MY DEAR

どこまでもふわっとそのありようはとても芸術的で神秘的。
その愛らしい唇からは不平も愚痴もため息さえ聞いたことはない。

笑うと透けるような白い肌と対照的な紅の唇と上気した頬が映えてとてもとても愛らしかった。
くるくるかわる可愛い瞳が私を捉えてなにやかんや歌うように話すのをめんどくさがりながらも聞いていた。

星の王子様の本を久しぶりに読み返した。
そうしたら私が本当に好きだった人を思い出した。君は私にとっての一輪のバラだったんだ。

どこまでも柔らかくてどこまでも賢くて優雅だった。
誇示することが強さじゃない。内なる芯のまっすぐな強さがあるからこそ、なにも示さず柔らかくいられるんだ。

料理もうまかった。とても器用で調理実習もこなしてたし、地図模型は入賞してた。
身体が小さくて声が高くていつも少し大きめの体育着と白い肌が際立つ制服をきていた。

まぶしい青春時代に本気で好きで隣に奇跡的にいてくれた天使みたいな笑顔。
やっぱり今でもどこか探してて今でも好きなんだ。

時間をかけてじっくりゆっくり絆を深めたもの、向き合ってこそ見えてくるもの。
本当に大事なものは心で見ること。目には見えないもの。