの。
ありえねーーーーーーーーって。
しかもっすよ、夏フェスなんかいきなり参加しちゃって、
そこに解散したはずのメンバーが出てきたり。なんかいきなり女装したり
マジありえねーーーーーーって。
チョーーウケますね。ありゃ。
あぁ、あとアレっすね。おまけがついてんすよ。おまけのタイトルが。
オリジナルには無いんすけどこれがまたアクセントっつーか、
え、何だよこれ、マジコレ?みたいな。
近所のガキが聞いたらファミコンの裏技知ったときくらいマジ興奮っすよ。
「えっ!マジで!?うそやろ?嘘やん!うそっ!うそっ!」こんな感じっすよ

っつーか、別にナオキショー?アイカワショーでしたっけ?
あぁえっとノーベルショーっすか?あんなのゼッテー無理っすから。
そんなもんはヨソのシマに任せておいてって感じっすよ。
その分なんつーーか全く内容なんて無いっすけど、
まぁ別にそれでいいかなーーなんつって。
それがなんつーーかロックっていうか、ぶっちゃけジャムっていうか。
まぁそんな感じなんで、今日のところは帰ります。
何か雰囲気悪いみたいなんで、でもオレマジなんで」

「はい、あんたヤマダさんじゃなくてネズミだろ?」

「はうっ・・・」

「お疲れ様でした。さて、では最後の紹介です」


短編・長編小説
「まさプヨのアゲインスト」「コンビニウォーズ」


「時は199X年、時代は彼を生んでしまった!!
その男の名は・・・・


\まさプヨ!!!/
   

彼の行く所、決して敵は居ない。
なぜなら彼は向かい風を向かい風と思っていないからだ!
今日もどこかで叫んでる・・・・

\自由だーーー!/
    

その男は地味なコンビニ経営を第二の人生に選んだ
それは吉と出るのか凶と出るのか
まだ彼にはわからない。だがこれだけは言える。
コンビニ経営は・・・・

\自由だーーー!/
    

\コンビニisフリーダム/
    

                \ヘイ!/
    

\向かい風isフリーダム/
    

                \ヘヘイ!/
    

\ブログisフリーダム/
    

                \ヘイ!/
    

\妄想isフリーダム/
    

             \   誰かーーー!   /
              \男の人呼んでー!/
    


ありがとうございました」

「いやっ、いーーーですね最後のプレゼン!
素晴らしい!まさに規律の中にある個人技を感じましたね。
ってかまだコンビニウォーズは向こうでやってねーじゃねーか。
それではみなさま今日はこの辺で」

提供
ota-broadcast seesaa支局

ブタとネズミの恐怖の白物語

2006年07月15日 | ドラマ街[創作ネタ]

 恐怖の白物語 1 


「すでに各地で30度を越す夏真っ盛り。
  こんな時には身も凍りつく寒いお話を聞いて少しでも涼を取りたいものです。
  世の中には科学では解明できない恐ろしい白けた話が山ほどあります
  そんな白けたお話をお届けする「恐怖の白物語」。
  こんばんはブタです。
  今日もこの方、稲川淳二さんにあこがれているネズミさんをコメンテーターに迎え
  不思議な体験をした方のお話を聞いていきたいと思います
  ネズミさんよろしくおねがいします」
「え、どうも、どうも、よろしくおねがいしますねぇ
  怪談というのは時にして白けやすいものですからねぇ
  私もね、この季節よく営業にまわって冬を感じる事もしばしばあるんですねぇ」
「よろしくお願いします」
「・・・・・よろしくどうぞ」
「では今晩のお話です」

「気配のする浴室」

「これは・・・僕の自宅での話なんですけど・・・・
  いつものように仕事を終えて家に帰ったんですが
  その日は黄砂がちょうど来ていた日で何だかどよーんとしたいやーな帰り道だったんです。
  そんなこともあって何だか気分が悪くて・・・・
  で、早くスッキリしたくて風呂に入ろうと思って。
  風呂場のドアを開けて照明をつけたら何だかいつもより暗いなぁ・・・って感じで・・・
  でもまぁ気のせいかと思って適当にザーーッとシャワーを頭からかぶったんです。
  でうつむいてシャンプーで頭洗ってたら・・・
  なんかおかしいんですよね・・・
  左側に浴槽があるんですけどどうもそっちから視線を感じるんです。

  もともと霊感なんてなかったんで気にしないようにしてたんですけど
  そう思えば思うほど何だか視線を感じるんです
  やべぇなぁ・・・・これってきちゃったのかなぁ・・・って思って、
  目を開けるにも開けにくくて・・・・・。
  でもこのままじゃ風呂から出れないし、
  もう思い切ってシャワーを頭からザーーッて浴びて浴槽をパッと見たんです
  そしたら浴槽の隅に置いてあったビニール人形がこっち向いてたんです

  何だよ、人形かよ・・・ってほっとして。
  で何事もなく風呂から上がったんです。
  しばらくしてインターホンが鳴ったんで、だれかなーと思ったら、
  以前取ってた新聞屋の勧誘だったんですよ。
  で、もう今は取る気がないって言って帰ってもらったんです。
  
