大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

緋レンジャク・サクラ 6羽 2021.3.22

2021年03月22日 | Weblog
 最高気温はそれほどでもないが、最低気温もほどほど。私にはちょうどいい。

 先日レンジャク観察の時、昔からの知り合いである大西さんと出会った。
 彼は 「日本の野鳥650 平凡社」 の解説も書いている方で、この図鑑をお持ちの方はおなじみだろう。
 立ち話のなかで、昨年末に交雑種アカハジロ×ホシハジロ♀を内堀で観察したという。

 私の頭では記憶になく、帰宅後記録を開いたが載っていない。彼に写真とともに観察結果を送ってもらって記録に追加した。(初認2020.12.24 終認2021.3.2 内堀)
 それにしても下尾筒の白など目に付きそうなのに、まったく見逃していたとは情けない。相変わらずいい加減な酔っぱらいバーダーである。

 春の渡りが近付いてきた。例年のようにそろそろ来そうな鳥の過去3年の初認記録。
・オオルリ 2018年は4/2 2019年は4/4 2020年は4/4
・キビタキ 2018年は4/3 2019年は4/7 2020年は4/15
・センダイムシクイ 2018年は4/2 2019年は3/30 2020年は4/2
 待ち遠しい春の渡り、やはりセンダイムシクイが一番か。 

● カモはますます減少。
・ヒドリガモ 18羽 東外堀10・内堀2・北外堀6。北外堀に落鳥1羽。
・オオバン 41羽 東外堀3・南外堀4・西外堀13・内堀12・北外堀9。いつも見られる第二寝屋川で1羽も見られなかった。
・キンクロハジロ 94羽 南外堀25・東外堀4・北外堀61
・ハクセキレイ 7羽 各所
・カワウ 11羽
・マガモ 6羽 南外堀、内堀、北外堀
・コガモ 16羽 南外堀6・内堀9・北外堀1
・カルガモ 9羽 南外堀3・内堀2・北外堀4
・ヒドリガモ 21羽 東外堀10・内堀2・北外堀9
・カイツブリ 3羽 西外堀
・オカヨシガモ 4羽 内堀、第二寝屋川
・ゴイサギ 4羽 北外堀
・コサギ 2羽 第二寝屋川
・ハシビロガモ 16羽 北外堀
・キセキレイ 1羽 内堀
・セグロカモメ 2羽 第二寝屋川

● アトリやマヒワなど冬鳥もまだ残っいる。
・シロハラ 11羽 各所
・ツグミ 10羽 各所
・シジュウカラ 8羽 各所
・アトリ 11羽 みどりのリズム、市民の森。
・モズ ♀1羽 市民の森
・アオジ 2羽 音楽堂西側上
・エナガ 3羽 ピースおおさかほか
・マヒワ 38羽 南外堀ほか
・ヒレンジャク 6羽 南外堀沿い。サクラにもとまったがとカメラマンの話し。常時見られるのでなく居なくなるとしばらく出てこないと。
・ツバメ 15羽 南外堀、上空飛翔ほか
・トラツグミ 2羽 豊国神社裏、一番やぐら。豊国神社裏の工事通行止めは終わっていたので久しぶりに歩く。
・ウグイス 1羽 一番やぐら
・ハイタカ 1羽 上空飛翔
・アカハラ 1羽 青屋門
・キクイタダキ 2羽 沖縄復帰の森。
・チョウゲンボウ 2羽 第二寝屋川上空飛翔。

●今日の観察種
 シロハラ、ツグミ、シジュウカラ、メジロ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ、オオバン、ハクセキレイ、アトリ、モズ、アオジ、エナガ、マヒワ、ヒレンジャク、カワウ、ツバメ、カイツブリ、トラツグミ、ウグイス、ハイタカ、アカハラ、キクイタダキ、チョウゲンボウ。

■■メジロガモ(①~③2000.12.31 ④2001.1.1 北外堀)
 大阪城公園という限られた場所をテーマとして記録していることに喜びを感じる。今日のメジロガモとの出合いである。
 いつものように伏見やぐら跡から京橋口方向の北外堀に休むカモの群れをカウントしていると「違うな」と感じさせる1羽を見つける。双眼鏡に目を押し付けて動きを追ってみるが遠くてはっきりしない。
 しかしホシハジロやキンクロハジロではない。下尾筒の白から、頭の隅にメジロガモも浮かぶが遠くて断言できない。ただ「違うな」だけがはっきり感じられるだけ。
 横にいたO氏に「ちょっと違う奴がいる。帰る時に横を通るのでその時に確認する」と話して別れる。カモならあわてることはない。あの様子なら30分や1時間くらいで飛び立つことはないと経験が判断する。
 天守閣東配水池を観察して車に戻り準備をしていると、さきのO氏から携帯電話で「分からないけど、確かに違うのがいます」と連絡が入った。
 元自衛隊のあった側から見ると、双眼鏡で十分確認できる距離である。目や下尾筒の白が目立ちメジロガモと確認できるが、図鑑や昨年南外堀で見た成鳥のように全身赤茶色でなく、脇に白っぽい部分もあり一見悩んだ。若いのか交雑なのかの判断がつかない。
 昨年の成鳥のあの輝く海老茶色が乏しいので迷う。日本野鳥の会大阪支部の識別委員でもあるK氏に電話して相談してみると、鶴見緑地に出ているメジロガモの若い個体が同様の特徴があるとのこと。
 断言できないが、珍しいカモが大阪市内にやってきて特徴が似ているとすれば同一個体と判断することもできるだろう。アカハシハジロの例もあり、鶴見緑地と大阪城公園の距離なら、かなり自由に行き来しているのではないか。
 とりあえず撮影してから情報公開することにして、数本の撮影を済ませ昼食も済ませた後、二人で手分けして数十人に電話連絡した。やがて小雨が降り出し、木陰で雨宿りして待ったが誰もくる気配もなく帰宅する。地味なカモは人気がない。
 一人になると、メジロガモが再びやって来るという想像もできない事に遭遇したことに、胸の芯が小さくうずき、大阪城公園という限られた場所をテーマとして記録している事に深い喜びを感じた。
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