マクドナルドを 「マクド」 と呼ぶ大阪人をダサいとバカにする東京人も、スターバックスは 「スタバ」 と呼ぶそうだ。 大阪城公園にも 「スタバ」 がある。大阪城ホールの前だ。入った事はないが、あのロゴはよく知っている。「スタバ」 のロゴは鳥に関係がある。
ロゴの女性はセイレーンと言う。ロゴでは人魚になっている。元のギリシャ神話では、鳥の姿で胸から上が美しい女性の半人半鳥だった。
魅力的な声で歌い、その声を聞くと船乗りは引きずり込まれて殺されるという恐ろしい女性。現代でも女性のささやきに人生を失敗した男がいるが、それを示唆しているのかも。セイレーンは後にサイレンの語源となった。
先日面白そうな本を見付けた。「世界鳥類神話 篠田知和基著 八坂書房」 帯には太古の昔、神は鳥だった。とある。 まだ読み始めたばかりだが、上記のセイレーンの話しも出てくるかも。これで雨降りの楽しみが一つ増えた。
先日から北外堀沿いでハチジョウツグミが出ている。大阪城公園では20羽目の個体だ。見せてもらう写真ではなかなか立派なハチジョウツグミ。
今日の目的は①ハチジョウツグミ、②ミコアイサ、③その他交雑種のカモ。もちろんカモのカウントや全体の観察は当然。
ハチジョウツグミの場所はいつものコースで最後になる。そこで今朝は逆に1番目にコース変更して向かった。北外堀沿いの 「思い出の森」 である。
その場所に着いたが、予想に反して誰もいない。しばらく待ったがハチジョウツグミは出ない。不安になって鳥友に電話して聞く、場所は間違いない。昨日も出たと。
待ちながら北外堀のカモのカウント。ミコアイサは見当たらず。他の観察もあるので数十分でハチジョウツグミは諦めて他の観察へ回る。
東外堀へ向かうとすぐにミコアイサ発見。また戻ってきているようだ。ボートに追われ東外堀から北外堀へ、そして再び東外堀へ戻る。このミコアイサ、大阪城公園が相当気に入っているようでうれしい。
空をカモの群れが次々と飛び回る。普通こんな時間に群れが飛び回ることは多くない、理由は分かっている。北外堀にボートが2、石垣に数人の人、南外堀までボートが走る。カモたちがパニックになって飛び上がる。
カモが消えて広い水面は、掃除機で吸いとったみたいにさざなみが揺れるだけ。やはり悲しい。カモたちにとって大阪城公園の堀は休める場所ではないのか。
一通りの観察を終えて最後にもう一度思い出の森へ。ハチジョウツグミは見当たらない。周りを見回しているとツグミ風の鳥が園内道路向いの桃園の木にとまる。
99.99パーセント、シロハラかツグミ。双眼鏡を向けると。。。何と!胸が赤い!ハチジョウツグミだ!急いで道を渡り向いへ。
とまったのはどの木だったかと探していると、近くから声が 「下に降りています」 それから20メートルほどの距離で観察、撮影し放題。
正面も横も背面もあらゆる角度を撮影。よかったー。今まで大阪城公園で撮影のハチジョウツグミでは一番赤褐色が映える個体かも。
写真でよく見ると、大雨覆いの先端は擦り切れているがわずかにバフ斑が残っている。第1回冬羽の個体だろう。
想像するに、昨年の4月頃にロシアの東シベリアで兄妹とともに卵から孵り、しばらく親に育ててもらったが、冬が近づき中国の方へ越冬のために多くの仲間と旅立った。
親は
「おまえは、おっちょこちょいやから仲間とはぐれないよう気を付けや」
「まっすぐ南へ行くんやで。間違っても海を渡ってはあかんよ」
注意されていたのに、仲間とはぐれ日本海を渡って日本へ。福井県辺りに到着し、訳も分からず飛んでいて、気が付けば大阪城公園。
「あーあ お母ちゃんの言うことを聞かなかったらこんな所に来てしまった」
「毎日カメラ向けられスター気分や。でも、またお母ちゃんに怒られる気がする」
西外堀のメジロガモ×ホシハジロ。内堀の吉岡君も観察出来た。ただし赤星君は見つけられなかったが、なかなかいい出合いの半日だった。
・オカヨシガモ 6羽 わずかこれだけ。春が近い。吉岡君は今朝も。日本のカモ識別図鑑によると、♂頭部の個体差として頭の赤褐色の個体もあるらしい。今回の吉岡君については、頭部の赤褐色ほかに、嘴の額の白斑。三列風切りの長さ。なども合わせて確認しないといけない。
