だって へびだもの

2010年05月06日 18時02分53秒 | B地点 おむ

 

 

オムイ外伝 第五部(人情濃厚篇) 第33話



「はッ!? 殺気!」
「死んで貰うぞ、オムイ!」
「……な~んだ。余り強くない追忍ではないか」
「貴様の力で、この俺に勝てると思っているのか?」
「ふふふふ。今日は、恐ろしい助っ人を連れて来たのだ」
「ほら、そこを見てみろ!」
「あッ、あれは!?」
「ヘビだ!」
「う、ううッ。恐ろしい……」
しかしヘビは、オムイに襲いかかるどころか、
水の中に入って、逃げてしまった。
「な~んだ。他愛ない」
「……ありゃま」
「ふん。手も足も出ないではないか」
「へ、ヘビだから、手も足も出ないのは当然だ!」
「いや、そりゃそうだけど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Zweckmaessigkeit der Natur

2010年05月06日 16時50分11秒 | B地点 おかか

 

 

八重桜の花が、萎れている……。
「ああ……。桜の季節も終わったな」
「淋しいなあ……」
「ええ。あんなに綺麗だったのに……」
「なんだか悲しいですねえ」
「だがな、花は決して、無駄に散ったのではない」
「花の後には、サクランボの実が成る」
「桜の花は散ったけれど、それにはちゃんと、意味と目的があるのだよ……」

「でも、ここのサクランボって、とっても小さいですよね」


※参照、さくらんぼ

「そういえば僕は、ちゃんとした大きなサクランボって、見たことないなあ……」
「そうか。お前はサクランボを知らんのか」
「では、教えてやろう!」
「ま、まさか……」
「サクランボとは、このようなものだっ!」
「やっぱり……」
「はっはっは~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


尻尾になった男

2010年05月06日 16時44分29秒 | B地点 おかか

 

「先生。困ったことになりました」
「んっ? どうした?」
「尻尾が無くなってしまいました……」
「というわけで! 先生! 僕の尻尾になって下さい!」

「え? ちょ、ちょっと待て」
おかか先生は、おむさんの尻尾になってしまった……。
「うわあああ!」
「……はっ!?」
「ゆ、夢か……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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