  ただ、その後よくよく考えたら風呂場においてあったビニール人形って
  実はそこの新聞屋が以前粗品でくれた
  怪獣ブースカの貯金箱だったんですよね・・・・・」

ギャガーーーーーーン
きゃぁぁぁぁぁぁぁ
※臨場感を出すための効果音を脳内エンドレスよろしく

「ありがとうございました。いやぁ実に寒いお話でした。
  ・・・ネズミさんこういう視線を感じるという話、よく聞きますよね」
「えぇ、えぇ、ありますねー、ありますねー。
  いやぁね、やっぱりそれはねぇ、"新聞の生霊"なんですねー」
「新聞の?ですか」
「えぇ、えぇ、勧誘員ではなく、新聞そのものの霊の仕業ですねー。
  是が非でも新聞を取ってもらいたい。そういう気持ちがビニール人形に乗り移ったんですねぇ
  でもご心配要りませんねぇ、あなたには何の霊も憑いてませんからねぇ
  えぇもう大丈夫ですねぇ。でも一応その人形は除霊しておきましょうねぇ」

「・・・・それでは最後にネズミさんからとっておきの恐ろしい白けるお話を聞いてお別れです」

「これはですね・・・もうかれこれ10年前ですかねぇ・・。
  えぇ、友人らと旅行に行ったんですよねぇ・・・
  で、ある宿に泊まった時にですねぇ、みんなでテレビ見てたんですよ。
  すると丁度上映時話題だったサスペンス映画が始まったんですねぇ。えぇ。
  ワタシ見にいけなかったんでちょっとラッキーだと思いましてね、えぇ。
  ところがですねぇ始まってものの2分もしないうちにでしたかねぇー
  友人がぼそっと言っちゃったんですねぇ・・・・

  「こいつが犯人だったとはなぁ・・・」ってねぇ・・・えぇ・・・」

ギャガーーーーーーン

恐怖の白物語 終

[創作ドラマ] コンビニウォーズ 第3話

2006年06月30日 | ドラマ街[創作ネタ]
コンビニウォーズ
~泣き虫店長の4、5年戦争~


コンビニウォーズ 第3話

前回のお話
第2話

その男は山下シゲル。
脱サラし、コンビニ経営の道を歩むべく新たな航海に出る!
シゲルは金網スーパーバイザーと共に
新天地となる我が店に赴いたのだった!

金網
「えーーーこちらがバックルームです。
 ビンカン、ペットボトルなどのドリンク類は
 こちらからスムーズに補充できるようになってます」

シゲル
「あぁ、イチイチ店内側から入れ替えたりしなくても
 後ろから補充することによって
 冷たいものが自然に前にくるという事ですね」

金網
「えーーーーハイーーー。お気に召されましたか?」

シゲル
「いや、まぁ今時当たり前ですし・・・・」

金網
「そうそう、飲み物を買うとき私はよくコンビニを利用するのですが、
 ドアを開けるとたまに裏で補充中の店員と目が合っちゃうんですよ
 いやぁーあれって何だか恥ずかしいですねっ」

シゲル
「そんなプチ情報要りません・・・・それより・・・・・
 バックルームの天井に・・・穴が開いてますが」

金網
「ありゃ?」


♪テケテケテケテケ・・・・テンテンッテテッテン
※BGM コンビニウォーズテーマ「ヒーロー(ビロビロ)」

この物語はあるコンビニの荒廃に戦いを挑んだ
熱血店長の記録である。
高校ラグビー界においてまったく無名の弱体コンビニが、
荒廃の中から健全な精神を培い、
わずか数年で従業員のレベルアップを成し遂げた軌跡を通じて、
その原動力となった従業員同士の信頼と愛を
あますところなくドラマ化したものである。

♪愛は軌跡を信じる小力よぉぉぉぉ孤独な心閉じ込めてもぉぉぉ
 ひとりきりやーーーないーーでとあんたぁぁ・・・(略)・・・ロー



金網
「あーー、これは最初から開けてあるんですよ。
 何事も換気が大切です」

シゲル
「はぁ!?」

金網
「ともかく契約には今のお店のままお引渡しとなってますので」

シゲル
「いや、だからっていくらなんでも・・・
これじゃあネズミの通り道じゃないですか」

金網
「何で分かったんですか?」

シゲル
「は??」

金網
「いえっ・・・(ぷっしゅる)
 ま、一応事務所に戻って報告しておきます」

シゲル
「それとこのロッカー、鍵が壊れてますよ。ロッカーの意味が無い」

金網
「ありゃ、一応事務所に戻って報告しておきます」

シゲル
「あと冷蔵庫の扉にアチコチ凹みができてますが」

金網
「ありゃ、一応事務所に戻って報告しておきます」

シゲル
「・・・・私の払った契約資金、半額になりませんかね?」

金網
「ありゃ、一応事務所に戻って報告しておきます」

シゲル
「・・・・・・・」

金網
「ありゃ、一応事務所に戻って報告しておきます」

シゲル
「何も言ってませんよ」

金網
「ありゃ」

シゲル
「まったく、さっきまでやる気ばかりで浮かれてましたが
 おかげで冷静に物事を見れるようになったみたいです」

金網
「ありゃ!それは良かったですね!
 オーナーさんは経営の質を高める為に何をしなくてはならないか
 それだけを考えていれば良いんですっ!
 サッカーが上手くてもダメなんですよあなたの場合はっ!」