・ヒドリガモ 35羽 北外堀、東外堀、南外堀、西外堀、内堀
・マガモ 9羽 北外堀、南外堀、西外堀、内堀
・カルガモ 6羽 北外堀、第二寝屋川、東外堀
・ハシビロガモ 77羽 北外堀、内堀
・コガモ 1羽 南外堀
・ホシハジロ 77羽 すべての堀
・キンクロハジロ 210羽 北外堀108、東外堀8.南外堀28、西外堀46、内堀20
・オオバン 27羽 すべての堀
・ツグミ 5羽 北外堀、東外堀、西の丸庭園入口
・シロハラ 11羽 各所
・ハクセキレイ 6羽 各所
・ミコアイサ 1羽 東外堀
・シジュウカラ 5羽
・ウグイス 1羽 市民の森
・メジロ 6羽
・セグロカモメ 2羽 第二寝屋川
・モズ 1 飛騨の森
・コゲラ 2 飛騨の森
・エナガ 4羽 梅林
■■ハチジョウツグミ(1997.3.22 梅林)(1997.4.12 梅林)
昨秋に初認された亜種ハチジョウツグミ。亜種ツグミとの中間的な個体が多いと聞くが、この個体は胸の赤味が美しく、眉斑の色、背面の色などから若い亜種ハチジョウツグミでなないだろうか。
記録では大阪城公園への飛来はこれで4回目である。これからするとサンコウチョウやノゴマなどよりずっと少なく珍鳥である。
しかし幸いなことに人気はそれらより低く、カメラマンが集まって取り囲むことはなかった。春の渡りを前に夏鳥に気持ちがいっているのだろう。
越冬場所が梅林であるため、梅花の時期には花見の賑わいに耐えきれずに飛去してしまうだろうと予想していた。
ところが意外なことに、花見の人出が多くなるまでの早朝は梅林内で採餌し、人が多くなってくると南側の林内に避難して過ごしていた。なかなか頭のいい奴である。
結局4月13日まで滞在した。春が近付くと昨秋より胸の赤味がより鮮やかになったように見えるのは気のせいだろうか。
ここで過ごした数か月の行動圏は驚くほど狭く、毎回探すことなくほぼ確実に決まった場所で観察することができた。
これからすると、越冬中の他の亜種ツグミたちも同じように狭い行動圏で過ごしているのだろうか。
ロゴの女性はセイレーンと言う。ロゴでは人魚になっている。元のギリシャ神話では、鳥の姿で胸から上が美しい女性の半人半鳥だった。
魅力的な声で歌い、その声を聞くと船乗りは引きずり込まれて殺されるという恐ろしい女性。現代でも女性のささやきに人生を失敗した男がいるが、それを示唆しているのかも。セイレーンは後にサイレンの語源となった。
先日面白そうな本を見付けた。「世界鳥類神話 篠田知和基著 八坂書房」 帯には太古の昔、神は鳥だった。とある。 まだ読み始めたばかりだが、上記のセイレーンの話しも出てくるかも。これで雨降りの楽しみが一つ増えた。
先日から北外堀沿いでハチジョウツグミが出ている。大阪城公園では20羽目の個体だ。見せてもらう写真ではなかなか立派なハチジョウツグミ。
今日の目的は①ハチジョウツグミ、②ミコアイサ、③その他交雑種のカモ。もちろんカモのカウントや全体の観察は当然。
ハチジョウツグミの場所はいつものコースで最後になる。そこで今朝は逆に1番目にコース変更して向かった。北外堀沿いの 「思い出の森」 である。
その場所に着いたが、予想に反して誰もいない。しばらく待ったがハチジョウツグミは出ない。不安になって鳥友に電話して聞く、場所は間違いない。昨日も出たと。
待ちながら北外堀のカモのカウント。ミコアイサは見当たらず。他の観察もあるので数十分でハチジョウツグミは諦めて他の観察へ回る。
東外堀へ向かうとすぐにミコアイサ発見。また戻ってきているようだ。ボートに追われ東外堀から北外堀へ、そして再び東外堀へ戻る。このミコアイサ、大阪城公園が相当気に入っているようでうれしい。
空をカモの群れが次々と飛び回る。普通こんな時間に群れが飛び回ることは多くない、理由は分かっている。北外堀にボートが2、石垣に数人の人、南外堀までボートが走る。カモたちがパニックになって飛び上がる。
