チケットの発売方法では怒り心頭したけれど、
http://blog.goo.ne.jp/optimism-n_n-/d/20120305
それでもなんとかチケットが買えたので、
4月14日(土)の昼の部の「こんぴら歌舞伎」に行ってきました。
この時期の琴平の町は、「こんぴら歌舞伎」一色に包まれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/a8/657cf22ebc20ff71f8a42d87cd1413c6.jpg)
JR琴平駅には、幟と看板が掲げられ、
駅前広場にある「鏡獅子像」の周りには、出演者の幟。
でもって、駅のホームには、こんなに大きな懸垂幕まで飾られています。
近くの商店街もこんなカンジ。
金刀比羅宮へと続く参道にも、幟がいっぱいです。
っで、この幟の道は、「こんぴら歌舞伎」会場の『金丸座』まで、
延々に続きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/b0/83683ea637e7ec77005e2f7c1be6968f.jpg)
今年は開花が遅れていたので、ちょっぴり期待していたんだけど、
やっぱり、桜は散っちゃっていましたね。
残念!
『金丸座』には、これまた大きな横断幕。
そして、これが『金丸座』。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/87/003e95ea66c7042fbe257125c67dc2e2.jpg)
国の重要文化財にも指定されています。
肝心の「こんぴら歌舞伎」の内容ですが。。。
昼の部の演目は、『正札附根元草摺』と『一本刀土俵入り』。
『正札附根元草摺』は、長唄による御祝儀舞踊。
若々しい荒武者の五郎と猿隈と鎌髭という滑稽な姿の朝比奈が、
鎧の草摺を引き合う様を、舞踊で表現していきます。
演じるのは、今回襲名披露となる中村又五郎と中村歌昇の二人。
荒武者の五郎を歌昇が、朝比奈を又五郎が演じ、
力強く、そして迫力たっぷりに魅せてくれました。
『一本刀土俵入り』は、無法者の義理人情の世界を描いた股旅物。
古典歌舞伎を演じることが多い中村吉右衛門ですが、
こういう演目もするんですね。
水戸街道の取手にある安孫子屋の店先。
酌婦のお蔦は、店の前を通りかかった駒形茂兵衛に声をかけます。
茂兵衛は相撲取りだったけど、部屋の親方から見込みがないと言い渡され、
今では一文なし。
お腹がすいて、よたよた歩きの茂兵衛ですが、
母の墓前で横綱の土俵入りすることを夢見て、
再び入門を許してもらうために江戸を目指しています。
この話を聞いたお蔦は、自分の故郷の越中八尾を思い出し、
茂兵衛に立派な関取になるようにと、お金を渡します。
お蔦の情けに感謝する茂兵衛は、
いつかお蔦に横綱の土俵入りを見てもらいたいと誓います。
それから十年後、関取ではなく博徒姿となった茂兵衛がお蔦を訪ねて、
再び取手にやって来ます。
お蔦の家を探し当てた茂兵衛ですが、
お蔦の夫・辰三郎がいかさま博打をしたため、お蔦たちは追われる身の上。
しかも、お蔦は、茂兵衛のことを思い出せません。
追手たちがお蔦の家に踏み込むと、茂兵衛は頭突きで応戦します。
その姿を見たお蔦は、茂兵衛があのときの相撲取りだということに気づきます。
一度、見てみたかった吉右衛門の歌舞伎。
さすがは人間国宝ですね。
オーラが全然違います。
声も通るし、所作にも品がある。
こんな素晴らしいモノを見てしまうと、
中村勘三郎とかはまだまだ若いなぁ~って、思ってしまいます。
しかし、場面中に吉右衛門が食べていたふかし芋とお餅。
けっこうな食べっぷりで口に放り込んでいたけど、
あれって、公演中は毎日食べてるんよね?
いくら芝居とはいえ、20日間もの間、毎日食べ続けるのってタイヘン!
ビミョ~に味付けとか変えてるのかな?
飽きないように、お芋さんの種類とか変えてるのかな?
それとも、日替わりで食べるモノ変えてたりするのかな?
きっとこの公演が終わったら、しばらくお芋さんなんか見たくないだろうな~
「こんぴら歌舞伎」
http://www.konpirakabuki.jp/index.html