シゲル
「別にサッカーなんかする気はありません」

金網
「ありゃ」


♪ピンポーーーーンピンポーーーーーン
~わいわいガヤガヤ賑やかに~

シゲル
「?・・・店内がやけに賑やかですね」

金網
「あっ、はいーー。あぁ丁度シフトに入ってる子が来たみたいですね。
 挨拶がてら行ってみますかっ」



-店内-


鏑木
「ちょっと北出さん遅いよ!今日10時からやのに
 もう11時回ってるやんか」

北出
「いやぁ~鏑木君ごめんな。
 ちょっとテレビ見てたら遅れて・・」

鏑木
「エエ加減にしてくださいよテレビって・・・・
 これで何回目なん」

北出
「あんな、そんな事言うけどな、
 俺だってちゃんと10時に入るつもりで用意してたんやで。
 それが野球のせいで"ズバリ言うかもよ"が30分ズレたんや
 それもこれも全部野球のせいやねん。な、そう思わんか?」

シゲル
「・・・・・・・」

金網
「えーーーははっ、北出クン、君の気持ちは分かるけど
 そういう時はビデオに録って来るとかしないといけませんね」

北出
「ああ、金網さん居たんですか・・・。
 いやぁ~今ウチのビデオ壊れてるんですよ」

金網
「ありゃ、それじゃ仕方ないですねっ!」

シゲル
「いや、仕方ないじゃないでしょう!」

鏑木
「もうええわ、北出さん、今から休憩入るからレジよろしく」

北出
「あっ鏑木君ちょっと待って。忘れもんしたから一旦帰るわ」

鏑木
「・・・・・・・」

北出
「ゴメンな!すぐ戻るから!」


♪ピンポーーーーンピンポーーーーーン

金網
「・・・・・ありがとやんしたーーーっ!」

シゲル
「いや、客じゃないでしょ・・・
 それより・・・・なんなんですかこれは・・・・」

鏑木
「・・・・金網さん、ちょっとレジ見ておいてくれます?
 ビンカンの補充してきますんで」

金網
「あーはいー!どうぞいってらっしゃい!
 ・・・・・・・・
 いやーかなり怒ってますねー。そのうち例の音が聞えますよ」

シゲル
「例の音??」


ガスッ

金網
「うほっ。出ましたね。
 あれが冷蔵庫の凹みの原因ですー、はいーー」

シゲル
「・・・・・・・・」


シゲルの航海はまだまだ始まったばかりである。


コンビニウォーズ 第3話 終


※この物語は多分フィクションです

[創作ドラマ] コンビニウォーズ 第2話

2006年05月25日 | ドラマ街[創作ネタ]
コンビニウォーズ
~泣き虫店長の4、5年戦争~


コンビニウォーズ 第2話

前回のお話
第1話

その男は山下シゲル。
脱サラし、コンビニ経営の道を歩むべく新たな航海に出る!
シゲルは金網スーパーバイザーと共に
新天地となる我が店に赴いたのだった!

金網
「さっ、ここがあなたの店ですよっ」

シゲル
「・・・ここが私の店!」

金網
「えーーーーハイーーー。お気に召されましたか?」

シゲル
「はぁ・・・・しかし看板が・・・・割れてますが・・・・」

金網
「ありゃ?」


♪テケテケテケテケ・・・・テンテンッテテッテン
※BGM コンビニウォーズテーマ「ヒーロー(ビロビロ)」

この物語はあるコンビニの荒廃に戦いを挑んだ
熱血店長の記録である。
高校ラグビー界においてまったく無名の弱体コンビニが、
荒廃の中から健全な精神を培い、
わずか数年で従業員のレベルアップを成し遂げた軌跡を通じて、
その原動力となった従業員同士の信頼と愛を
あますところなくドラマ化したものである。

♪愛は軌跡を信じる小力よぉぉぉぉ孤独な心閉じ込めてもぉぉぉ
 ひとりきりやーーーないーーでとあんたぁぁ・・・(略)・・・ロー



金網
「あーー、これは割れるものなんですよ。
 えーーー一応この辺は目を瞑っていただくという事で」

シゲル
「・・・・ええっ!?」

金網
「契約には今のお店のままお引渡しとなってますので」

シゲル
「いや、そうかもしれませんが
 これは気分が悪いですよ。即刻替えて下さい」

金網
「ありゃ・・・(チッ)」

シゲル
「今、何か??」

金網
「いえ・・・」

シゲル
「頼みますよ。私もここからスタートだと気合い入れてますから」

金網
「えーーーーハイーーそうですねっ。
 確かに頑張って売上を上げてもらわないと・・・・
 ここは国道沿いでしかも住宅地。
 その割りに競合するコンビニもスーパーも近くに無いにもかかわらず
 ウチの管轄では下位から2番目の売上ですから」