カモが消えて広い水面は、掃除機で吸いとったみたいにさざなみが揺れるだけ。やはり悲しい。カモたちにとって大阪城公園の堀は休める場所ではないのか。
一通りの観察を終えて最後にもう一度思い出の森へ。ハチジョウツグミは見当たらない。周りを見回しているとツグミ風の鳥が園内道路向いの桃園の木にとまる。
99.99パーセント、シロハラかツグミ。双眼鏡を向けると。。。何と!胸が赤い!ハチジョウツグミだ!急いで道を渡り向いへ。
とまったのはどの木だったかと探していると、近くから声が 「下に降りています」 それから20メートルほどの距離で観察、撮影し放題。
正面も横も背面もあらゆる角度を撮影。よかったー。今まで大阪城公園で撮影のハチジョウツグミでは一番赤褐色が映える個体かも。
写真でよく見ると、大雨覆いの先端は擦り切れているがわずかにバフ斑が残っている。第1回冬羽の個体だろう。
想像するに、昨年の4月頃にロシアの東シベリアで兄妹とともに卵から孵り、しばらく親に育ててもらったが、冬が近づき中国の方へ越冬のために多くの仲間と旅立った。
親は
「おまえは、おっちょこちょいやから仲間とはぐれないよう気を付けや」
「まっすぐ南へ行くんやで。間違っても海を渡ってはあかんよ」
注意されていたのに、仲間とはぐれ日本海を渡って日本へ。福井県辺りに到着し、訳も分からず飛んでいて、気が付けば大阪城公園。
「あーあ お母ちゃんの言うことを聞かなかったらこんな所に来てしまった」
「毎日カメラ向けられスター気分や。でも、またお母ちゃんに怒られる気がする」
西外堀のメジロガモ×ホシハジロ。内堀の吉岡君も観察出来た。ただし赤星君は見つけられなかったが、なかなかいい出合いの半日だった。
・オカヨシガモ 6羽 わずかこれだけ。春が近い。吉岡君は今朝も。日本のカモ識別図鑑によると、♂頭部の個体差として頭の赤褐色の個体もあるらしい。今回の吉岡君については、頭部の赤褐色ほかに、嘴の額の白斑。三列風切りの長さ。なども合わせて確認しないといけない。
・ヒドリガモ 35羽 北外堀、東外堀、南外堀、西外堀、内堀
・マガモ 9羽 北外堀、南外堀、西外堀、内堀
・カルガモ 6羽 北外堀、第二寝屋川、東外堀
・ハシビロガモ 77羽 北外堀、内堀
・コガモ 1羽 南外堀
・ホシハジロ 77羽 すべての堀
・キンクロハジロ 210羽 北外堀108、東外堀8.南外堀28、西外堀46、内堀20
・オオバン 27羽 すべての堀
・ツグミ 5羽 北外堀、東外堀、西の丸庭園入口
・シロハラ 11羽 各所
・ハクセキレイ 6羽 各所
・ミコアイサ 1羽 東外堀
・シジュウカラ 5羽
・ウグイス 1羽 市民の森
・メジロ 6羽
・セグロカモメ 2羽 第二寝屋川
・モズ 1 飛騨の森
・コゲラ 2 飛騨の森
・エナガ 4羽 梅林
■■ハチジョウツグミ(1997.3.22 梅林)(1997.4.12 梅林)
昨秋に初認された亜種ハチジョウツグミ。亜種ツグミとの中間的な個体が多いと聞くが、この個体は胸の赤味が美しく、眉斑の色、背面の色などから若い亜種ハチジョウツグミでなないだろうか。
記録では大阪城公園への飛来はこれで4回目である。これからするとサンコウチョウやノゴマなどよりずっと少なく珍鳥である。
しかし幸いなことに人気はそれらより低く、カメラマンが集まって取り囲むことはなかった。春の渡りを前に夏鳥に気持ちがいっているのだろう。
越冬場所が梅林であるため、梅花の時期には花見の賑わいに耐えきれずに飛去してしまうだろうと予想していた。
ところが意外なことに、花見の人出が多くなるまでの早朝は梅林内で採餌し、人が多くなってくると南側の林内に避難して過ごしていた。なかなか頭のいい奴である。
結局4月13日まで滞在した。春が近付くと昨秋より胸の赤味がより鮮やかになったように見えるのは気のせいだろうか。
ここで過ごした数か月の行動圏は驚くほど狭く、毎回探すことなくほぼ確実に決まった場所で観察することができた。
これからすると、越冬中の他の亜種ツグミたちも同じように狭い行動圏で過ごしているのだろうか。