東日本大震災の影響で、急遽、会場が東京から神戸に変更となった
今回のタイトルマッチ。
ちょうど1年前と同じ3選手の対戦カードが揃った試合。
しかも、日本の世界王者3人が同じ日に同じ会場で防衛戦を行うのは、
初めてのこと。
まずは「WBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ」。
西岡利晃 VS マウリシオ・ムニョス
結果は、9R 3分7秒のTKOで、西岡チャンプが6度目の防衛に成功。
挑戦者のリーチの長さをもろともせず、果敢に懐へ飛び込んで、
序盤からボディーを攻め続ける西岡チャンプ。
挑戦者のムニョスも負けじと、パンチを繰り出し、激しい打ち合いの連続。
9Rに西岡チャンプが放った左ストレートが、ムニョスにヒット。
ぐらついたムニョスに、さらに畳み掛けるように連打を放つ西岡チャンプ。
そして、9R終了間際、西岡チャンプの左ストレートが、再びムニョスにヒット。
ダウンしたムニョスに、レフェリーのテンカウントが!
試合後に、練習中に左の拳を痛めていたことを告白。
そんな状態のなかでも、あんな強烈な左ストレートを放つことができたとは!
西岡チャンプ、強いっす!
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続いて「WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ」。
粟生隆寛 VS ウンベルト・グティエレス
結果は、4R 1分6秒のTKOで、粟生チャンプが見事、初防衛に成功。
前日計量で500gオーバーとなった挑戦者のグティエレスは、
髪の毛と髭を剃って3回目の計量でようやくパスしたというだけあって、
今回、かなりの減量に苦しんだのだろう。
動きが鈍いグティエレスを一切寄せつけず、
的確なジャブとボディーで攻め続ける粟生チャンプ。
4Rに粟生チャンプが強烈な右ボディーを放った瞬間、
グティエレスがマットに崩れ落ちた。
世界戦に挑戦するも、なかなか王座に立てず、
やっと獲得したかと思えば初防衛に失敗。
そんな苦労がやっと報われた瞬間だった。
挑戦者の調整ミスに助けられた初防衛と言われないためにも、
これからも、力強いボクシングで防衛記録を伸ばしていってほしい。
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そして「WBC世界フェザー級タイトルマッチ」。
長谷川穂積 VS ジョニー・ゴンサレス
結果は、4R 58秒のTKOで、長谷川チャンプが初防衛に失敗。
『スピードを生かしたボクシングをしたい』
試合前にそう話していた長谷川チャンプ。
しかし、それを実践できたのは、1Rだけ。
挑戦者ゴンザレスのパンチに真っ向から立ち向かうかのように、
2Rの後半から足を止めた激しい打ち合いを展開。
4Rにゴンザレスが放った右フックが、長谷川チャンプの顔面をヒット。
そのまま後方に吹っ飛ぶようにダウンした長谷川チャンプ。
立ち上がったものの、足もとがふらつき、レフェリーストップ。
去年と同じ4RでのTKO負け。
緊張していたのか、あせりすぎた試合展開だったような気がした。
3Rまでは完全にポイントを取っていただけに、本当に悔やまれる。
2階級を一気にあげたことに、やはり無理があったのだろうか。
体格の違いが露呈された試合でもあった。
気持ちが折れなければ、返り咲くチャンスはまだまだある。
再びの挑戦を願う。
「西岡利晃」
http://ameblo.jp/omoidouri/
「粟生隆寛」
http://ameblo.jp/super-taka/
「長谷川穂積」
http://ameblo.jp/hozumi1216/