シゲル
「説明台詞どうも。
 ええ、それだけ将来が見込める店なら
 なおさらここで印象を良くしておかないと・・・」

金網
「そうですねっ・・・(うるせーオーナーさんだ・・・)」

シゲル
「何か?」

金網
「いえっ・・・(ぷっしゅる)」

シゲル
「・・・・・」

金網
「ま、ま、看板の件は事務所に報告しておきますから、
 とにかく中をご覧下さい」

シゲル
「ええ、早速」


♪ピンポーーーーンピンポーーーーーン

金網
「うわっ!ビックリしたっ!!」

シゲル
「・・・(どこの店のチャイムでもイチイチ反応するのかこの人は・・・・)」


店員
「ウッ・・・いらっしゃーーーーい」

シゲル
「・・・・(なんだこの場末のスナックママのような挨拶は・・・)」


店員
「ウッ・・・なんや。金網さんか」

金網
「えーーーっ、どうですかっ!売上はっ!」

店員
「んーーーーー。まぁ今日はええ方ちゃうの」

金網
「えーーー、そうですかっ」


シゲル
「・・・(なんなんだこの店員は!目上の者に対する態度かこれがっ!)」


店員
「で、その人誰?」

金網
「あっ、はいーーー新しいここのオーナーさんですよっ!
 あ、山下さん、彼が夜間を担当している鏑木君です」

シゲル
「あ、はじめして山下です。これからよろしくおねがいします」


鏑木
「ああ、よろしくー。店長、一応僕は金曜と土曜しかシフト入りませんから
 その辺ちゃんと理解しておいてくださいね」

シゲル
「・・・・・・・」

金網
「金曜と土曜の夜っ・・・
一番シフトに穴の開きやすい時間に頼もしいですねっ!!」

シゲル
「はぁ・・・・」

鏑木
「ああ、それと、この店にはそれなりのルールがあるから
 ちゃんとその辺理解してね」

シゲル
「はぁ????」

金網
「ルーールっ!いやぁ頼もしいですねっ!」

シゲル
「金網さん・・・ちょっと・・・・」

金網
「はっ?何か」

シゲル
「チェンジできます?」

金網
「はっ?」


シゲルの航海はまだ始まったばかりだったが
それはまさに後悔の船出となったのだった。


コンビニウォーズ 第2話 終


※この物語はもちろんフィクションです

[創作ドラマ] コンビニウォーズ 第1話

2006年05月09日 | ドラマ街[創作ネタ]
コンビニウォーズ
~泣き虫店長の4、5年戦争~


その男は山下シゲル38歳。
脱サラして自由の身になり、今まさに自分を磨く為
険しい人生の旅に出ようとしていた。
妻に反対されつつも彼は情熱を捨て切れなかったのだ
その旅はコンビニ経営。
サラリーマン時代に営業肌で名をはせたその経験を
このコンビニエンスストアという新たな戦場で試すため
彼は関西のとある地に赴いたのだった。

シゲル
「・・・・・・・・ここが・・・・私の店!!」


♪テケテケテケテケ・・・・テンテンッテテッテン
※BGM コンビニウォーズテーマ「ヒーロー(ビロビロ)」

この物語はあるコンビニの荒廃に戦いを挑んだ
熱血店長の記録である。
高校ラグビー界においてまったく無名の弱体コンビニが、
荒廃の中から健全な精神を培い、
わずか数年で従業員のレベルアップを成し遂げた軌跡を通じて、
その原動力となった従業員同士の信頼と愛を
あますところなくドラマ化したものである。

♪愛は軌跡を信じる小力よぉぉぉぉ孤独な心閉じ込めてもぉぉぉ
 ひとりきりやーーーないーーでとあんたぁぁ・・・(略)・・・ロー




店員A
「いらっしゃいませ!!!」

店員B
「ありがとうございました!またのご来店をお待ちしております!!」


店員の爽やかかつ元気な接客が響き渡る店内。
シゲルはこれから自分の下で働いてくれるであろう彼らに対し
好感を得ると共に新たな旅路への期待感を持てた気がした。
彼らとならきっと良い店ができる。
DHCよろしく、地域売上ナンバーワンも夢ではないと

金網
「えーーーー、いかがですかっ?」


この地域を担当している金網スーパーバイザー(SV)がシゲルに問いかけた。

シゲル
「素晴らしいです。何だかやる気が出てきましたよ」

金網
「えーーー、それはよかったですねっ!」

シゲル
「ええ、彼らとなら良い店ができそうです」

金網
「えーー、そうでしょうねっ!
じゃ、早速山下さんのお店に向かいましょう」

シゲル
「・・・・え?・・・ここじゃないんですか?」

金網
「はっ?・・・
えーーー、ここはこの地域の模範店ですがっ。何かっ?」

シゲル
「も・・・模範店?・・・ですか?」


シゲルはわずか数行でのこの展開に
次回への一抹の不安を感じずにはいられなかった。

コンビニウォーズ 第1話 終


※この物語はもちろんフィクションです

フロッグピッグーズの漫才「B’z完全版」

2006年03月02日 | ドラマ街[創作ネタ]
「今日は以前フェイバリでお送りした
  ブタくんとカエルくんのブラマヨ風漫才のリメイクです。はりきってどうぞー!」

ちゃかちゃんりんちゃんりん デンデン!

