誰かを蔑んだり、
何かを見下したり、
そういった種類の“楽しみ”が横行してる世の中に対して
呆れてもうんざりしても疲れてもその“流れ”は止まらない訳で
毎日「なんだかなあ」って感じてるけど、そんな自分もまた堂々と憤らない事で実は加担してるのかもしれません
でも、なんか、気持ち悪いな。
【第1064回】 TATTOO/TRICERATOPS
いっそ憎んでしまいたいと思うけど
花瓶の花は優しさだけ残した
イントロだけ聴くとゴキゲンなロックナンバーか?と思うけど
実は男の情念漂う消えない未練を歌った曲になってます
それと同時に、
消えないからこそ痛いだけじゃない、辛いだけじゃない気持ちや思い出もあったよね、って自分に言い聞かせるような
或いは逆にそっちの印象を深く刻んでまた歩き出すような、二面性が光る楽曲にも仕上がっています
そのストーリーラインも素敵なんですけど、
タトゥーに比喩した表現技法もまた「いいなあ。」と思える一曲で
最初は消えない事に苦しんでたけど、でも今は消えないからこそもらった優しさを忘れずにいられるっていう
そういうのもまた絶妙だなあって感じる楽曲ですね。メロディもまた和田唱節、甘さがありつつコブシも効いてて素敵なメロディかと。