「どうもフロッグピッグーズです」
「僕がボケ担当のブタです
   で、こいつがツッコミのイボガエルです」
「ちょーまて、いきなりイボってなんや!イボなんかあらへんわ」
「ちょこちょこ出来てるやないか。大体アマガエルやからって調子にノンなよ」
「なんでアマガエルやからって調子にのらなあかんねん。
   てかイボとかこんなトコで嘘を言うな。みんな信用するやんけ」
「心配すんな、悪化したら俺のよう知ってる皮膚科の獣医紹介したるから」
「いらんいらん。腹立つわ~」
「つーーことで、自分音楽なに聴いてる?」
「いきなりやな。・・・・音楽?まぁ色々聴いてるけどな」
「・・・色々て・・話広がらんヤツやな」
「そんないやらしい言い方すんなや」
「色々聴いてる中でも特に何聴いてるねんな」
「まぁそうやなぁ~僕は流行りものは何でも聴いてるよ」
「ふーん・・・個性ないなぁお前」
「あのね、おたくさっきから喧嘩売ってんの?
  別に流行りもんばっか聴いててもええやないけ!これも個性や!」
「何真っ赤になって「これも個性や!」や。突然変異か?」
「何も変わってない!お前が怒らすからや」
「ってかお前に相談しようかどうしようか迷ったけど・・・やっぱやめとくわ」
「はぁ?ちょっとまてよ。
  そんな事言われたらこっちも聞き捨てならんな」
「でもなぁ・・・個性ない奴に相談してもな」
「イチイチ腹立つこと言うなぁ!えぇから言ってみーや!」
「しゃーないなぁ・・・。いやな、実は今MDのマイベスト作ってんねん」
「おお、ベストか。でも最近は何や言うたらベストCD出てるやん。
  それ買えばええんちゃうんか?イチイチマメなやつやな」
「はぁ~・・・・もうその時点で間違ってるねん。
  オマエな、ベストって言うのは人それぞれ違うもんやろが」
「ああ、まぁそうやな。そら俺も悪かった確かにそうですわ。
  で、何のベスト作ってんのよ」
「いや、B’zのベストなんや」
「B’zやったら俺もよう聴くやんけ。オマエも知ってるやろ。
  何でもっと早く相談してくれへんねん」
「はぁ?オマエB'zにどれだけ俺が気合入れてるか分かってんのか?
  正直言うけどオマエが言うてるB’zとはかなり次元が違うねんぞ」
「えらい気合い入ってるなぁ・・・例えばどんな感じよ」
「オマエが女に振られて泣いてる時は俺も同じように泣き」
「?」
「オマエが上司に怒られて凹んでる時は俺も同じように凹んでる」
「・・・・・」
「で、MDの件やねんけどな」
「やっぱりなんもないんかい!」
「まぁ聞けよ。B'zのマイベスト作ろうと思って編集してるんやけど、
  ベストの1曲目に何しようか悩んでてなぁ」
「ああ・・・1曲目やったら何でもいけるんちゃうん」
「せやから何でもいけるからこそ悩んでるんやんけ」
「ああなるほどな、それは分かる。
  そうやなぁ・・・じゃあ疾走感あるロック調のシングル曲でいっちゃえば?」
「例えば何よ?」
「ああ・・・"ultra soul"とかさ、行けばええやん」
「いや、でもそれってちょっとベタちゃうかなぁと思うねん」
「ベタってなんやねん。ベスト盤言うたらベタの極致みたいなもんやろ
   変に拘るから迷うんやがな」
「おお、上手い事言うなぁ確かにそうや。
  んじゃベタの極致として他に何ある?」
「そうやな・・・例えばシチュエーションを考えろや。
  彼女とドライブする時なんか1発目に"LOVE PHANTOM"なんかエエ感じやろ」
「ああ・・でもなぁ・・・あの前奏が長いのがなぁ・・・ダレるやん?」
「ほんならいきなり歌いだす"熱き鼓動の果てに"にすりゃええやん。」
「そんないきなり歌い出したら負荷しすぎてエンジン傷めるやないか」
「車のエンジンなんか考える必要ないやろ」
「いや、気持ちやんけ、相手の気持ちを考えた選曲も必要やろ」
「はぁ?・・・んじゃまぁ女の子に人気のあった
  "恋心 (KOI-GOKORO)"にでもしとけばええんちゃうの」
「あんな、毎回毎回1発目にそれ聴いてたら歌詞が頭に浮かんで
  (お前エエ加減松本に相談せんかい!)っていっつも腹立ってまうやんけ!」
「知らんがなそんなん。松本に冷やかされるのが心配なんやろ。
  ほんならこの際"Liar ! Lair !"にでもしといたら?」
「はぁ?彼女とドライブでいきなり信じられへんて
  お前一体何考えてんねん」
「何もそんな意味で言うてへんやんけ。ほんなら"ねがい"辺りいっときいな」
「そんなもんにしたらドライブする時いっつも
  二人して拝み倒して泣かなあかんようになるやんけ!」
「歌詞に振り回され過ぎや!・・・・もうええ、
  とにかくそんな感じでロック調やったら1発目でもエエ感じやろ?」
「まぁな・・・ロック調かぁ・・・でもなぁ・・・・
  昔のデジタルサウンド時代も捨てがたいねんなぁ」
「ああ打ち込みの時代なぁ・・・
  ん、じゃあ"BAD COMMUNICATION"でもいっときゃええんちゃうん」
「バッコミかぁ・・・でもなぁ・・・
  出だしの女のセリフが気に入らんねんなぁ」
「・・・ほんなら曲始まる途中から録音のスイッチ入れたらええやん!」
「途中からって・・編集ってそんなに楽なもんちゃうねんぞ!」
「せやからスピーカーでよう聴いてセリフ終わりそうなトコで止めろや!」
「そんな適当な事したら下手したらあのネーチャンの
  「I LOVE YOU」のYOUって部分だけ残ってまうかもしれへんやんけ!
  1曲目やぞ?いきなり「YOU!」って言われたら彼女ビックリするやんけ!」
「しらんがなそんなもん!!(怒)ほんなら他の曲にしたらええがな!」
「はぁ???・・・お前がバッコミって言うたから悩んでんのとちゃうんかい!」
「せやからロック調にしとけばええやんけ!」
「つ・い・さ・っ・きデジタル調も捨てられへんって言うたやろうが!」
「わかったわかった!ほんならデジタル調とロック調の2枚ベスト作ればええがな!」
「ほんならまたデジタル調のMDの1曲目で悩むやんけ!!」
「はいはい、ならバッコミやめて売上1位の"愛のままにわがままに
  僕は君だけを傷つけない"にしといたらええんとちゃいますか!」
「そんな長いタイトルの曲入れたらMDのラベルに書ききれんやんけ!!」
「ほんなら短くてしかも最新シングルの"衝動"にでもしとけばええがな!(怒)」
「・・・はぁ。。。・・・お前ってやつは・・・・
  デビューシングルの"だからその手を離して"を無視するつもりか!」
「どうせえっちゅーねん!」
「もうええ、お前には頼まん」
「どうすんねん」
「いつも行ってる皮膚科の獣医に相談するわ」
「もうええわ」

「どうもありがとうございました」

ちゃかちゃんりんちゃんりん デンデン!

まさプヨのアゲインスト 第2話「自信作」

2005年06月16日 | ドラマ街[創作ネタ]
この物語は世間の冷たい風にさらされながらも
懸命に今日も彷徨う
まさプヨこと、まさのぶが繰り広げる意味ねードラマである。

第2話 「自信作」

まさのぶはワンルームマンションに住んでいる。
こじんまりとしたその部屋の中央には
年間を通してコタツが居座り、
その下からは、いつ干したかもわからない
敷布団が顔をのぞかせている。
彼はバイトをしながら音楽家を夢見る
エキセントリック少年だった。
今日もこたつの上に置かれたキーボードに向かい作曲活動だ。

まさぷよ
「んーなかなかいいんちゃいますのん」

どうやら久々の「自信作」のようだ。
彼は早速その曲をテープに落とすと、
枕もとに常備してあるラジカセに放り込み
いつものようにボリュームを最大限に上げ、
その音を部屋中に響かせた。

まさぷよ
「ほうほう、ん、うん、こりゃええわ」

少しにやけながら"これは売り込める・・!!"
そう確信したまさのぶの顔には
ハエが止まっていた。

手で払いのけるとまさのぶは殺虫剤をおもむろに天井めがけ吹きつけ
勝ち誇った顔を浮かべつつつぶやいた。

まさぷよ
「人間様をなめんなよ」

そう言うと再びテープの再生を繰り返すまさのぶだった。


「ドン」

それは午前2時の衝撃音だった。
まさのぶは、うとうとしていた眠気もすっ飛び
音のした壁を見やった。が、何の異常もなかった。
"なんや夢か・・・"
そう思うと再び「自信作」を子守唄に寝床につこうとした。


「ドン、ドン」

その瞬間まさのぶは気付いた。
"隣の野郎の仕業か・・・・!"
隣の部屋には最近引っ越してきた学生らしき若い男。
以前まさのぶはこの男が夜通し仲間と騒いだことに腹を立て
壁を思い切り蹴り、隣のドアに
「うるさいんじゃボケ」
と張り紙をした事があった。

まさぷよ
「ふふん、ええ度胸してるな」

そうつぶやくと同時に立ち上がったまさのぶは
以前にも増して足を大きくスイングさせた。

「ズドン」

まさのぶの部屋の壁には大きなへこみができた。
それは石膏ボードにヒビが入ったと分かるほどの衝撃だった。
その後隣人からの音は鳴りを潜めた。

まさぷよ
「ふん、俺様をなめるなよ」

そう言うとまさのぶは再び寝床についた。
無論、「自信作」は彼にとって心地よく部屋に響いていた。

眠りにつくとやがて朝日が部屋を射していた。

ピンポーン

朝日に気付くまもなく、
インターホンのチャイムが彼を目覚めさせた。
居留守を使おうを思ったが、その音は2度3度鳴り止まない。

まさぷよ
「誰やねん朝から・・・」

頭を掻きながらのそのそと玄関に向かった。
ドアノブに手をかけつつもまずは確認とばかりに
ドアスコープから外を覗いて見た
するとそこには明らかに警官の姿があるではないか。
まさのぶはギョッとした。
と、同時に彼の脳裏に昨晩の出来事が駆け巡る。

まさぷよ
「なんや・・・隣の奴警察に・・・」

彼はその一瞬様々な反論を考えた。
が、朝早くいきなりの警官登場にその思考回路は鈍っていた。
そして"民事不介入"という言葉がよぎった後、
何かホッとした気持ちを感じた。
そして考えていても仕方ないと一気にドアを開ける。

警官
「ああ朝からすみませんね。そこの派出所の者ですが」
まさぷよ
「はぁ・・・」

見ると警官の後ろには管理人の姿が。
"ははん・・・管理人に言いつけたんかあの野郎"
そうまさのぶは直感した。

警官
「ちょっと調べで回ってるんですが」
まさぷよ
「はぁ・・・」
警官
「この辺でどうも変な音が毎晩聞こえてくるらしいですね?」
まさぷよ
「は・・・?」
管理人
「最近不審な音が聞こえると
多数の住人さんから苦情がありましてねぇ、
おたくも聞いたことあるかいなと思いましてね」

警官
「なんかねぇ気持ちの悪い不協和音というか
黒板を爪で引っ掻いたような音らしいんやけどね」

まさぷよ
「毎晩?多数?不協和音???」

まさのぶは混乱した。

"壁を蹴った事とちゃうんか?不協和音てなんや??
そんな音は特に聞いた覚えも無い。
隣の奴がわざとありもしない話しをしたのか・・。
いやまてよ、他の住人からも言われているんか
どういうことや??"

まさのぶが理解しかねる顔で考えているその時
管理人がぼそっとつぶやいた。

管理人
「・・・・部屋で何かしてます?」

まさのぶは意外な言葉に驚いた。

まさぷよ
「うちで?」
管理人
「ええ、・・・あの音はなんです?」
まさぷよ
「音?」

皆が部屋の中に聞き耳を立てる。
するとそこからは昨晩からかけっ放しの
あの、まさのぶの
「自信作」
が聞こえてきた。

警官は軽く頷いた。

警官
「ん、・・・これやな」
まさぷよ
「ぷよぷよぷよ・・・・」

まさのぶの「自信作」は"自身suck"だったらしい。
曲はまだ鳴り止まない。


第2話 「自信作」   終

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ヒーロービロビロ 第1話「募金」

2005年04月21日 | ドラマ街[創作ネタ]
この物語はちょっとおかしな"ヒーロー"
北出と田上の凸凹コンビが繰り広げる
ピントの外れた不思議な会話を
余すところ無くドラマ化したものである。


北出
「やあ、みんな元気かい?おいら北出ってんだ。
年齢不詳、職業ニート、趣味はUFOキャッチャーさ」

田上
「ヴォ・・・誰に自己紹介しとんねん」
北出
「えっ?いやぁ・・まぁそういうときもあるやんけ」
田上
「ヴォ・・・・」
北出
「こいつは俺の相棒。無二の親友、田上さ」
田上
「(手を差し出し)金くれ
北出
「お前な、それだけはやめろや、ほら今週の分やるから」
田上
「何くれるねん?」
北出
「今日な、自販機のつり銭の所いじってたら100円あったんや」
田上
「ヴォ・・・100円で何できるねん」
北出
「あんな、田上、100円ごときと思ったら罰あたるで、
この100円で24時間テレビ持っていったらな、
ティッシュと貯金箱くれんねんで」

田上
「ヴォ・・・時期外れやな」
北出
「アホやな、たとえ話や」
田上
「お前よりマシや」
北出
「え?俺の方がアホやって?
やかましいわほんまにこのガッキャ・・・」

田上
「で、貯金箱貰ってどうすんねん」
北出
「わからんやっちゃなぁ・・・貯金箱あったらな、
来年もお金ためて24時間テレビに持っていけるやろ?
そうしたらな、世界で困ってる人が助かる訳や」

田上
「ヴォ・・・俺も困ってるからなんかくれるんか?」
北出
「ああ、もらえるんちゃうか」
田上
「ヴォッ・・・それええな(ふくみわらい)」
北出
「な、わかったか?この100円は偉大やねんで」
田上
「ああ、バカにできんな」
北出
「よし、俺もちょっと募金するから行くわ」
田上
「ヴォ・・・どこいくねん」
北出
「どこって募金やねんから金必要やんけ
あんたに100円あげたから銀行行かんと」

田上
「ヴォ・・・いくら持ってんねん」
北出
「あと2円しかないから銀行いくんやんけ」
田上
「2円・・・」
北出
「昨日コインゲームで負けてん腹立つわ~」
田上
「金も無いのにコインゲームか」
北出
「な、俺ってヘビーやろ!?
田上
「ヴォ・・・体重がな・・・」
北出
「何か言うたか?」
田上
「ヴォ・・・いや・・・」
北出
「ほな銀行いくで」
田上
「ヴォ・・・ついていったろう」

某銀行ATM前


北出
「・・・あれっ?」
田上
「なんや?」
北出
「おかしいな、まだ残高あると思っとったのに」
田上
「・・・無いんか?」
北出
「みてみ、ほら、50円しかないわ」
田上
「50・・・ヴォ・・・・」
北出
「もうすぐ決算やから利息つくしなぁ・・・
このままにしておきたいな」

田上
「?・・・50円で利息つくんか?」
北出
「あたりまえやんけ。何のために通帳解約せんとこのまま
残高残してるとおもってんねん。もったいないやんけ」

田上
「ヴォ・・・・」
北出
「10円だけ出そ」
田上
「ヴォ・・・・」
北出
「なんやその目は・・・10円もあなどれんねんぞ」
田上
「ヴォ・・・10円じゃ馬券も買えんな」
北出
「え、お前まだ馬やってんのか?
あんな、ギャンブルは辞めた方がええで」

田上
「・・・お前に言われたくないな」
北出
「えっ?俺の人生ギャンブルってか?
じゃかましいわ、ほんまにこのガッキャ・・・」

田上
「ヴォッヴォッヴォッ・・・・・・
ヴォッヴォッヴォッ・・ゴホッ・・腹痛い」



凸凹二人組みの珍道中
明日はどっちだ??

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まさプヨのアゲインスト 第1話「香りを楽しむ者たち」

2005年04月19日 | ドラマ街[創作ネタ]
この物語は世間の冷たい風にさらされながらも
懸命に今日も彷徨う
まさプヨこと、まさのぶが繰り広げる意味ねードラマである。


第1話「香りを楽しむ者たち」

それはよく晴れた昼下がり。
まさのぶは例のごとくヨレヨレのアロハシャツ、
ピチピチのジーンズといういでたちで
眼鏡を光らせつつやや怪訝な顔をしながら歩いていた。
彼は日本橋に新作のビデオを品定めに行く途中、
一軒のおしゃれなカフェを見つける。

まさぷよ
「ん、ちょっと喉乾いたし、ティーでもしばこか・・」

♪カランコロンカラン

店内はカップルで賑わっていた。
アロハのまさのぶには似合わない雰囲気。
カップルの視線は一斉にまさぷよに注がれる。

店員
「いらっしゃいませ・・・お客様お一人ですか?」

まさぷよ
「え?あきませんのん?」

店員
「え?あ、いえ・・プッ・・・・ではこちらの席へどうぞ」

まさのぶはおもむろにメニューを取ると口を尖らせ
食い入るように見つめた。

まさぷよ
「さて・・・何しようかなぁ~ぷよぷよ」

店員
「お決まりでしょうか?」

少し離れた席から漂ってくるタバコの煙。
まさのぶはこの臭いが嫌いだ。
タバコを吸う男を見やり、”まったくしょうがないな”
という顔を浮かべながら自分の鼻をつまんだ。
そして注文を待つ店員に言った。

まさぷよ
「んーと・・・わたしゃアールグレイ」

隣の席の女性は飲んでいたカプチーノを吹きだした。

店員
「ぷぷっ・・・かしこまりました。アールグレイですね」

まさぷよ
「んー、ちょっとまって。このアールグレイって何?」

隣の席の女性は眉間にしわを寄せ、震えが止まらない。

店員
「は?プッ・・・ぷぷぷぷ・・・・」

まさぷよ
「せやから、アールグレイってなんですのんっ!?」

店員
「ええ、それは・・ぷ・・つまりですね・・ぷぷ・・・」

まさぷよ
「なんですのん?何かおかしい?
なんか文句あるんやったら言えばええがな・・ブツブツ」


隣の席の女性はもう限界だったため、
すでにヘッドフォンを装着していた。

店員
「失礼しました・・ぷ・・で、ではアールグレイ・ぷ・・・・」

まさぷよ
「もうええですわー!!
こんな店もう二度と来ませんわプヨーーー!!」


カランコロンカラン!!


まさぷよへの風当たりは今日も厳しい・・・・

第一話 「香りを楽しむ者たち」 終わり

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